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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第六章 TS賢者は母になるっ!
698/800

襲来!見習い聖女たちの家凸っ!



 ピコピコピコ·····

  ピコピコピコピコ·····


「·····」

「にゃう〜」



 見習い聖女3人組の武器や道具を作ってから数日後、私は3人に完成した武器を渡す事もなく家でずっとぐうたらゲームしていた。

 いやめんどくさい訳じゃないんだよ?

 なんか、武器作ったら満足しちゃって急に電池が切れたみたいにプッツンしちゃって、ちょっと休憩してただけだよ?



「·····ソフィちゃん、ゲームするのはいいけどさ?」


「なに?」

 ピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコ


「フェニカにピコピコハンマーで殴られながら無視してゲームするのはどうかと思うけど·····」


「んー、構ってほしい訳じゃないみたいでさ、なんか殴ってたいっぽいから放置してる」



 ·····で、さっきから鳴ってるピコピコ音はゲームから出てる音じゃない。

 むしろ最近のゲームでピコピコ鳴るゲームあったっけ?


 そんでこの音の出所はというと、床に寝転がってゲームしてる私の事を、最近お気に入りのミニピコピコハンマーでご機嫌で私を袋叩きにしているフェニカが持っているハンマーが出している音だ。



 別に痛くないし、めっちゃご機嫌で殴ってなんだか楽しそうだから放置中だ。



「多分フロウが寝たから暇だったんじゃろ」

「暇って言うか手持ち無沙汰じゃないかしら?叩く相手が居なくてつまらなかったのよ、たぶん」


「うにゃ~♪」



 ピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコっ


\ピンポーンッ!/



「にゃっ!?ぅえ、うぇぇぇえええええええん!!」


「·····ソフィちゃんから変な音でた?」

「屁じゃろ」


「私のオナラは電子音じゃないわ!!·····たぶん、いやそうだよね?鳴らないよね?」


「なんでマジで心配しとるんじゃこやつは」

「だってバージョンアップした時にガイア様に変な機能搭載されてるかもしれないし·····」


「それよりもさっさとインターホンに出たら?」


「·····あっこれインターホンの音か、一瞬変な現象でも起きたのかと思ったわ、とりあえずフィーロ君フェニカ泣き止ましてもらえる?」


「いいよ、ほらフェニカ、パパだよ?」


「うにゃぁぁぁあああああっ!!やぁぁぁあああああっ!」


 ピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコッ!!


「いたっ、いてっ、ちょ、落ち着いて、いてて、ソフィちゃん!これ結構痛くない!?」



 私はビックリしてご機嫌ナナメになったフェニカに殴られまくるフィーロ君を放置して、マギスマホに連絡が来たインターホンの様子を見始めた。



「·····うげっ」


「どうしたのじゃ?」


「なんか、例の見習い聖女3人組がフシ町の家に訪ねてきてるんだけど·····」



 どうやら来客者はあの見習い聖女3人組だったようで、ワクワクドキドキした顔でインターホンの前で待ち構えていた。


 ってかなんでそこがわかったんだろ、教えてないし後を付けられたわけでもないのに·····



「面倒なら留守と言えばいいじゃろ?用件だけ聞いて帰せばいいのじゃ」


「そうしよっと、えーと、1番の録音で再生っと、ポチッとな」



 まぁとりあえず今日は家でダラダラしたい気分だったので追い返すことにした。



『現在この家には誰もおりません、ピーという音の後に要件をお伝えいただき、また後日お越しください、ぴーっ』


『あっやっぱりソフィさまだ!いるって言ったじゃん!』

『でもいないって返事きてたケド·····』

『居ないという返事が返ってくる、不自然だ····· やはり家の中に居るんじゃないのか』



 ·····ダメだこれ、録音っていう概念が無いせいで居るって思いこんでるわ。


 ええい、二回目だ!


『現在この家には誰もおりません、ピーという音の後に要件をお伝えいただき、また後日お越しください、ぴーっ』


『·····あれ?また同じこといった?』

『だね、なんでだろ?居んのは分かってんだから早く出てきなよ、それとも何?私たちの事ビビってんの?』

『もしかしてこれ、同じ言葉しか返さないんじゃないか?ふむ、検証のためだ、もう一度押してみよう』


『現在この家には誰もおりません、ピーという音の後に要件をお伝えいただき、また後日お越しください、ぴーっ』


『やっぱり私の仮説が正しかった、これは押すと同じ言葉が流れる魔道具になっているようだ』

『って事は連打したら!』


『げげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげ現在この家には誰もおりません、ピーという音の後に要件をお伝えいただき、また後日お越しください、ぴーっ』


『あははっ!』



 カチカチカチカチカチカチカチカチ

 ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン!!



「·····4番ポチッとな」


『ここはSランク冒険者ソフィ・シュテインの自宅です、不審な行為が繰り返される場合、実力行使をさせて排除させていただきます、もしくは警備隊を呼びますのでお気を付けください』


『う、うわっ!?なんかヤバいよ!?』

『わ、私悪くないから』

『どうやらソフィ様を怒らせてしまったようだ、ここは謝るか一時撤退をするべきだと思う』



 イタズラされたから私は音声4番の不審者対応音声1を流した。


 流石に実力行使に出る訳にはいかないけど、脅すのにはこれで十分だ。



『·····まって、もしかしてさ、もっとたくさん押したらソフィさま出てくるんじゃない?』

『このバカフィグ!怒って出てきたら入れてもらえないって少しくらい考えたらわかるっしょ!?少しはお菓子の事以外考えたら?』

『冷静に考えなくても僕ほどの天才でなくとも、いや誰にでもわかるだろうね、·····ただ、現状ソフィ様と会える可能性が一番高い方法でもある····· 常識的に考えて良くない事だ、しかし時には蛮勇も大事だ、どうする2人とも』



「·····ソフィ、ワシこの3人の事見くびってたのじゃ、思ってた数倍バカじゃな?というかこやつら本当にあの聖地にある聖女学校の生徒か?アホすぎんか?」


「エビちゃんそれ言ったら私たちも大概ヤバかったよ?校長先生の部屋にピンポンダッシュして捕まったり、部屋の前にクソデカ雪だるま作って床ベッチャベチャにしたり·····」

「·····ワシらも大概じゃな」


 ちなみにアルムちゃん達も割とやってるし、実はなかよし組は悪ガキ集団だったのよ?

 唯一フィーロ君だけかな、特に何もやってなかったのは。


「ま、まぁ私たちの過去は一旦置いといて·····ちょっと想定外だわこの子たち」



 だが彼女たちは変な方向に頭が冴えていて、こっちは頭を抱えていた。



『みんな、覚悟はいい?』

『大丈夫!ソフィさまなら怒らないと思う!』

『私たちの運命は一蓮托生、やってみるしかない』


『『『せーのっ』』』



\ピンポーン/





「おほん、現在この家には誰もおりません、ピー(裏声)という音の後に要件をお伝えいただき、また後日お越しください、ぴーっ(裏声)」


「あれ?また同じこといってる·····」

「·····まって、いま、なんか変じゃなかった?」

「僕の聞き間違えじゃなければ真後ろから聞こえたね」



 シトラちゃんがそういうと、三人は壊れたロボットのようにギギギッという音が出そうなくらいぎこちなく私の方を振り返った。



「·····で?」


「·····」

「·····」

「·····逃げるべきだね」


「「「逃げろーっ!!」」」



 そして私の明らかに怒ってる顔を確認した三人は散り散りになって逃げて行った。



「·····須臾」



 ッ



「あえっ!?」

「戻ってる!?」

「おかしい、なんで景色が元に戻ったんだ·····」


「3人とも私と鬼ごっこする?逃げ切れれば見逃してあげるけど····· 捕まった時は、一切容赦のないかの有名なマグウェル魔法学校の校長先生直伝の説教が待ってるけどね」



 私は逃げ出した3人をほぼ完璧に止まった時間の中で捕まえ、元居た場所に戻した。



「さ、三十六計逃げるに如かず、だっけ、ええと、逃げるべきだと僕の本能は告げてる、でも、逃げ切れる可能性は0パーセント、そして逃げたとしても僕の体力では逃げ切れる気がしない、座して死を待つのみか·····」

「え、えっと、私も全力で逃げたのに転移魔法で捕まったし、もう無理じゃね·····」

「私にいい考えがあるんだ!」


「「フィグちゃん教えて!」」


「2人を囮にして逃げれば私だけは助かるっ!じゃあね!!」


\ドヒューンッ!/



 フィグちゃんは2人を囮に物凄い勢いで逃げ出した。


 その速さは日本の陸上選手を上回る速度で、土煙をあげながらとんでもない速度で逃げ出して行った。



「汚っ!?ヒドっっ!!!」

「でも僕の統計上、ああいう行動をした場合·····」



「逃がすわけないよね、2人はそこで正座してれば()()説教で済ませるけど、逃げたら····· それとも3人バラバラの方向に逃げてみる?んふふ·····」


「ど、どうするシトラ、私馬鹿だから分かんないんだけど·····」

「逃げないで大人しく正座してよう、もう助からないなら安らかに死ねる方がマシだ」



 なんかシトラちゃんが達観した事いってるけど、それよりも先にあのゲスい少女を捕まえるとしよう。



「そういえば私の力、マトモに見たことないでしょ?見せてあげるから瞬きしないでね?」



 そう言った次の瞬間、私は一般人の脳では認識できない速度で動き出していた。





\ドタバタバタバタバタッ!!/

「ごめん·····!!マルスちゃん、シトラちゃんっ!2人の事は絶対忘れないからねっ!ぐずっ·····」


「ちなみにフィグちゃん、あっちにいい隠れ場所があるからついて来て」


「はいっ!ソフィさまありがとうございます」



 私は刹那の間にフィグちゃんに追いついて並走すると、キノコ神拳の力を使って彼女をしれっと誘導し、フィグちゃんは追われているはずの私が話しかけている事に全く気が付かず、ついて来てしまった。



「ここが最強だよ、ここに居たら絶対に見つからないから」


「ありがとうございますソフィさま!」


「いやいや、別に良いよ?そうだ! ·····校長先生が特に怒ってる時の説教をキミにプレゼントしてあげるよ、·····この説教部屋でね」


「やったぁ!ソフィさまありが····· ····· ·····っ!!!???」



\ギャワーーーーーーーッッッッッッッ!!?!/


 フィグちゃんは驚きすぎてとんでもない悲鳴を上げたのだった。





 数時間後·····


「アホフィグ、まだ怒られてるよ·····」

「僕たちは早く終わって良かった、それでもものすごく怖かったけど、フィグを見ていると僕たちは結果的に良かったと言うべきだろう」



「確かに私は優しいけれど、優しい人ほど怒らせると怖いという事はちゃんと覚えておきなさい、実際の社会はここまで甘くないし、仮に相手が貴族様だった場合は貴女は捕まり、逃げ出した場合は重罪が科される場合もあるんですよ?」

「は、はいぃ·····」



 あれから2時間後、私はまだフィグちゃんの事を怒っていた。


 ちなみにガチ怖説教モードの丁寧語口調ソフィさんモードで怒ってる。



 ·····そろそろ潮時だとは思うけど、校長先生にガチギレされた時は8時間ぶっ通しで正座しながら、お坊さんが木魚を叩くくらいの頻度でゲンコツをくらいながら怒られてたからこんなもんじゃない。

 ちなみに最後はデスメタルのドラムくらいの勢いになってた。


 ·····ちなみに嘘言って昆虫食を食わせた時の事ね、エビ味がして美味しいチャーハン(イナゴとジョロウグモと蜂の子のチャーハン)と、酸っぱくて優しい味の杏仁豆腐(※サークレットオオモモブトハムシの幼虫プリン、酸味アリの蟻酸シロップ掛け)だって美味しいって絶賛してくれてたのに·····


 ちなみにその時に縛られて無理やりクソデカ茹で芋虫食わされてから幼虫とか昆虫がダメになったのよね。



「す、すいません、ソフィさま、わたし、もう、おしり限界です·····」


「もうあと100回逝っておきますか?」


「ぐずん····· もうしません、ゆるじでぐだざいぃ·····」



 ちなみに罰としてお尻を引っ叩いて正座させてるんだけど、実は結構優しい対応だ。


 私はSランク冒険者で、本当なら公爵と同等の権限を持っている存在だ。

 そんな存在の家でイタズラして逃げ出したとなれば、その場で極刑なんて割とあり得るしとんでもない重罪に科せられる事もよくあって、ぶっちゃけ無罪放免になった例は本当に極稀にしかないレベルの事なのだから、お尻叩き100回はかな~り優しい方だろう。


 ·····だが、叩くのがSランク冒険者となると話は変わってくる。


 特に私のお尻叩きは絶妙に痛い、何せ私は痛みに関してはプロで程々にクソ痛いのにいつまでたっても痛くて椅子になんか座れたもんじゃない最悪の叩き方をするくらい朝飯前なのだ。



 ましてや1時間以上正座をさせられていたら本当に地獄だろう。



 それこそ、泣いて土下座するくらいにはキツいのだ。



 まっ、別に本気で怒ってるわけじゃないし、ちょっとイラッとしただけでタルト12個とパイ8個食わされた怨みを晴らしたとかそういうのじゃないから。

 後日ダイエットするのが死ぬほどキツかった怨みをぶつけてるとかじゃ断じてないから。



「·····わかった?今回は教会とかには報告しないけど、次滅茶苦茶やったら····· わかってるよね?」


「もうじまぜん·····」



「あ、アホフィグが謝った·····」

「僕が覚えてる限り、フィグが謝って非を認めたのは片手で数えられる程度、それも何度も怒られてやっとだ、ソフィ様は本当に恐ろしい····· ちゃんと待っておいて正解だった」



 って事で、フィグちゃんもガチで反省したみたいなので説教はこのくらいで許してあげることにした。


 そして·····



「よいしょ、さてと、鞭ばっかり与えてたら怖いお姉さんって思われちゃうし、そろそろ飴でもあげよっかなぁ~っと、んじゃ3人ともそこのソファに座って」


「「はいっ!」」

「いだぐでずばればぜん·····」


「·····自分で治せば?って言いたいところだけど飴モードだしやってあげるよ、治癒」


「ありがどうございばず·····」



 私は怖いお姉さんって思われるのは不本意だし嫌だから、とことん甘い飴をあげて相殺してあげることにしたのだった。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「私は基本は優しいけど、怒るときは怒るからね?舐めてもらっちゃぁ困るよ?·····まっ、こわ~いソフィちゃんはここで終わり、次の次で700話だしモード切り替えていくよっ☆」


名前:フィグ

ひと言コメント

「ごわがった·····」


名前:マルス

ひと言コメント

「私たちの説教は軽いって言ってたのに30分くらいずっと怒られてた····· でもフィグのを見たら私たちの軽かったってすぐわかったわ、ソフィ様()なるべく怒らせないよう気をつけよっと、·····こ、言葉の綾ってやつだから!ソフィ様()だからッ!!い、嫌っ!フィグみたいに情けなく尻叩きされたくなっ····· せ、セーフ·····」


名前:シトラ

ひと言コメント

「やはり大人しく捕まるのが正解だったようだ、むしろフィグがより罪を重ねたおかげで僕たちの罪が軽くなったとさえ言える、彼女の犠牲に感謝しよう、·····否、友達を売るのはやはり重罪だ、現に僕も失言をしてしまってこれから説教が始まるようだ、あぁソフィ様、願わくばおしりペンペンは優しく頼む、僕の体は贅肉多めのフィグと違って骨と皮ばかりだ、そのぶんダメージも大きいのだから·····\ベチンッ/もぎゃぁぁぁああっっっ!!」


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