ソフィが居ないとある日の出来事
ガチャッ
「ん~っ、みんなおはよー」
「おはようアルムちゃん、今日の朝ご飯は好きに食べてだってさ」
「あれ?ソフィちゃんどっか行ってるの?」
「日本で一人で買い物を堪能してくるって言ってたよ?『大人になったからそういう店を巡ってくる!』って言ってた」
「ソフィってそういう欲望あまり隠さないわよね····· たまに庭で全裸で歩いてるし····· 私たちは別にいいのだけどはしたないわ」
「·····まぁソフィじゃからな」
『『だよね』』
そう、フィーロ君が言った通り今日はソフィが18歳になったから大人しかは入れない場所とかに行ってくると言って、朝っぱらから日本に行っているのだ。
·····ぶっちゃけ言うとソフィは体の見た目を変えて既にアダルトなお店に入った事はあるけど、今回は堂々といっているらしい。
「·····でさ、ソフィちゃんいないけど今回どうする?」
「ワシはもうちょいしたら仕事なのじゃ、今日も18時頃帰ってくると思うのじゃ」
「あっワタシもご飯食べたらお店行くね!」
そしてみんな何かしら予定があるみたいだ。
と言ってもグラちゃんやミカちゃんは相変わらず家でぐうたらしていて、ウナちゃんはそもそもお城に居るみたいで予定と言っていいか分からないけど·····
「·····あれ?ミナタさんは?」
「マンガ部屋だと思うのじゃ、今朝あっちから悲鳴が聞こえてきたのじゃ」
「あぁ、なんか鬱展開の所読んでるのかな」
「じゃろうなぁ·····」
そして最近ずっとインドア派で漫画ばかり読んでいるミナタに関しては、別室の漫画ばかり集められた部屋で漫画を読んでいるようだ。
ちなみに今はティンクル☆キュルピカを12巻まで読破したらしい。
『うぁぁぁああっ、おぎゃぁあああっ』
「·····誰の子の泣き声じゃ?」
「多分トウマね、ちょっと行ってくるわ」
「行ってらっしゃい、さてと僕もフェニカの様子を見てくるよ、あっそうだ、フロウちゃんの面倒はどうする?見ようか?」
「む?良いのか?すまぬ頼むのじゃ」
なかよし組の面々がのんびりと話していると、誰かの子が泣き始めてしまった。
どうやら泣き声の主はグラちゃんの子のトウマだったようで、母親のグラちゃんは泣き止ませに行ってしまった。
更に1児の父親であるフィーロも我が子の面倒を見に行くついでに、これから仕事のあるエビちゃんの子の面倒を見てあげることにしたのだった。
そしてその後、仕事に行く人は出て行ってしまい、ディメンションルームのリビングは暫くの間静寂を保っていたのだった。
◇
数時間後、人がほぼ居ない·····
ソファで天使が1名寝ているのをカウントしなければ人が居ないリビングに、1人の女性がやってきた。
「おいっすー、ちょいと失礼〜····· っておよ?誰も居ない?」
「ちょっと待ってください!フェニカ!フロウちゃんの角掴まないの!離してあげて!·····よしよし、いい子いい子、いま行きまーす!!」
「ゆっくりでもいいよん?」
「お待たせしました····· ってお義姉さん?」
来客者はソフィの義理の姉である藤石 穂乃花だったようだ。
その様子を見ると、どうも何か用事がありそうな顔をしていた。
「そうだよん、んでソフィたんは?」
「いま日本に出かけてますけど·····」
「あちゃー、すれ違っちゃったかぁ····· 仕方ない、今日は帰るわー」
「何か要件があったら伝えますよ?」
「いやー良いわ、居たらウザ絡みでもして構って貰おうかなって思っただけだし?いやぁ迷惑かけちってごめんね〜」
ただ彼女はいつも通りソフィに構って貰おうとしていただけのようで、ソフィがいないとわかるとすぐに帰って行ってしまった。
「·····何しに来たんだろあの人、まぁいいや」
そしてフィーロもソフィとエヴィリンの娘の面倒を見に戻っていってしまった。
◇
「うわぁぁあああああああっっっ!!やっっっったああああああああああああっっっっっ!!!!」
そしてまた暫くしてお昼すぎになると、居ないはずのウナちゃんが部屋から飛び出して発狂してきた。
·····だが赤ちゃんの面倒を見ていたフィーロは赤ちゃん達と一緒に寝てしまったので誰もツッコミを入れる人は居なかった。
このままでは王女様がただ発狂してる変人になってしまうので説明しておこう。
彼女はウナではなくウェアで、先程まで最近発売されたばかりのポケ〇ンで伝説の色違いかつ能力が高い個体をひたすら厳選していたのだ。
そして先程ついに彼女が望んだポ〇モンが出たようで、徹夜でやってついに出てきて大喜びしている所だ。
だから大目に見てあげよう。
「やっと、やっっと寝れる····· えへへ····· えへへ·····」
そして自慢できる人がいない事に気が付いた彼女は、自分の部屋に戻ってたっぷり寝ることにしたのだった。
◇
「·····全く、みんな怠惰過ぎないかなぁ」
「ですねぇ、あっお酌しますよん」
「おっいいの?なら有難く〜」
「なら私も便乗させて貰おうかしら?」
そしてその後は結局みんなウダウダグダグダしていてマトモに写せるような場面が無かったため、温泉で晩酌を楽しんでいるお姉様3人組の様子を映すことになってしまった。
「いやぁそれにしても、今日はいつにも増してみんなグダグダでしたねぇ」
「あれ?ホノカたん何で知ってたん?」
「どうせ夜は呑みに集まるんですし、こっちでソフィたんと絡んで遊ぼうかなぁとか思ったんだけどねぇ····· マジで誰も居なかったんで帰っちゃったんですよー」
「あの子たち、本当にグダグダねぇ·····」
実は穂乃花がソフィと絡みに来た理由は時間つぶしだったのだ。
つまりソフィが居たらこの時間まで絡み続けられていたという訳で、日本で大人向けのお店を渡り歩いていて正解だっただろう。
「ん、そういやサトミン卒業っていつだっけ?」
「いま高3よ、そろそろ卒業だから頑張ってるわ」
「でもでもぉ、ぶっちゃけサトミンには楽勝っしょ?こっちで3600年も鍛えてたんだからさぁ?ぶっちゃけサトミンの頭脳って下手したらアカシックレコード並みよん?」
「そうね、私の学校、いわゆる底辺校だから授業が簡単すぎてつまらないわ·····」
実はこの中に1人、高校生が混ざっている。
それが校長先生こと加藤 郷美だ。
ちなみに彼女の年齢は3650歳を超えていて飲酒してもなんら問題はないし、ここは異世界なので日本の法律は通用しないためセーフだ。
ちなみにちなみに、この中で1番の年上はガイアで████歳と桁違いに高く、次が郷美の約3650歳、その次が穂乃花の前世を含めた1500歳ほどだ。
そう、あの穂乃花でさえここでは1番年下なのだ。
なお最年少は今日も今日とてブラック労働をさせられているため不参加の不死川 史華だ。
·····史華の事はさておき、魔族より年上の彼女は、16歳の高一の時にこの世界に友達と共に召喚されて魔王のエヴィリンを倒して戦争を終わらせたが取り残され、3600年近くこの世界で過ごしてきた。
だがつい2年ほど前、ソフィが帰り方を見つけ、とうとう日本に戻ることに成功したのだ。
戻った時は時差の関係で数ヶ月ほど経過しており、行方不明ということになっていたが無事に高校生活に復帰する事ができて今までずっと真面目に高校生をしていたのだ。
·····ただ、戻ってきた彼女は大きく変わっていた。
種族も人間から仙人の1種である魔女に変わり、更に長い月日の間に帰る方法を模索しているうちに桁外れに強くなっていた。
それが発覚したのは体力測定の時だった。
50m走を1秒以内で駆け抜け、ボール投げのボールはソニックブームを引き起こしながら空の彼方へ消えて行って、立ち幅跳びでは体育館の壁をぶち破って壁尻して、握力計は圧壊、持久走は数秒で終わり、反復横跳びでは残像が見えていた。
更にテストの成績も転移前は····· うん、中の下くらいだったのが学年トップというか全て100点満点になった。
そして口調も元々はグレ気味のJKらしい、この学校では普通の口調だったのが今の大人らしい落ち着いた····· 落ち着きすぎて老練さえ感じる程の重みのある口調になり、別人と疑われた程だった。
この3650年は、彼女を大きく変えるには十分過ぎたのだ。
「どう?リアル無双は楽しい?」
「最初は楽しかったけど、だんだん飽きてきたのよね
····· 昔が懐かしいわ」
「神様がここに居るけど願い聞き遂げるー?今ならこのお酒で請け負うよぉー」
「遠慮するわ、これはこれで気に入ってるのよ?」
「わかるわぁ、私も前世の頃も良かったって思うけど戻る気は無いし?」
「私もだなぁ、神といえど神生が全て良かったって訳じゃないしさ····· 結局、こうして3人で集まって呑めるのが何気に1番幸せなのかもねぇ」
ここに居る3人はそれぞれ複雑な過去を持つ者ばかりだ。
だからこそ、彼女らは惹かれあったのだろう。
「お酌ついでに質問させてもらうぜぇ!」
「温泉卵1個で請け負うわ」
「へいへい、サトミンは卒業後は結局どうするん?こっちで校長するん?それとも日本で彼氏クンと同棲専業主婦?それとも進学か就職?」
「·····5個くらい欲しいわね、まぁ答えるわよ、1番近いのは専業主婦ね、実家は居心地が悪いから勇と一緒にどっかでマンションでも借りて住むわ、それで時々こっちに来て校長をやったりしようと思ってるわ」
「なるほどぉ、そういうのもアリじゃない?」
「親からは微妙に反対されてるのよね、私の裏の事情も知られてないから怪しまれてるのよ」
「まーそりゃ就職もせず彼氏の所で養ってもらうって言われたら不安でしょ、神様でも心配するわぁ」
異世界に慣れてしまった彼女らにとって、日本は少し居心地が悪いようで、少し愚痴を漏らしていた。
\ガラガラッ/
·····だがそこへ、3人と同じく過去を持つ異世界人で日本は居心地が悪いはずなのに、日本を満喫してきたアホがノコノコとやって来てしまった。
「んっふっふっ····· 色々買ってきちゃった♡早速全部堪能しよっ····· ん?·····うげっ!!!?お邪魔しましt」
\シュババッ!!/
「やぁやぁソフィちゃん」
「お姉ちゃんたちと一緒に呑まなぁい?」
「丁度良いから貴女も混ざっていいわよ、話し相手になりなさい?」
「ひ、ひえぇ·····」
人外へと至った元人間のお姉様3人組は、逃げようとした同じく元人間の18歳の少女(自称)を人外パワーで爆速で取り囲み、お風呂へと連行してしまった。
でも私が連行されても特に3人にイジられたりもせず····· いや小脇に結構な量のアダルティなグッズを持ってたのをイジられ倒したけど、それ以外は普通に晩酌を交わしながら3人と談笑して、程よい頃合で解放してくれたのだった。
名前:フィーロ
ひと言コメント
「·····ん、あれ?寝ちゃった····· あぁソフィちゃん帰ってきたんだ、気が付かなかったよごめんね····· うん、夜ご飯食べたらあとはお願い·····」
名前:アルム
ひと言コメント
「今日も売上げは上々っ!えへへへ·····」
名前:グラちゃん
ひと言コメント
「グダグダしてたらお姉様に見られて小言を言われてしまったわ····· 不覚ね·····」
名前:ウナちゃん
状態:悪夢(?)
ひと言コメント
「うぅん····· リセットが120、リセットが121、色違いが3体目····· はずれ、リセット····· ううぅん·····」
名前:エビちゃん
ひと言コメント
「·····帰ってすぐ風呂入らんくてマジで正解だったのじゃ、危うく魔境に飛び込む所だったのじゃ」
名前:ミカちゃん
ひと言コメント
「すやぁ·····」
名前:藤石 穂乃花
ひと言コメント
「あー酔ってきたわぁ、そろそろ寝るかなぁ」
名前:加藤 郷美
ひと言コメント
「そうね、ひょろしょろあがりましょう、ひっく」
名前:ガイア
ひと言コメント
「うぃ〜酔った酔ったぁ·····」
名前:ソフィ・シュテイン
ひと言コメント
「·····やっぱり私が居ないとダメかなぁ」




