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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第七章 TS賢者は子育てに奔走するっ!
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1フシ 2ダンジョン 3攻略っ!



 フィーロ君が一人旅から帰ってきて、私も新年の挨拶回りが終わってようやくひと段落した頃、私たちなかよし組は見習い聖女3人組を加えて町の外へとやって来ていた。


 今日は見習い聖女ちゃん達の実力を実戦で確認するついでに新年の休日でダラけきったみんなの心と体にスイッチをいれるためっていうのと、珍しく全員揃って冒険者ギルドで依頼を受けていた。



 そしてその確認を行う地は、ちょっと珍しい場所だった。



「まっさかこんなところにダンジョンがあるなんてなぁ·····」

「せやな、ウチもびっくりやで····· いつの間にできとったんやコレ」



 そう、なんと今回の訓練場はマグウェル街へ荷物を届けに行こうとしたタマヤンさんが偶然発見した、自然発生と思わしきダンジョンなのだ。



「·····天然ダンジョンね、他のダンジョンに比べてかなり新しいモノだと思うわよ、それにこの特徴と外壁の修復速度から見て難易度はCかBと言ったところね、結構手強い可能性があるわ、あと内装の特徴から見てゴーレム系の無機質の魔物が多い可能性が高いわ、聖女ちゃん達とは少し相性が悪いかもしれないわ」


「おぉ····· グラちゃんがちゃんとダンジョン研究者してる·····」


「失礼ね、一応ちゃんと研究してるのよ?」



 それも自身がダンジョンと化しているダンジョン研究者のグラちゃんの解析によれば、結構高難易度の自然発生型のダンジョンのようだ。



 ちなみに前にも説明したから軽くおさらい程度にするけど、この世界にはダンジョンが2種類ある。


 一つは今目の前にある自然発生型のダンジョンで、その名の通りダンジョンのコアが出現して周囲に迷宮を作り上げ、召喚した魔物に警備させるダンジョンだ。

 ·····実はダンジョン自体がちょっと特殊な魔物だったりして、体内で飼っている魔物に侵入者を殺させて栄養を吸収する仕組みになっているらしいってグラちゃんが言ってた。


 つまり迷宮部分はダンジョンの消化器官、内臓だったりするのだ。

 ちなみに昔に私が攻略して今はグラちゃんと同化しているダンジョンがこれに該当する



 対して2つ目のダンジョンは魔族がはるか昔に他の惑星に移住するために作った物資生成ユニットが世界中に散らばってできたモノで、世界の各地に点在しているけれど墜落地点のサークレット王国が1番多く存在してる。


 ·····これについては話すとすんげぇ長くなるから説明は省略する。



 まぁそんな訳で、今日はこの天然ダンジョンの攻略と調査をギルドに正式に依頼されてやりに来たのだ。



「さてと、みんな準備はいい?」


『『OK!』』


「ま、待ってくださいっ!わたしダンジョンは初めてで····· ええと、これで大丈夫かな·····」

「アホフィグ!もう来ちゃったんだからバッグの中を確認しても意味無いでしょ!」

「おかしい、ダンジョンは本来もっと大人数で、厳重な装備を整えて挑むはずだ、だけど『なかよし組』の皆さんは武装はしているけど設備なんて持ってない····· 流石はSランク冒険者とそのパーティーだ」



 そんでシトラちゃんが言う通り、本来発見されたばかりのダンジョンの攻略はどんな規模でもかなり慎重に行うモノで、こうしてSランク冒険者たちに頼むほどの難易度を誇る行為なのだ。


 未発見のダンジョンは構造も出現する魔物もトラップも一切不明で、ダンジョンを攻略する中で最も死者数が多い瞬間なのだ。


 過去には発見されて攻略が始まったダンジョンの中に実は毒ガスが充満していて、中に突入した冒険者100人近くが即死した····· なんて事もあったし、中に入ってすぐボス部屋でドラゴンが居て周囲が火の海に沈んだとか、中に可燃性の爆発スライムがめちゃくちゃ居て松明を持って入った瞬間山1つ消し飛んだとか、結構ヤバい事例が沢山あったりする。

 まぁでも全体から見れば少数なんだけど、普通のダンジョンでも1から調査と攻略を同時にやるのはかなり大変なのだ。



 だからこんな感じで年明けで鈍った体を元通りにするための準備運動的な扱いで受けるようなモノじゃないんだけど·····



「私たち、別にこの程度なら全員単独突破できるし·····」


「だね!ワタシは勇者だからドラゴンでも1人で倒せると思うし」

「僕は後方支援だから1人は苦手だけど出来ないことはないかな、ソフィちゃんの魔法を使うから1人の力か分からないけど·····」

「私はダンジョンの力を使わないなら中を全面凍結させるわ」

「わたしは白黒ビームでなんとでもなるからへーき」

「ワシは魔王じゃからのぅ、ただワシの神器は大剣じゃし魔法もパワー型じゃからちと苦手じゃ」

「ん、無敵攻略だから、あんしんあんぜん」

「このダンジョンは出入りできっけ所おおいったな、へな楽勝だっけ!」

「私はゴーレムは苦手なので今回は遠慮しときますぅ·····」



 そう、ここに居るのは全員人外レベルで強い者ばかりだ。

 故にB級程度のダンジョンなんて遊び場か身体を動かす場所にしかならないのだ。


 まぁ今回はなんかゴーレムが多めのダンジョンらしいから、生物特効のレミアは参加しないみたいだけどね。


 それに私が居ればダンジョンのマッピングとかも簡単にできるし、ボスなんかも簡単に倒せてしまうだろう。


 ちなみに今回は割とアクセスしやすい場所にあったのでコアは破壊したりせずに残してギルドで管理する方向で決まっているので、今回は攻略とマッピングだけの予定だ。



 まぁでも危険な場所には変わりないから全員にはちゃんと本気の装備で来て貰っている。


 私は戦闘聖女服

 フィーロ君は魔法使い用の服

 アルムちゃんは勇者装備

 グラちゃんは王都のメーカーが作ったかなり凄い魔法の服

 ウナちゃんはシーフ的な動きやすい魔導衣装

 エビちゃんは最近作ったという魔王の機械ドレスアーマー

 ミカちゃんはジャージ上下

 ミナタは初めて会った時のあの服にしたかったけど寒かったらしくて普通の服


 って感じで、聖女ちゃん達は外出用の聖女服と私があげた魔法具を装備していた。



「さてと、じゃあ作戦通りにお願いね!」


『『了解っ!』』


「が、がんばりますっ!」

「できるかなぁ·····」

「ダンジョンの攻略は本来は数年はかかる·····いや言い過ぎかな、だが数ヶ月はかかると冒険者の心得本に書いてあった、それを1日程度で完璧に終わらせようなんて無茶すぎる」


「大丈夫、私たちは脇目も振らず最下層を目指すし、マッピングと探索はみんながやってくれるから気にしなくてもいいよ」



 そんで今回の攻略の計画としては、私と見習い聖女ちゃん達は私が魔法で最短ルートを割り出して攻略最優先で一気にボスの元へと向かう。

 そして他のなかよし組全員が装置を持ってもらって手分けしてダンジョンの階層を攻略しながらマッピングをしてもらい、その装置から得た情報を元に地図を作成する·····


 っていう流れになっている。


 これにより、私たちは無駄な探索を省いて戦闘テストもやりながらダンジョンの攻略を行えて、みんなは運動がてらダンジョンの攻略もできるという一石二鳥な計画だ。



「で、でも、わたしたちダンジョンに挑むのなんて初めてで·····」


「四の五の言わない!1フシ2ドラゴン3ダンジョン!さっさと入るよ!」


「「「ちょっ!まっ!」」」


「あっ!みんなは好き勝手やってていいよ!でもダンジョンを壊したり宝を根こそぎ取ったりしないでねっ!」


『『了解っ!』』


「じゃあレッツゴー!!」


「「「ぎゃぁぁぁああああああっ!!」」」



 そして私は事前に魔法で解析して安全を確認したダンジョンに先頭で突っ込み、その後に無理やり引き連れた見習い聖女3人組を引き連れてダンジョンの闇の中に消えていったのだった。




「·····さてと、僕達も行こうか」


「だね!ワタシ、久しぶりに本気出しちゃおっと!ついでに売れそうなモノも探そ!!」

「いい加減ダンジョンの調査をしないと怒られるのよね、本気で探索してやるわ」

「ここ最近ずーっと公務ばっかりでストレス溜まってたから派手にやろっと!」

「ワシも大暴れしてやるのじゃ、もちろん壊さぬ程度にじゃがのぅ」

「んー、楽したい·····」

「アチシは狩りしまくっけ!へなしてっけ、思いっきりへなすっけー!」


「おう頑張れやー、ウチは戦うの苦手やからここで失礼するわ、ほなまたな!」

「頑張ってくださぁい、お土産の血まってますぅ」



 そしてソフィたちに続いてなかよし組の皆もダンジョンの中に入っていって、案内をしたタマヤンとレミアはダンジョンには入らずに帰っていってしまったが、新年早々のダンジョン攻略は幕を開けたのだった。



名前:なかよし組

ひと言コメント

ソフィ・シュテイン

「もちろん私はほとんど手出しはしないよっ☆ でもなぁ、フィグちゃんの魂の適合率がまだ89%くらいで覚醒には1歩足りないのよね····· 本当に死ぬくらい追い込まれないと覚醒は厳しいかもなぁ」


アルム

「勇者といえば魔王かダンジョンだよねっ!よーし!勇者姫として頑張るよーっ!そして売れそうなモノを沢山持ち帰るよーっ!!ファイファイおーっ!!!」


フィーロ

「僕は近接戦闘は苦手だから遠距離から確実に、そして慎重に攻略しようと思ってるけど····· 上手くいくかなぁ」


グラちゃん

「へぇ、このダンジョン、私が居るの気が付いてるわね、そうね、私はダンジョンとハッキング対決でもしようかしら?ふふふ·····」


ウナちゃん

「ソフィちゃんはダメって言ってたけど····· 白黒ビームでショートカットしちゃお!えーいっ!」

\ガオンッ!!/


エビちゃん

「最近は閉所での戦闘の練習もして慣れてきたのじゃが、やはり苦手なのじゃ、全力で潰すのが得意じゃからダンジョンは相性が悪すぎるのじゃ·····」


ミカちゃん

「めんどくさい·····」


ミナタ

「アチシ、久しぶりに狩りすっけ!へな本気でやっけね!」



名前:見習い聖女3人組

ひと言コメント

フィグ

「だ、ダンジョンだぁ····· 大丈夫かな····· 生きて帰れるかな····· もし何日もかかったら、どうやってお菓子作ればいいんだろ·····」


マルス

「またお菓子の事考えてるし····· それよりもさ、シトラ、ダンジョンを爆破して埋めれば楽なんじゃね?どう?妙案じゃね?」


シトラ

「やめたまえマルス、それをやったら既に突入してる僕たちまで生き埋めになってしまう、さらに爆音で魔物が集まってしまうし、自己修復で元通りだろうね、故にダンジョンでは爆破魔法は控えるべきだと僕ぁ思うね」


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