大人だけど大人じゃないお年頃っ!
『『ソフィちゃん誕生日おめでとー!』』
「みんなありがとー!」
フェニカの成長をこの目で、この耳で確かに感じられたあの日から3日後、私は18歳になった。
私が死んでから18年、俺が産まれてから27年と18年で合わせて45年が経過し、日本では成人か成人じゃないか微妙な、ほぼ大人と言われる年齢になってしまった。
そして今日は、私が6歳の時に出会った大親友たちが12年間毎年のように祝ってくれている私の誕生日パーティーだ。
「いやぁもう18歳かぁ、堂々とR18コーナーに入れる年齢、つまり大人の仲間入りかぁ····· ながいようで速かったなぁ·····」
「そういえば日本だと18歳から大人って決められてるんだっけ」
「20からって言う話もあるし、18からっていう話もあるから微妙だね·····」
「そうなんだ、まぁそれは置いといてさ、早速食べちゃおうよ」
「それもそっか、にしても今回も豪華だなぁ····· 別にここまで豪華にしなくてもいいんだよ?ちょっと豪華なくらいでいいのに」
「えっ?まだ豪華なの?素朴すぎるくらいだと思うんだけど·····」
「ウナ、貴女感覚がズレてきてるわよ?一般人が一生に一度食べられるかわからないくらい死ぬほど豪華よコレ」
「おいグラ、お主の方がズレてるのじゃ、公爵家令嬢じゃろう?このくらいじゃったら普通じゃ普通、魔王の感覚が一番正しいのじゃ」
「もっと豪華にやろうよー、お金もパーッ!と使ってさ?ワタシもお金は惜しまないからさ!」
「おいおいおいおいおい!豪華すぎるからこれ以上にすんなって!アタシんちの食費何か月分だよコレ····· もったいねぇなァ····· 勿体ないし全部喰ってやる·····」
「ん、たんじょうびおめでと」
「えへへぇ、お誕生日おめでとうございますぅ、衂教団の皆さんを代表してお祝い申し上げますぅ」
「誕生日へなっけ!んまいもん食べて祝っけ!!」
「·····あのさ、全員感覚ズレてるからね?これ一般の人にとっては凄く豪華ってくらいだからね?」
『『そうなの?』』
そんで私たちの誕生日パーティーは最初の頃はみんなで出かけたりしてたけど、今ではそこまでガツガツやらないで普段より美味しい物を食べて、ささやかなプレゼントを渡したりするくらいしかやっていない。
まぁでも食事は凄く豪華で、ウナちゃんが王城の料理人に頼んで物凄い豪華な料理を作ってもらって転移でできたての料理をこっちに持ってきたり、グラちゃんが公爵家令嬢のパワーで手に入れた物を出してきたり、エビちゃんが魔族の伝統料理を忍ばせてたり、アルムちゃんが金に物を言わせて更に実家のコネで買って来た高級食材で料理を作ったりして、フィーロ君の素朴な手料理もある豪華すぎるくらいなパーティーだ。
·····全員感覚がバラバラでズレまくっているのは、各々で身分が違うからだろう。
「まぁいいじゃん美味しければさ、んじゃ食べていい?」
「いいよー!」
「よっしゃいっただっきまーす!!」
まぁでもご飯なんて腹に入ったら関係ないし、私は出された物は皿まで食うから文句はないしむしろ豪華で嬉しいくらいだ。
だから私は、みんなが私を祝うために丹精込めて用意してくれたご飯をたっぷりと堪能するのだ。
◇
そんなこんなで、私は食リポも忘れて皆と談笑を楽しみながら豪華な料理を食べつくしてしまった。
流石は王城の料理人だなぁっていうめっちゃおいしいオシャレな料理もあれば、珍しい料理や魔族の素朴で美味しい料理もあったり、ぶっちゃけ言って一番おいしい夫の手料理まであって本当においしかった。
·····明らかにミカちゃんが買って来たであろう日本のマク〇ナルドで売ってる季節限定ハンバーガーもあったけど普通に美味しかった。
意外と手抜きで買って来た料理もおいしいと再認識させられたわ。
「ふぅ美味しかった····· お腹いっぱいだよ、みんなありがとね」
「どういたしまして!じゃあ早速わたしたちからのプレゼント!はいこれ!」
「おっ?なになに?何買って来たの?」
そんで食べ終わって休憩してると、アルムちゃんが代表してプレゼントを持って来てくれた。
私はプレゼントを受け取ると早速開封してみた。
「ん?服?·····あっ!フェニカ用の服!?」
「そうだよ、今回はみんなで何か一つの物を選ぼうってなってね、色々考えたんだけどそれが一番かなって思ってさ」
「王都のベビー用品ブランドのすっごい良いヤツだよ!ワタシが買おうと思ったんだけど伝手がなくてさ····· だからウナちゃんに紹介状を書いてもらってグラちゃんに買ってきてもらったんだ!最初は少し良い所のにしようと思ったんだけど、どうせならね?」
そしてプレゼントは、フェニカ用のこっちの世界のベビー用品だった。
しかも貴族や王族御用達のすっごい良いベビー用品で、服だけじゃなくて靴下や帽子、オモチャやぬいぐるみまで入ってる豪華さだ。
いつもは便利な物30%、美味しい物30%、変な物30%、すっごく欲しかったもの10%って感じのプレゼントだったけど、今回は一点集中で凄く欲しかったものが来てくれて物凄く嬉しかった。
「マジでみんなありがと!早速フェニカに着せてもいい?おーい!フェニカー!!みんながお洋服かってきてくれたよー!!」
「ソフィちゃん、フェニカいま寝てるんだから静かに、隣の部屋に居るから聞こえてないと思うけど·····」
「あっごめんごめん、テンション上がっちゃって·····」
プレゼントに大喜びした私は早速フェニカに着させようとしたけど、たっぷりとパーティーを楽しむためにフェニカたちはぐっすりと眠らせてしまったので一瞬忘れて突撃しかけたけどやめておいた。
コレは後でありがたく使わせてもらうとしよう。
「·····んで気になってたんだけど、まだプレゼントあるけどアレって?」
「いつものヤツだよ、みんなから受け取ってたプレゼントだけど今年は多いよね、自由に見ていいよ」
「おー!今年もたくさん届いたなぁ·····」
だがプレゼントはまだまだたくあんあった。
ただし送り主はなかよし組ではなく、私の知人たちからだ。
「んーと、私の家族と姉貴、えっ父さんと母さんからも!?優しいなぁ····· それと国王様とギルドからと校長先生と ·····聖女様からも?あとクトゥさん達とガイア様とかレミアと·····えっあのドケチのマリアージュからも!?へぇ、珍しいなぁ」
「だよね·····」
そんでいつもは私のこっちの世界の家族からと、最近では姉貴がちょいちょい渡してくれて、あとはゴルド商店、アルス錬金・魔道具店、校長先生、国王様、冒険者ギルド、魔法学校、クトゥさん達、ガイア様がほぼ確実に渡していてくれた。
他は私が関わった人からお祝いの手紙や、宝石好きと公言してたから手紙の中に宝石が入った状態で届いたりしていた。
でも今回は前世の両親や聖地に居る聖女バーバラ様という珍しい人物からプレゼントが届いていた。
そんで現世の両親&お兄ちゃん&祖父母&ルーベさん達からはいつもお菓子とか便利そうな物とかおさがりの服とか色々貰っていて、校長先生のプレゼントは菓子折りとオマケで高級レストランの食事券とか魔法の道具とかランダムで入っている、んで姉貴からは意味不明な雑貨か最新の電子機器、国王様からはお祝いの手紙と高級でお洒落な高級アクセサリーや高級なお酒等、クトゥさんからは海産物って言う感じだ。
んでフィーロ君の実家のアルス錬金術・魔道具店からは手紙、ゴルド商店からは手紙とゴルド商店で使える商品券1万円分が毎年のように届いている。
それと冒険者ギルドと魔法学校からもシンプルにお祝いの手紙が届いているけど、ギルドからは3万円分のギルド直営酒場のお食事券1万円分が入ってる事が時々ある。
·····って感じで、いつもプレゼントを貰っている人たちからのは何となく中身がわかってるし、姉貴はもう形でわかるけど絶対ラクロス用のラケットを送って来てるので後で顔面クリケットにしてやる。
あとレミアのらしき赤い小包からおどろおどろしいヤバい気配が漂ってるから後でゲンコツかな。
·····話がそれたけど、まずは初めてプレゼントを送ってくれた聖女様と前世の両親のプレゼントから開けてみることにした。
名前:ソフィ・シュテイン
年齢:18歳
ひと言コメント
「もう大人かぁ····· 早いなぁ····· よし大人のフルパワーで姉貴の顔面ぶん殴ってやる、それとレミアおいで〜、怖くないよ〜?」
名前:なかよし組
ひと言コメント
フィーロ
「おめでとうソフィちゃん、·····2人目が欲しかったら言ってね」
アルム
「おめでとー!今後ともアルム商店とゴルド商店を贔屓にしてねっ!」
グラちゃん
「·····ソフィの誕生日ってちょっと憂鬱なのよね、私だけみんなより1個下になってしまうんだもの、いえ今は言うべきじゃないわね、おめでとうソフィ」
ウナちゃん
「ソフィちゃんおめでとー!!でっ!おじいちゃんたちからのプレゼントどんなの!?はやくみせてー!」
エビちゃん
「ソフィに贈る用に実物大のハニワをAmaz〇nで買ってたんじゃがみんなで一つのプレゼントって事になってしもうて渡す機会を失ったのじゃ····· これどうするかのぅ····· 庭に置いとくかのぅ」
ミカちゃん
「ん、おめでと····· ほんとに、ふとんのプレゼント、いらないの?」
チェル
「ママおめでとー!!エルフのあかちゃんようの服ないかな~っておもったけどなかった!」
リリア
「くそぉ····· うめぇじゃねぇか····· 腹いっぱい食ってやる····· あっそれとコレあれな、ウチの食堂の割引券だ!また食べに来てくれよな!!」
アヤメ
「たんじょうび、ソフィが発生した日、幸せな日····· おめでとう」




