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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第六章 TS賢者は母になるっ!
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ソフィ・シュテインの悪だくみっ!



 誕生日の次の日の夜·····


 私は本当はその日の夜にやろうと思ってたんだけどフィーロ君とイチャイチャして疲れてそのまま寝てしまって出来なかった事をひそかにやっていた。


 ひそかにやるって時点でわかるけど、私がしているのはとある悪だくみだ。



「あの教会と聖女めぇ····· 仕返ししてやる·····」



 そう、私の悪だくみは面倒事を押し付けてきやがった教会への嫌がらせだ。


 嫌がらせと言っても教会の屋根に穴をブチ開けて皮を剥いだヘル・ホースをブチ込むなんて嫌がらせや、爆発酵ニシンの缶詰を開けて教会の中で放置したり、教会を魔法でダンスパーティー会場みたいにテッカテカ光らせたり、床をツルッツルにして摩擦0に近くしたりとか、そんな陰湿な嫌がらせは私はしない。


 やろうと思っているのは、教会にとって超絶利益になるし良い事なんだけど死ぬほど面倒事を増やすというある意味最悪の嫌がらせだ。

 わざとやったわけじゃないんだけど校長先生にやっちゃったときは頭を抱えてもう何もしないでと言わせるレベルの嫌がらせだからきっと効果覿面だろう。



「解析は····· 52%かぁ、やっぱりあの子素質はあるな····· 解析済みのデータだけだと?ふんふん、なるほど·····」



 そしてその嫌がらせが何かというと、結論を言っちゃうと·····


 『フィグの超絶強化計画』



 そう、私は今度フシ町に実習にやってくるフィグちゃんを私のパワーで超絶強化して、聖名が付くレベルの聖女様に仕上げて迷惑をかけてやろうと画策しているのだ。



 実はさっきこっそり聖地に行って魔法で寝て·····なくてお取込み中だったフィグちゃんのデータを魔法で詳細にデータを取り込み、アカシックレコードで解析をしていたのだ。


 でも流石のアカシックレコードでも肉体・魂・精神・遺伝子・構成元素・魔力などまで片っ端から全て鑑定を行うと時間がかかっていた。


 しかし全体の52%しか解析できていなくても私が計画を練るには十分だった。



「魂と肉体の適合率は74%か····· 結構高いな、聖属性の魔力が扱いやすいってだけあるし、若干だけど神属性魔力も帯びてるのも影響してそうかな」



 人間は魂と肉体の2つの要素がある。

 そして神界からやってきた魂がどの肉体に入るかは完全にランダムで、肉体に入った魂と肉体は効率よく動くために適合させ合うんだけど、一般人だと最大でも60%くらいしか適合しない。


 そんで適合率が高いと魔力の行使の効率が上昇したり、肉体の動きも良くなったり寿命が延びたりと色々良い事が沢山ある。


 で、今解析しているフィグは適合率が一般人を上回る74%もあった。


 これはぶっちゃけ言って相当高いんだけど、私の推測だと魂に干渉する事ができる聖属性の魔力を持つ者は適合率が高くなるんじゃないかと思っている。

 この適合率は後からでも伸ばすことが可能で、色々な方法で上げることが可能となっている。

 例えば極限状態に陥らせて火事場の馬鹿力を覚醒させる方法、魂を操れる者による調整、濃い神聖属性の魔力に触れ続けさせること、魂を常に稼働させて進化を促す事などがある。


 そして適合率が100%を超えると超特殊能力であるユニークスキルを獲得することが可能になり、更に魂や肉体も強化されて人外レベルになれるのだ。



 って訳で、まずはフィグちゃんの魂を肉体と完全に適合させてユニークスキルを獲得できるようにして、私がその付与を行う事にしたのだ。


 あっそうそう、ちなみに私の適合率はゼロに最も近い値、±0.0000000000000000000000000000≒∞%だよっ☆



 ちなみに他2人に関しては、素行が悪すぎてそこまでやってられる暇がなさそうだからやらない。

 ·····とりあえず早めにフシ町の賭場に通達してマルスちゃん出禁にしなきゃなぁ。





 その後、あれやこれやと考えているとフィグちゃんの解析が完了した。



「なになに?聖属性への適正が一番高くて、次に水、火、神があって、風と自然がちょっとだけあるくらいか····· 多いな、流石は聖女学校に通うだけあるわ」



 魔力への適性は回復や邪気払いを行える聖属性が最も高く、料理をしまくっていたせいなのか水や火も扱う事ができて、他より神属性の魔力が多い聖地に居たせいで多分神属性魔力も若干だけど獲得していた。

 風と自然は土地の関係で得たのだろう。


 ちなみに属性魔力は16~20歳までなら結構簡単に取得できたりする。

 肉体の成長期と魂がまだ不安定だから起きる現象で、何気になかよし組のみんなは私の影響で神属性魔力を結構高レベルで獲得してて、他にもほぼ全属性の魔力を操れるようにはなってたりする。


 ただみんな得意な属性しか使ってないけど·····



 それはともかく、聖属性の魔力とそれと相性のいい神属性を最初っから持っているのは好都合だ。



「魔力の実だけで大幅強化できるわ····· さっすが私の魔力の実!ただフィグちゃん専用にチューニングして継続投与しなきゃ効果は薄いか·····」



 何せ私が大量に所持している魔力の実は、原初の世界樹の実で食べた者に魔力を授ける奇跡の実だ。

 魔力の実は魔力を授けるだけじゃなくて、魔力の強化も出来る。


 だから、アレを食べさせるだけでフィグちゃんは大幅に成長するだろう。


 ただ実をそのまま渡すわけにはいかない、勝手にお菓子に混ぜ込んで配付しまくるから他の人にまで魔力の実の効果がいきわたってしまう。

 一応魔力付与の効果は消すことはできるけど、今回はフィグちゃんの強化に使いたいからそれはナシだ。



「お菓子にして食べさせるしかないか····· そのためにうちのキッチンに呼んで料理を教えて、そのついでで食べさせていけば大丈夫なはず」



 ただそこはフィグちゃんのお菓子作り好きを利用すれば問題ない。


 あの子はお菓子作りが大好きだから私が誘えばすぐにやってくるだろう、そこで魔力の実を使ったお菓子を作らせて食べさせまくれば1人だけに効果を発揮させられるはずだ。



 そんで適合率が頭打ちになり始めたら修行と言う名で私が貰った聖女の権限で依頼に連れ出して、ちょっと死にかけるレベルまで追い込ませてみて魂の覚醒を促すのが最適かな·····


 レミアも死の淵に瀕した事で魂本来の性能が開花して狂信的に強くなったからね。

 まぁ適合率の高いフィグちゃんにはあそこまでは必要ないと思うけど。



 そんでアカシックレコード経由での記憶の解析によると、死にかけた事も人の死を目の当たりにしたことも無いみたいで、せいぜいが切り傷を治したとか病気を治すとかそういうレベルで、致命傷レベルの怪我は資料の挿絵でしか見たことが無いらしく随分能天気な頭の中をしてた。

 あとは人の死に関しても関わった事は無くて、せいぜいが白骨化した遺体を資料室で見せてもらった程度でその時点で既に怖がっていた。


 多分だけど実際に大怪我や死を目の当りにしたら、魂に刻み込まれるほどのショックを受けるだろう。


 もちろんそれは好都合、衝撃で適合率が動くし傷ついたところを治してやればさらに強化も可能で、100%の壁を突破できるだろう。



「わざとやられて私が死んで、私が死んで混乱してるのに魔物が自分を殺そうとしてくる超極限状態····· 覚醒するには十分すぎるよね、んじゃあとはユニークスキルの設計開発を·····」



 って思ったけど、フィグちゃんのユニークスキルに関してはもう少し考えよう。


 一応付与できるようにスキルの基礎になる部分とかの事前準備はしておくけど、ユニークスキルが発現しやすいのは魂の覚醒と同条件の命の危機や極限状態に陥った時で、更にその瞬間に願っていた事だから、その時に私が速攻で完成させて付与するのが良いだろう。



「あとはフィグちゃん用の杖も作るかなぁ、聖女様が頭抱えるくらいのすんごい杖を作っちゃって、天使の服を応用して聖衣も作っちゃって····· んふふ····· 厄介者を送る場所を間違えたって思い知らせてやるわ!!」



 って訳で、私のフィグちゃんの強化計画と言う名の嫌がらせが、私の18歳の人生と一緒に始まったのだった。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「そうそう、私の本来のユニークスキルは『リスポーン』だけだよっ☆ そこから転生するときにガイア様たちが他の能力も付与して、アカシックレコードと賢人の石を搭載して送り出して、そっから転生後に色々獲得した感じかな?」


「ついでに、ユニークスキルと言っても『個性的なスキル』と『唯一無二の超能力』の2パターンがあってね、エビちゃんの『砂糖吐き』なんかは前者で、後者はフィーロ君の『マジック・エミュレータ』なんかが後者だね、フィーロ君はイビルディアーに殺されそうになった時に、私みたいに強くなりたい、私の魔法が使えたら、·····と願って魔法のコピー能力を覚えたらしいよっ☆」


「あとユニークスキルは魂が極限状態に陥ってその瞬間の願いを叶えるために発現するパターンと、生まれながらに持っているパターンと、なんか突然ポンッて出るパターンとか色々あるよ!んで後天的に確実に近い方法で入手できるのが一番最初のだね、今回はそれを利用するよ」


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