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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第六章 TS賢者は母になるっ!
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お散歩ついでに教会へっ!


「うぅぅううぶるるっ····· さむっ·····」

「今日は一段と冷えてる····· 寒い·····」

「うにゃぁー」



 今日は10月のとある日だが、うん、クソさみぃ。


 いや違った、私たちは家族3人でフシ町で散歩していたんだけど、クソ寒かった。

 ここ数日は暖かくて小春日和が続いていたんだけど、一昨日雨が降ってから気温が一気に下がって、今日は曇り模様で思ったより気温が上がらず、冬みたいに寒かったのだ。


 ちなみに小春日和って秋の言葉らしいよ。


 でもフェニカは散歩がしたかったみたいなので強行することになってしまった。



「ベビーカーの中温かくしてるからフェニカは大丈夫そうだけど、さむっ·····」

「途中で温かい物があったら買ってもいい?手がかじかんでる·····」



 ·····で、こんな寒いのに両親を連れ回してご機嫌になっているフェニカはというと、私が文字通り魔改造を加えた日本で買って来たオフロードベビーカーに乗ってぬくぬくと快適な散歩を楽しんでいた。


 そうそう、オフロードベビーカーなんて架空の物あるわけないじゃんって思うっしょ?

 あるんだなぁこれが·····


 まぁでもそこまでガチなオフロードって感じじゃなくて、タイヤが大きいちょっと特殊なベビーカーなんだけどね。

 それに私が魔法で改造を加えて、乗る部分に結界とかを付与して乗っているフェニカが寒くないように気温を暖かく保つ機能や、もし攻撃されても平気なように核攻撃でも防げる強力な結界を未来予知により事前に展開する機能とかとんでもない機能が沢山搭載されている。


 ちなみにうちにこれを含めて同じベビーカーが4台ある。



「あっ暖かい飲み物売ってるって、僕買ってこようか?」


「おねがーい、ホットココアがあったらそれで、無かったらホットレモンティーでー」


「わかった、じゃあ行ってくるね」


「へぇい」



 ってベビーカーを自慢してたらフィーロ君が暖かい飲み物を売ってるお店を見つけてくれて買いに行ってくれた。

 なので私はフェニカと一緒に道端で待つことにした。



「よいしょ、フェニカ~、ママだよ~?」


「まま?ままー」


「んふふふふ····· 可愛いなぁ·····」



 今のフェニカは生後10ヶ月ちょいになって、ママとかパパとかくらいならちゃんと呼んでくれるようになったのだ。

 ちなみに姉貴の事はネネって呼んでて、エビちゃんの事はマママ、アキさんはマって呼んでいて他人の区別がちゃんとつき始めてるようだ。

 他のみんなは名前が決まってないみたいでにゃ~とかふにゃーって呼んでいて、あんまり区別がついてないらしい。


 ·····ただ、なんでか知らないけどアルムちゃんだけ時々チチって呼ばれてる、多分絶対乳だと思う。



 乳で思い出したけど、フシ町は酪農も盛んで結構手軽に牛乳とかが手に入るからホットココアが良く売られていて助かるのだ。

 ちなみにココアの原料のカカオはダンジョン産で、どこか忘れたけど植物系の魔物が多い天然ダンジョンにカカオの木のトレントが出現するらしくて安定して生産できてるんだとか。



「お待たせ、ホットココアも売ってたから買って来たよ」


「おーありがと、フィーロ君は何にしたの?」


「ホットカフェラテにしてみた」


「あーその手があったかぁ·····」


「一口いる?」


「いいの?んじゃ後でちょっと飲ませてー」


「わかった、代わりにソフィちゃんのも飲ませてもらうよ?」


「もちろん」



 んでフェニカに話しかけたりしていると、フィーロ君が飲み物を持って戻ってきた。


 そんで私にはお望み通りのホットココアが届いたが、フィーロ君の買ったカフェラテも飲ませてくれることになった。

 もちろん交換して飲むから間接キスになるけど、夫婦にそんなことは関係ない。


 そして私は暖かいココアで手を温めながら、フィーロ君と一緒にフェニカを眺めながらつかの間の道端ティータイムを楽しんだのだった。





 暖かい飲み物を飲んでぬっくぬくになった私たちは再び散歩を再開していた。


 だが散歩は目的地に到着してすぐに終わってしまった。



「あーヤダヤダ····· めんどくさいなぁ·····」


「·····理不尽だけど仕方ないと思うから諦めなよ、半分くらい自己責任なんだし」


「もうここに来てる時点で諦めてるよ····· はぁ····· 思い出の場所に憂鬱な気分で来る日がきちゃうなんて·····」



 実はこの散歩は本来の目的のついででやっていて、本命はこっちなのだ。


 で、本来の目的っていうのがこのフシ町の教会にやってくる事だった。



 ガチャッ


「おじゃましまーす····· ソフィ・シュテインですー····· 居ないなら返事してくださーい、そしたら帰るのでー」


『帰らないでください』


「·····デスヨネー」



 私はささやかな抵抗をして帰ろうとしたがダメだったので大人しく教会の中に入ると、神父さんが私の事をバッチリ待っていた。


 うん、逃げられないよなぁ·····



「·····シスターの服、受け取りに来ました」


「お待ちしておりましたソフィ様、ご用意できております」


「はーい·····」



 んでなんで教会が目的地かというと、この前私はシスターさんの上位互換である聖女(シスター)に強制的に任命されてしまって、既に教会側が手をまわしていてフシ町の教会に私用の聖女の修道服を勝手に作って送り届けやがってて、この前ゴルド商店の馬車でついに届いてしまって受け取らなくちゃいけなくなってきたのだ。


 ぶっちゃけ捨てたいけど、この国の聖女様の修道服ってめっちゃ見た目が良くて悔しいけど着てみたかったのよね·····



「んじゃちょっと行ってくるわ·····」



 私は臨時更衣室となっている懺悔室に入ると、懺悔室のコート掛けにそれは掛けられていた。


 よくあるオーソドックスな修道服とは全く違くて色は白と黒の比率が半分半分で、なんであるのかよくわからんカッコイイ感じのベルトが複数あって、生地はマギシルク····· 魔物由来の超頑丈な絹でできていて、スカートにはバッチリスリットが入ってて見せパン穿かなきゃってくらいセクシーだし、装飾もついてて厳かで神聖な雰囲気があるのにカッコよくて女子でも憧れるタイプのカッコイイ修道服なのだ。

 ちなみに頭にかぶるアレもあるんだけどなんかもう暗殺者のフードみたいになってる。


 総評としては『銃とか剣でバッチバチに戦うシスター』って感じのデザインだった。


 ついでに靴は多分ペガサス革と浄化コシュタ・パワー革製のブーツで基本はペガサス革を用いているだけあって白色だけどアクセントで闇の魔物でデュラハンが乗ってる首なし馬コシュタ・パワーの革を浄化して属性反転を行った黒色の聖なる革を用いた、なんか、もう、バトル専用なブーツだった。



「·····いや、あの、これ『戦闘聖女部隊(バトルシスター)』用の服ですよね?」


『そうみたいですね、一応この教会に予備の普通の修道女用の服もありますが····· 着ますか?レミアさんは両方持っていかれましたが』


「げっ、レミアもコレ貰ったんだ····· いざとなったらそっちも貸してください·····」



 ·····で、私の評価は正しくて、これ本当は悪魔祓いとか魔物退治をする教会に所属する戦闘メインの聖女様たちが着るはずの修道服なのだ。


 つまりこれ、普通に聖女様するなら絶対に着ない代物のはずなのよね。



『一応手紙も受け取っておりますが、当教会当てでしたので既に開封してしまいました····· お読みになられますか?』


「読んでると腹が立ってく····· 今のナシで、何が書いてあったかだけ簡潔に教えてください」



 懺悔室の向こうから神父さんが手紙があるけど読む?と親切に言ってくれたけど、ここ最近の件で教会に対するヘイトが溜まっていた私は思わず本音をぶちまけてしまった。

 流石に懺悔室での告白とはいえ神父さんも苦笑いしているような苦笑いの笑い声が聞こえてきてしまった。



『ではお伝えします、今度来る聖女見習いの補佐を行えるよう、そして冒険者であり緊急時などで咄嗟に激しく動く必要があるお二人の身体能力と、お二人とも血液を浴びる機会が多い事を考え、バトルシスターの服をお送りになられたと書かれておりました』


「·····なるほど、うん、確かに動きやすいし聖属性の魔力を流したら体が動かしやすくなってる、何よりめっちゃカッコイイわ」



 って話を聞いてる間にも、私はバトルシスター専用修道服····· 面倒だから略して戦闘聖女服に着替え終わっていた。


 なんとこの戦闘聖女服、名前に負けぬ性能があって下手な鎧なんかより圧倒的に高い防御力があって、しかも動きやすいように魔法でアシストしてくれる機能や魔法発動の補助(神聖属性特化)など、ぶっちゃけめっちゃくちゃ凄い服だった。


 それになんかロックな指抜きグローブまでついてたし、金属製の装飾なども相まってもはや修道女と暗殺者のハーフみたいな感じになっていた。



「·····フィーロ君、これ似合ってる?」


「めっちゃいい····· かっこいい·····」

「よくお似合いだと思いますよ、·····若干この教会の雰囲気とずれていますが」


「よし、でも足が寒い」



 ただし欠点もある。


 スリットが入ってるのと生足なせいで寒い。


 ブーツはロングブーツだからある程度は暖かいんだけど主に太ももが寒い。

 それに人妻がやっていい格好じゃないよコレ、まぁ人妻のこういう格好に一定数需要があるのは理解してるけどさ?


 それに私は好きだからいいけどさ·····



「·····多分こんなのを送ったって事は、フィグちゃんを外に連れ出して実戦訓練させろって事だよなぁ」


「だと思います、お手数をおかけしますがどうかよろしくお願いいたします」


「了解です、お任せください、それはもう()()()聖女に仕上げて見せますよ」


「ありがとうございます」



 立派過ぎる聖女様に仕上げて見せるから覚悟しとけよ教会本部、Sランク冒険者を舐めてもらっちゃあ困るよ?


「んぐふふふ·····っ」



「すいませんソフィちゃんが悪魔に取りつかれたみたいに悪い笑みを浮かべてるんで、フェニカの祝福ついでに浄化してもらえませんか?」


「お任せください」


「えっちょ、これ素····· んぎゃああああああああああああああっ!!!浄化されちゃうぅぅぅぅうううううっ!!·····って私悪魔じゃないじゃん!でも心がピュアッピュアになっちゃうからぁぁぁあああああっ!!!」


「うにゃ?」




名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「私はサークレット教の聖女ソフィ・シュテインと申します、怨霊、魔物、悪霊退散なら私にお任せくださいませ、すぐに駆け付け拳で解決いたしますよ、うふふ、当然無償で行いますよ?なにせ私は聖女なのですから」


名前:フィーロ・シュテイン

ひと言コメント

「·····ちょっと浄化しすぎちゃったかなぁ」


名前:フェニカ・シュテイン

状態:祝福(効果 残り11時間28分37秒)

ひと言コメント

「ままー?むぅ····· うにゃぁぁああああっ!!ままぁぁあああああっ!!ぱぱぁぁあああ、うにゃぁぁぁあああああっ」


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