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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第六章 TS賢者は母になるっ!
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孤空の狩狼


 私は魔導戦闘機PS-01に乗り、再び空へとやって来ていた。



『聞こえるか、次は無人機相手での戦闘テストだ、Comet4-6は魔導兵器を使用し撃墜を試みてくれ』



 目的は本日最後のテストで、無人機を使った実戦訓練だ。


 ちなみにコレが私がこのテストに参加した理由で、無人機と言えど戦闘機を改造して遠隔操縦できるようにしたものなのでガチのドッグファイトを体験できるのだ。

 なんでも遠隔操作してるパイロットはかなり熟練の人らしくて結構ワクワクしてる。



 で、コレに誘われた時に『世の中には兵器が使われないと困る連中が居る、だからガンガン撃ち落としてくれ手構わない』と景気が良い事を言ってくれて、しかも結構な量の無人機を用意してくれたので、魔物相手ではない戦闘を経験できると知った私は参加しちゃったのだ。


 でもまずは米軍が開発中の方を先にテストするみたいなので、私は離れて見守っていた。



 ズダダダダダダダダッ!!


 ドォンッ!!


「おー、マジのヤツだ、すご·····」


『まだ試作段階だがな、結構イケてるだろ?』



 そんでこのテストの目的としては、まず魔導力を混ぜたジェットエンジンでも戦闘をこなせるかのテストと、魔法を使った兵器の実用性のテストの2つを行うようだ。


 で、今は相方の戦闘機に積まれたマシンガンとミサイルを使って攻撃をしてみているようで、既に無人機を1機撃墜していた。



「圧縮結界弾····· マジックバレット、やっぱり最高効率はソレだよねぇ」



 んで戦闘機に積まれた機関砲は魔導銃となっており、私の使っているのと似ている結界の弾丸を魔法の力で射出して攻撃する仕組みになっていた。

 魔法を発動するのに必要な魔力はエンジンの駆動の際に生まれる魔力を利用する方式の魔力発生装置を用いているらしくて、ほぼ無限に近い結構な弾数を発射することができるらしい。


 そんでもう一つの兵器が、私でさえ感心してしまった米軍のトンデモ魔導ミサイルだ。


 ぶっちゃけ言って性能は普通のミサイル以下で、速度は遜色ないが魔力で構築しているせいで飛距離が少なく質量兵器としては成り立っていない重量だ。

 だがこの兵器にはそれを補って実戦で使っても良いと思える利点があった。


 無限に撃てるのだ。


 基本的に戦闘機1台に詰めるミサイルの数はその機体によって変わるが、F15戦闘機では最大8発までしか搭載できない。

 つまり百発百中でも最大8回までしか攻撃できず、機関砲も弾数は限られておりゲームのように100発200発とミサイルを好き放題撃つことは不可能なのだ。


 ·····だが、ミサイルを魔法で構築しその場で生産して撃てば8発の縛りから解放される。


 それこそがこの魔導兵器の開発理由だ。



 ただまぁ、まだ試作段階で結界弾の扱いも慣れてないみたいで多少不安定だけど·····



「内部に爆裂魔法を封印して一定距離に近付いたら作動して爆破魔法と弾性結界を使った自己鍛造弾を相手にブチ込む仕組みか····· 良いセンスだ」


『だろう?』


「でもまだキチガイさが足りないなぁ·····」


『·····我々が求めるのは奇抜さより安定だ、そこは仕方ない』



 確かに、兵器として稼働させるなら安定した性能が最も大事だ。


 でもここは開発段階の場、安定よりも奇抜さが時には重要になってくる。



 それに·····



「魔法はもっと自由でなんでもできますよ?型にはまった考えじゃダメですね、んじゃ早速お手本を見せてあげますよ」


『·····いいだろう、『Sophy-01』に無人機を向かわせろ』



 魔法を熟知して好き勝手扱える私なら、もっと面白い事を思いつける。





 キュィィィイイイイイイインッ!!


 ゴォォォォオオオオッ!!!



 私の戦闘機の後ろに、ピッタリと後を付けてくる一台の無人戦闘機が居た。

 アレが私が撃ち落とそうとしている標的で、これからサンドバッグになってもらう可哀そうな戦闘機だ。


 ·····で、さっきからどうやらロックオンされてるみたいで、実戦で普通の戦闘機を使ってたらまず間違いなく撃墜されているだろう。



『どうしたんだ?一応ロックオンしているが、観念したのか?』


「準備中でーす、ちょいお待ちを····· よし行ける!じゃあはじめまーす!」



 んでなんで狙われっぱなしにしてたかというと·····



「保護結界展開、さぁてこれで何発当てても壊れなくなったし、遠慮なくいきますよ!」


『·····なに?機体周辺に強力な魔導結界が展開された?何が起きた?』


「私が展開したんですよ、一発一撃で落としたら数が足りないんで、袋叩きにさせてもらいます·····よっ!!」



 ギュンッ!!



『早いっ!?』


「んっふっふ、ファイア!」



 私は須臾を使って機体ごと超加速を行い、無人機の背後に一瞬で回り込んでしまった。


 まぁ本当は後ろに回り込む必要もないんだけど、まずは最初に後ろからやるのが一番だろうって思って回り込んじゃった☆

 そんで早速私はトリガーを引いた。



 ギュオアァッ!!!


 ッッッッドォォォォオオオオオオオオオンッッ!!!!



「命中!続けて第二射·····発射ァ!!」


 ドォォォオオオオオオオオンッ!!



『な、何だあの攻撃は』

『不明です!魔法攻撃としかわかりません!』


「エネルギー攻撃に近い形式の魔導攻撃ですよ、光属性の魔力を発射して亜光速で魔力を飛ばし、着弾と同時に魔力を爆破魔法に変更して周囲の魔力と共鳴させて爆破を広げてるんです」



 トリガーを引いて出たのはミサイルではなかった。


 その代わりに機体上部に不気味な瞳のようなものが出現し、そこから可視化するほどの魔力弾を放出して対象を爆破していたのだ。


 その弾速は光属性の魔力を使用したこともあって亜光速へと達し、引くと同時に瞳が激しく輝き、次の瞬間には相手の機体が大爆発を引き起こしている回避不可能な一撃だ。



『だが機体は壊れて····· 結界か、なるほど』

「そうですよ、まだまだやりますよ!」



 そんで私は三発、四発と攻撃を命中させながら機体の速度を上げていき、ついに無人機と並走し更に追い越してしまった。


 ·····が、本来正面にしか攻撃できない戦闘機ではありえない現象が起きていた。



 ズドォォォォォオオオオオンッ!!!



「これ魔法なんで前も後ろも関係なく撃てるんですよ!」


『怖っ』


「ちなみにミサイルも魔法で創りますし、無限に生み出せるので····· こういう事も出来ちゃいますよ」



 だが攻撃はまだ終わらない。


 私は後方にいるサンドバッグめがけて真正面から攻撃を当て続け、更に機体の周囲に数百発の魔導ミサイルを産み出して一斉に発射した。


 本来戦闘機にはフレアというミサイルの狙いを逸らすシステムがあるのだが、流石に真正面から飽和攻撃を浴びせかけられたら避けられるはずもなく、全弾命中して途轍もない大爆発を引き起こしていた。


 ついでに言えば、このミサイルは1発1発が赤外線などを感知しているのではなく私が個別に照準を合わせて操作しているためどうやって誤魔化しても絶対に命中するのだ。

 ·····私って言うかアカシックレコードで操作してるだけなんだけど。


 だからこそ、私の放つミサイルは百発百中なのだ。



「続いては必殺の····· 機銃発射ッ!!!」



 んで次は機銃の発射を行った。


 私のイメージだと機銃はあんまり命中しないイメージなんだけど、うん、実際そんな当たらない。


 でも日本にはこういうことわざがある。



「数撃てば当たる!!サンダーボルト・アヴェンジャーズ一斉射撃開始!!」


 ヴァァァァァァアアァァァァアアアァァアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!!


『·····何の参考にもなりゃしねぇなあれ』

『大統領、彼女を一人雇用すればアメリカ軍の軍事費用は現在の数千分の一に縮小できるのですが検討しません?』

『やめてくれ、我々アメリカ軍から仕事を奪わないでくれ、アレが来たら我々は破産申請を出さなくてはならなくなってしまう』



 ドガガガガガガガッ!


 ドゴォォォオオオオンッ!!!



「ありゃっ!?耐え切れなかったかぁ·····」


『逆にあれだけの攻撃に耐え続けたバリアってどうなっているんだ·····』



 私は命中率の低い機銃の命中率を上げるため、本来は攻撃機にしか搭載されないようなとんでもないデカさの機銃を魔法で大量に出現させると、サンドバッグめがけて一気に撃ち込んだ。


 そしてうまいこと命中しまくってしまい、私が割と雑に張っていたバリアは砕け散って機体が爆発してしまった。

 あわよくば貰おうかななんて思ってたから勿体ない事をしてしまった·····



「·····もう一機もらえません?」


『もうお腹いっぱいだ、両機共に帰投せよ』


『了解』


「·····え、()()()()でいいんですか?」

『何?まだ何かあるのか?』


「私が持ってる1番素敵なモノ持ってきてるんですけど、見たくないんですか?」


『·····だそうだ、マーヴィック国防長官、どうする?』

『そこまで言うモノならば見せて貰おうじゃないか、だが何を出すんだい?星の殲滅者(スターデストロイヤー)とかかい?おっと日本なら宇宙戦艦に改造したヤマトかな?』



「んっふっふっ····· 刮目せよ!!神が創りし宇宙翔ける鋼鉄の勇魚!万能航空宇宙魔導艦『Gnade』ワープアウト!!」


 キュォォォオオオオオオオオオオンッ!!!



『じょ、上空に観測不可能なレベルの莫大な魔力反応!!』

『空間重力域に異常発生!これは····· 転移です!』


『な、なんだアレは·····!!』

『浮けるのか、あんな巨体が·····ッ!!』

『というか何だこのBGMは』


「私が流してまーす、私庵野○明監督のオタクなので〜」


 太平洋上空に現れたのは、世界最大の船の数倍も巨大な船体を持つ空飛ぶ鋼鉄の勇魚『万能航空宇宙魔導艦『Gnade』』だ。


「全長約2km、反重力式で浮遊していて、主機は『永久機関『賢者の石』』、補機は『魔導縮退炉』、メイン推進システムは超魔誘導加速式で対消滅式反動推進エンジンも搭載、大気圏内での最高巡航速度はマッハ10、宇宙空間での航行も可能で宇宙空間内では臨光速まで加速可能、更に恒星間航行も目的としたワープ航法も可能となっていて、魔導懸垂線によって接続すれば数百の船舶を同時に輸送も可能かつ、魔導的に攻撃も可能な万能戦艦です」


『·····大統領』

『何も言うな、私たちは今SF映画を見てると思え、Sophy-01、最高のショーだった、·····だが満足だ、国防長官が胃痛で倒れる前に早めに帰投してくれ』


「はーい、んじゃ『Gnade』格納っと」



 私はまだ続けたかったけど、あっち側はもう見てるのも限界だったみたいでお代わりも貰えず帰らされてしまったのだった。




名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「ん~楽しかった、まさに孤軍奮闘って感じ?んっふっふ·····」


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