私は壁じゃないっ!
「てーてーてーてーてー↑れーてってってーてんてって~んて~ん·····♪」
ワイワイ·····
ガヤガヤ·····
ザワ··· ザワ···
創世魔法でのんびりと壁を作り始めてから十数分後、わざと構築を送らせて温かい春の陽気でポカポカしている壁の上でお茶を飲んで年末に大工さんがよく歌ってる歓喜の鼻歌をうろ覚えで鼻歌で歌いながらひなたぼっこをするという下手したら国王様より隠居生活っぽい事をしていた私の耳に、壁の下あたりから人々がざわざわざわわと騒ぐ声が聞こえてきた。
まったく、人が心地よくお茶を飲んで鼻歌をうてってるっていうのに邪魔してきて、何様のつもりなのよ。
今日は風が程よく吹いて気持ちよくて絶好のひなたぼっこ日和だっていうのにさ·····
『おーい!ソフィ!どこだ!!』
『作業は進んでいるようだが、ソフィが見当たらないな·····』
わぁお、何様かと思ったらお父様とお爺様じゃないですかやだー。
仕方ない、サボってるってバレたら確実に怒られるしさっさと降りて挨拶しなきゃなぁ。
「よいしょっと」
『·····こういう時は大体高い所でサボってると相場が決まってる、そこだ!』
「やべ、あー····· まってたよお父さん、お爺ちゃん」
よしギリセーフ、防壁の上で仁王立ちしておけば何となく工事を見てた感あるでしょ。
お茶は置きっぱなしだけど見えないはずだから大丈夫だと思うし、うん、大丈夫だよね?
「やっぱりそこにいたのか····· ソフィ」
「なに?」
「防壁の上でスカートで仁王立ちするのはやめておけ」
「~~~~~~ッ!!!?」
私はお父さんの指摘でスカートを穿いてた事を思い出して、セミロングのスカートだったとはいえ非常にヤバい事に気が付いて急いでスカートを抑えたのだった。
でもこの後飛び降りる予定だったから、大惨事は免れられたから不幸中の幸いって事にしておこう·····
◇
とりあえず急いでスカートからデニムに履き替えた私は防壁から飛び降りると、流石に結構な高さから降りたので僅かに揺れた胸にちょっと喜びながらお父さんとお爺ちゃんの元へとやってきた。
「えーっと、そんでお父さん達は何の用なの?」
「工事の様子を見に来たんだ、お前ひとりだと不安だからな」
「そんな~、私の事を心配してくれるなんて優しいなぁ·····」
「放置していると何をしでかすかわからないからな、総アダマンタイト製の壁を作ったらアダマンタイトの如きゲンコツを食らわせていた所だ」
「そっちかぁ····· ってかお爺ちゃんのゲンコツこわっ·····」
どうやらお父さん達は私(が何かやらかさないか)を心配してきてくれたみたいだ。
流石に私でもそんなアホみたいな事は····· してるな。
外見は普通だけど中に防火ガラスみたいに網目状のアダマンタイトのワイヤーを張り巡らせてるからアレ普通に作ろうと思ったら国が傾くくらい予算が必要だからなぁ·····
まぁでも言わなきゃへーきへーき。
「·····まぁそれはいいとして、ソフィ、工事はどうだ?」
「あー、見たらもうわかるけど今は事前に説明した地中の工事は終わって、防壁の作成中だね、一気に作るのもなんか味気なかったからゆっくりめに作ってる途中だね」
「これでゆっくりか·····?」
「だろうな、俺の娘なら本気を出せばあの程度1秒もあれば終わってる」
そうそう、本気を出したら1秒もあれば作り終わってしかも装飾とか細かいところまでガッツリこだわった芸術作品みたいな壁が作れるわ。
「すげえな····· 俺らの仕事なくなっちまうじゃねぇか·····」
「そこは俺が注意するから大丈夫だ、滅茶苦茶な事はやらせない」
·····ごめんもうやってる、実は結構前にフシ町の壁はグラちゃんのダンジョンの力でめっちゃ強化してあって王都の城壁に匹敵する強度を持たせてたりするのよ。
だって最近よく経年劣化でヒビが入ったとかよく聞くから不安でさ?しかも調べたら一部の壁は木材を中に入れてるせいで木が腐食して耐久力が低下してる箇所があったし·····
そういうところにもいくらでも創れるアダマンタイトを入れといたから、実はサイレントで結構補強されてるのよね。
「だそうだぞ?フェルゼン君」
「はぁ····· とりあえずフシ町に害はなさそうだから今回は気にしないでおいてやる、だが次やるときは絶対に報告しろ」
「やべ、声出てた····· 分かったよ気を付けるよ」
·····って声が漏れてたみたいで全部バレた。
でも許してくれたから私の勝利だ。
◇
その後、えーっと、何分待ったんだっけ?
工事は30分で終わるように設定して、大体14分くらいのんびりしてて、7分くらいお父さん達と話をしてたから·····
9分くらいかな?うん、9分くらいで合ってるわ。
だいたい9分後、私が建造していた防壁が完璧に完成して、早速業者さんが壁の点検を始めてくれた。
ちなみに防壁工事を任されてる業者さんが来たのは点検をして安全を確認するためだったらしくて、色々な工具を使ったりして点検をしてくれていた。
「凄いな、完璧にできてるじゃねぇか····· 俺もマグウェル魔法学校に通えたら楽に壁が作れただろうなぁ·····」
「いや無理だぞ、っていうか前々から思ってたけどこれ魔法じゃないだろ」
「んにゃ?魔法だけど?」
「絶対違うな、儂の孫が天才過ぎるだけだ」
「·····確かにお義父さんの言う通りだな、ソフィが天才だからできたんだ」
·····で、魔法で3Dプリンターみたいに作ったにもかかわらず専門の業者さんでさえ驚く完璧さの防壁ができてたことに驚いて羨ましがっていたけど、お父さんから鋭いツッコミが入った。
でも残念、これ魔法なのよね。
·····神様が使う世界を創る魔法だけどね。
そしてお爺ちゃんとお父さんは、自分の娘/孫天才過ぎじゃね?と親バカを盛大に披露していた。
やっぱりシュテイン家の人は親バカになりやすい遺伝子でもあるんだろうか?私もフェニカが産まれてからかなりな親バカになったし·····
いやまって、お父さんはシュテイン家の血筋じゃないじゃん、って事は偶然なのか?
それとも、親は絶対に親バカ子煩悩になる運命なのか?
「·····なんか自慢するのを邪魔して悪いんだけどよ、外へ繋がる門はどこだ?」
「むっ?予定だとあのあたりに····· 無いな·····」
「ソフィ?」
「えっ、えーっと····· データが古くて門を付ける前のを作っちゃって····· 完成してから門だけ作る予定だから!リカバリーできるから!それに壁ブチ壊し職人呼んでるから!!」
『『壁ブチ壊し職人?』』
\うぉぉぉぉぉおおおおっ·····/
「噂をすれば·····っ!!」
\ドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!/
ドッゴォォォォォオオオオオオオオンッ!!!
そんで防壁に出入り口となる門をつけ忘れたことを責められそうになったところで、ようやく私が呼んでいた壁壊し職人がやって来て、見事に門を作る予定の壁をブッ壊してくれた。
だが、壁壊し職人の匠の技はまだ終わらないッ!!
「壁ぇ····· 貧乳絶壁根絶ぅ····· アタシよりデカい貧乳の壁は潰すぅ·····」
「アレが壁壊し職人で自分よりデカい貧乳ブチ壊し絶対コロスモードに入った暴走タケノコのリリアだy」
「ウガァァァアアアアアアアアアアッ!!!」
「ごっはぁ!!!」
\ベチィッ!!!/
匠は次なる標的である壁を見つけると、物凄い勢いで突っ込んできて私はブッ飛ばされたのだった。
·····誰が壁じゃい!私は割とデカいわ!!
◇
「いてて····· ありがとねリリア、コレが報酬の豊乳薬で気を付けて飲んでね?」
「おうっ!やー助かったぜ!今度直哉とデートに行くんだけどよ、こんな貧相なのだと見栄えが悪くてデートにならねぇだろ?だから一瞬だけでもデカくする薬が欲しかったんだぜ!」
そんで実はリリアはこの後デートがあるみたいで、私と同じくらい貧相な胸を何とかしたくて1日限定で胸を2カップ大きくする爆乳薬を報酬に壁をタケノコ神拳で壊してくれることになっていたのだ。
·····ちなみに爆乳薬は代償もあって、使ったら2日は胸の大きさがゼロになるという恐ろしすぎる副作用があるからただじゃ使えないのよね。
前にアルムちゃんが副作用目的で飲んじゃってブラが弾け飛んだ曰く付きの代物だったりするのよね。
ちなみに現在Kカップのアルムちゃんのブラは、彼女好みのデザインがオーダーメイドじゃないと存在しなかったらしくてソレなんだけど、結構な値段がしたらしくてめっちゃ泣いてた。
ちなみに副作用が乳に負けて無乳にならずEカップ止まりで余計泣いてた。
私はその乳を引っぱたいた。
そんなリスクが多い薬だけど実は結構需要があって、フィーロ君の実家のお店であるアルス錬金術店でこっそり売っていて、私と同じ悩みを抱く女性がデートのためにこっそり買いに来ているので結構よく売れてるんだとか。
ちなみに調子に乗って2本飲むと副作用で2週間くらい無乳状態になるから気を付けてね?
前にエビちゃんが10本飲んでとんでもないことになって大泣きして、仕方なく魔法で副作用を取り除いてあげたことがあったし·····
そんな劇薬は材料費が意外と安くてなんと1本たったの1000円という激安な商品だったり、材料を変えれば男でも効果があるから、昔はフィーロ君がよく買って飲んでたらしいという事実があったり、結構面白いモノなのだ。
あっ名前は『チチモール』でソフィ製薬の製品だよっ☆
「さてと、アタシは行ってくるぜ!サンキュな!」
「あっ!ちゃんとカップ数に合ったブラを····· 行っちゃった····· まぁいいや、テンプレート呼び出し、創世魔法で構築」
\ズズズズッ!!/
「うおっ!?はっや!」
「これが本気か·····」
「流石は儂の孫だな」
『ぎゃああああああああああああああああああああっ!!!!???』
「あっ壁が壁になった」
そんでチチモールを報酬で受け取ったリリアは破壊した壁から出て行こうとしたが、タイミング悪く私が壁に門を創ってしまったせいでリリアが埋まってしまった。
でも壁な事に変わりは無いし別にいいかな。
という訳で、工事は無事に完了したのd
「テメェ許さねぇぞ!!貰った12本全部飲みやがれ!!」
「ごぼがばばがぼっ!!!??」
\ぼんっ☆/
名前:ソフィ・シュテイン
乳力:ギリCカップ→Gカップ
ひと言コメント
「わぁい、Gカップだぁ····· この後1ヶ月無乳とかやだぁぁぁあああああああっ!!」
名前:リリア
乳力:B+→D+
ひと言コメント
「テメェこの野郎····· 誰がまな板だ!誰が防壁だ!アタシは一応出っ張ってるから壁じゃねぇし!!そもそもドワーフの中では普通くらいの大きさだ!!」




