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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第七章 TS賢者は子育てに奔走するっ!
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子供たちは成長し続けるっ!




「よっと、フィグちゃんは残りの2つお願いね」



「はいっソフィさまっ!」


「じゃあ行くよ、みんなー!お菓子できたよー!」


『『はーい』』



 私の手には·····いや、手どころか体の周囲には魔法で浮遊させた彼女が大量に作ったお菓子、ふわふわパンケーキが浮かんでいた。


 そして私はフィグちゃんが作った大量のお菓子を持って、フシ町の自宅のリビングへと突入した。


 するとそこには、フィグちゃんの友達であるマルスちゃんとシトラちゃんが居た。

 だがそれだけではない、私の夫のフィーロ君や娘のフェニカ、そして私の友達が全員ではないが結構な人数集まっていた。



「お待たせ、お店でしか味わえないふわふわパンケーキをどうぞ~、ちなみに私は本当にちょっとだけ手伝ったくらいで、ほとんどフィグちゃんが作ったよ」

「えっへん!わたしがつくりました!!」


「ふむ?ワシの舌を唸らせる一品か試してやるのじゃ」

「ありがとうねフィグちゃん、美味しく食べさせてもらうよ」

「新年早々パンケーキねぇ、違和感感じるわ」


「ままぁ、まんま、まんまぁ!!」


「はいはい急かさないの、ちゃんとフェニカの分もあるから、誕生日記念にめっちゃ豪華にしてあげたんだからちょ~っとまっててね~?」


「う~うー!!うにゃー!!」

\ばんばんばんばんばんっ!!!/


「これフェニカ、お主のママのように台パンするんじゃないのじゃ」

「おい、やっとらんわ」


「·····ソフィちゃんゲームで負けるとよくキレて台パンしてるでしょ」


「むぐっ·····」



 実は今日は1月1日、新しい1年の始まりで、そしてフェニカの1才の誕生日なのだ。


 そう、前話から今話で1ヶ月ちょいくらい時間が飛んだのだ。



 その間に結構色々とあったからざっくりと紹介して行こうと思う。



 まずは何よりも1番大切なフェニカの成長だ。


 フェニカは1歳になり、他の子よりも成長が早いのか割とガンガン喋り始めたのだ。


 と言っても単語を1つ話したりするのが限界なんだけど、ご飯の時はまんまと言ったり、美味しいとうまうま、フロウのことを呼ぶ時はふにゃーorうにゃうーって言う程度でボキャブラリーも少ないけど、それは言葉だけで、だいぶ色々理解し始めているようなのだ。


 その天才っぷりはなんと義姉の2ヶ月上のフロウに追いつくレベルだ。

 ちなみにフロウは身体性能の成長が著しくて1歳2ヶ月にしてめちゃ走り回ってエビちゃんとお兄ちゃんを困惑させてる。



 そんでフェニカの方の体の成長はそれはもう健やかすぎるレベルで、最近はもう立って歩き回れるようになって楽しすぎるのか、疲れるまでそこら辺を歩き回ってフロウと遊んだり、最近遊びに参加するようになった義弟のトウマやアレキに絡みに行く陽キャムーブで遊び回っている。

 ·····トウマとアレキは大人しい子みたいであんまり遊ばないけどね、んで結局いつもフロウと遊んでる。



 んでちなみに私の妹のイデアは、同い年でフィーロ君の一番下の弟のタキス君の存在を知ってしまい、積極的に遊びに行くようになって7日早く生まれただけなのに姉と自称して偉そうに絡み始めていた。


 そんでタキス君はというと、同い年の友達ができて嬉しいのかイデアの下僕みたいになってるのに楽しそうにしていた。


 ·····イデアが私にそっくりってどっちもの両親が言ってたけど、私はイデアみたいな酷いヤツじゃないと思う。




 まぁそれはいいとして、次はこの見習い聖女3人の成長についてだ。


 彼女たちは基本的に毎日フシ町の教会でシスターとして働き、やってくる町民と話してみたりフシ町に伝わる山岳信仰について学ぶため鉱山入口広場にある祠まで私が同行したけど行ってみたり、治癒魔法の練習のために町の治療院に派遣されて治癒をやったり、カルト教団を見てみようって事で『衂教団』の教会に連れて行ってみたりと、色々していた。


 って感じで、この2ヶ月は町と聖地の外、下界の暮らしを学んで慣れるために費やしていたので、私主導のスパルタ訓練は1度もやっていなかった。

 ·····まぁフィグちゃんには魔力の実を何度も食べさせて、ここ最近は影響もわかってきたのでほか2人にも食べさせ始めて、神属性魔力の取得と才能の開花を促し始めたりしたけど、目に見えてわかるほどの変化はまだ起きていなかった。


 だが、計画は思った以上に順調でそろそろ実践訓練を混ぜても良いだろうと考えている。



 ただ幾つか問題もあって、シトラちゃんが私のことをかなり怪しんでいるのだ

 どうやら割とガチで私のことを神or精霊or魔物orもっと別の何かでは?と疑って、隙あらば色々と調査されてるのだ。


 しかも相手を過小評価しないで割とマジで隠れて調査してるみたいで、私じゃないと気がつけないレベルで色々仕掛けてきてるのだ。


 だから今めっちゃ撹乱して遊んでる。


 具体的に言うと、人気の無い裏路地を歩いてると突然ゴーレムみたいに私の頭がポロッと落ちて慌てて拾ってくっつける所を目撃させたり、裏路地の壁の亀裂をどぅるんっと液状になって通り抜けてみたり、口からスイカを出してみたり、左腕の義手を堂々と見せて紹介したと思ったらわざと料理で指を切って血を出してシトラちゃんに治療させたりした。


 他にも色々やってるけど、その結果いま彼女の頭の中では私の正体がスライムかゴーレム、もしくは茹でたスイカ、それとも神様?って色んな選択肢が出てきて迷いに迷っていて、マジで見ていて面白い。


 でも私の飲み物に肥料を混ぜようとするのはやめて欲しい。

 てか茹でたスイカって何?


 なかなか真実にたどり着かせないイジワルをしてるように見えるけど、答えはアッサリ出てしまってはつまんないからね。

 悩みに悩んで、やっと結論が出るからこそ、考えるという行為は楽しく感じられるのだ。



 ·····話は逸れたけど、その他は特に目立った事は無かった。

 マルスちゃんが爆弾魔だと判明して、設置型爆発魔法陣を作って実験してたら教会の噴水を木っ端微塵に消し飛ばして大惨事になったとか、クロックバードが異常発生して町民の大半が寝不足になってキレて大規模討伐をやって町に鶏肉が溢れかえったりとかしたけど、特に何も無かったと言ってもいいだろう。



 あー、あと年末に除夜の鐘的な感じで見習い聖女3人組が年末行事かなんかをやってる教会に行ったりしたけど、まぁちゃんと普通にやってたからカットしてしまった。



 そしてようやく、700話にピッタリなイベントであるフェニカの誕生日がやってきたのだ!



「って事で、はっぴばーすでーフェニカ!はいどーぞ!フェニカ用に赤ちゃんでも食べられるケーキ作っ」


「まんま!」


\ぐわしっ!/


 もっちゃもっちゃら·····



「·····」

「素手かぁ、ワイルドだなぁ」


「おいフィーロ、現実逃避するでないのじゃ、顔が芸人がパイ投げ食らった時みたいになっておるぞ?」

「酷いわねぇ·····」


「うわぁ·····」

「ぷっ、面白·····っ、ふっんっ、くふっ·····ふふはっ!!無理、私こういうのマジムリっ·····ッッ!」

「食欲旺盛な事で悪いことなんて無い、とても健康に育っているようだ、可愛い·····」



 フェニカは私が丹精込めて作った誕生日ケーキを素手で鷲掴みしてもぎ取ると、手も顔もクリームまみれになるのも気にせずそのままモシャモシャと食べ始めた。

 それどころか手に付いたクリームをベロベロ舐め回す始末だ。



「·····早くスプーンの使い方覚えさせないとなぁ」


「だね····· あーもうフェニカ、ほらパパが食べさせてあげるから、ちょっ、クリームだらけの手でそこら中触るのやめ····· \ぬちょ/あっ僕の服が·····」


「うにゃ〜♪」



 鷲掴みで食べて大暴れしてるけど、ケーキが美味しかったのかフェニカは大喜びだった。


 そんな私の1歳になった娘の確かな成長を見ながら、私は同時に子育ての大変さを改めて感じたのだった。




 まぁ今は感じる前にフェニカを止める方が先だけど。





 その後、私たちシュテイン一家は全員揃ってクリームまみれになったものの、1歳の誕生日を迎えたフェニカは美味しいケーキが食べられて大満足したようで私たちまで嬉しかった。



「·····で、はしゃくだけはしゃいで寝るなんてなぁ」


「まぁ元々フロウと遊んでたんだし、そろそろ限界だったんでしょ」



 そしてひとしきり喜んで大暴れした後は疲れてパタッと寝てしまった。


 その寝顔の可愛さと言ったらもうたまらなく可愛かったけど、割とまじでさっきのクリームまみれ事件で私たちは疲れてたのでさっさとベビーベッドに寝かして、2人揃ってゆっくりとパンケーキを食べていた。



「ソフィさまの赤ちゃんかわいかったなぁ、·····いいなぁ」

「赤ちゃんいいなぁ、彼氏も欲しいなぁ····· 今のうちに作っとかないと行き遅れそうだし·····」

「残念だけど学校は恋愛禁止だ、残念だけど諦めるしかない、それにシスターも恋愛は禁止されてはいないが推奨はされていない、僕たちはこの道を選んだ時点でティンクル☆キュルピカのような苦難の道を歩んでいるのだから」



 ·····で、聖女見習い3人組はフェニカを見て恋バナに花を咲かせていた。


 ちなみに聖女学校は男女別になっているし恋愛禁止で、しかも卒業しても教会務めになると基本的に恋愛は出来ないそうなので、まさにイバラの道だろう。



 ただ、この研修中に妊娠しちゃって脱落する学生が結構居るようで、存続が危ぶまれてたり、ルール自体変更しようかなんて話があったりしてるらしい。

 まぁそりゃ恋に恋い焦がれる恋する乙女を町に解き放ったらそうなって当然だろう。


 実際、なんか達観した事言ってる1人を除いた他2人はその気があるみたいだし。



 で、問題は·····一番の超大問題はマルスちゃんだ。


 この子、既にボーイフレンドが数人居るのよね。

 しかもなんかイイカンジになってるし、元々のコミュ力の高さに加えて本人が()()()なせいで複数人の男子を誑かして遊び呆けているのだ。


 ちなみにもう3回ゲンコツはしてるけど、恋愛に目覚めた少女をゲンコツ程度で止められたら苦労しない。



 ·····という訳で、めちゃくちゃになり始めてる私生活を正すには、ガツンと修行させるのが1番だという結論に私は至った。



「·····そうだ、3人ともそろそろ実践練習·····魔物と戦ってみたくない?私がサポートするからさ」


「えっ!?いいんですか!?」

「爆破してもいいんすか」

「すぐに爆破するのはどうかと僕は思う、僕らは仮にも聖女なのだからもっと聖女らしく戦うべきじゃないのかな?」


「気にしなくてもいいよ、私は一応聖女だけど血塗れ近接木っ端微塵ブチ殺し殺法が十八番だし」


「·····ソフィさまのアレ思い出したら、確かに気にしなくてもいいかなって思ってきちゃった」

「確かに、ってことはド派手に爆破してもいいよね」

「そういう僕もこの魔導書をフルパワーで使って見たかったんだ、故に連れ出してくれるのなら非常ありがたい話だ」



 って事で、後日私は3人を連れて町の外で魔物討伐をやることになったのだった。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「んふふ····· フェニカは可愛いなぁ····· いやマジで可愛いわぁ、クリームまみれの写真もアルバムに入れとこっと」


名前:フィーロ・シュテイン

ひと言コメント

「僕が大人しい性格とは自称していいか分からないけど、フェニカはせめてソフィちゃんみたいなめちゃくちゃな性格にならないことをちょっと祈ってるよ·····」


名前:フェニカ・シュテイン

年齢:1才

ひと言コメント

「にゃう〜♪うにゃ〜♪♪」


名前:エビちゃん

ひと言コメント

「アレは確実にソフィそっくりになるじゃろうなぁ····· かくいうワシもフロウが段々ワシに似てきてちと不安なのじゃ」


名前:グラちゃん

ひと言コメント

「なかよし組の他の皆の説明全く無かったわね····· アルムは店に行ってるわ、ウナは王城の行事に行ってて来れないみたいよ?他のみなもそんな感じで来れないらしいわ」


名前:フィグ

ひと言コメント

「赤ちゃん作りたいなぁ····· その前に彼氏つくりたいなぁ、でもやっぱりそれよりもお菓子つくりたいなぁ」


名前:マルス

ひと言コメント

「ちなみに私ハンドメイド工芸始めたんだ、ここアクセ作りも盛んみたいだし宝石も貴金属も安く手に入るからさ、え?·····いいじゃん別に恋愛したって、私生活に口出さないで欲しいんだけど」


名前:シトラ

ひと言コメント

「恋愛には非常に興味がある、だが僕みたいなこんな口調の長話しかしない学者肌な女なんて人気ないだろうね、残念だが諦めるしかないだろう、はぁ····· 本当に残念だ、故に僕ぁ今日も孤児院でおままごと遊びに加わるのだ」


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