のんびり至福の時間っ!
『『ご馳走様でした』』
「ぷぃー、美味かったわぁ」
「ゴチソウサマやでー」
お風呂に入って余計に騒いだせいで余計に疲れた私たちは、お風呂から上がるとアズが作ったご飯を食べていた。
·····まぁもう食べ終わっちゃったんだけどね。
「いやはや、よー食ったわぁ····· ソフィの料理、やたら上手いやん、確かアンタの爺ちゃん貴族なんやっけ?そこで料理人に料理でも教わったんか?ウチは貧乏やったから味音痴やけど、たぶんこれ高級料理並みやで?」
「独学だよ?まぁレシピとか拝借したりしてるけど·····」
「ホンマかいな!? 独学でコレってヤバないか!?」
「んまぃねぇ、独創的なモンが多いけどめちゃ美味いで?料理人に負けとらんわ」
「んっふっふー、でしょー?そりゃソフィちゃんですからっ!」
そんでどうやらこの2人は私の料理がえらい気に入ったみたいで、食べ終わった今も美味かったと絶賛してくれていた。
·····まぁ、料理に関してはチートみたいに『あっ私また天才料理作っちゃいました?』って感じで覚えた訳じゃないんだけどね。
1人でこっそり料理の研究をして美味しく作れるように頑張ったからできた代物なんだけど、言わぬが花という物だろう。
「さてと、私は今からアキさんみたいにダラダラするけど、2人はどうする?帰ります?」
「おー、そうさせてもらうわ、あんま帰りが遅いとチビたちも心配するからなぁ·····」
「アタシはもうちょいダラダラさせてもらうでぇ、それに、ここには売れそうなモンが仰山あるんや、アルムやんと商談せずして商人は語れんわ!」
「了解です、んじゃタマヤンさん送りますよ」
「ちょっとまってや、もうちょいくらいダラダラしてもええやろ?まだ19時やから、ウチは21時帰りくらいならギリ心配されんのや!」
「·····もうちょいダラダラして行きます?」
「おうっ!」
って訳で、タマヤンさんはもうちょっとだけここに居て、ホンタさんは明日までここに居る事になりそうだった。
◇
「ソフィ様、お茶」
「はいはい、紅茶です?」
「当然です」
私はテーブルに頭を乗っけてぼへぇ·····ってしてるアキさんの前に紅茶を入れたカップを置いてあげた。
いつもとは主従関係が逆転してる気がするけど、いつも頑張ってくれてるお礼って事で私は納得してるから全然気にしていない。
「はぁ····· このクーラーってええなぁ、めちゃ涼しいやん、中身どうなってるんや·····」
「センプーキもええでぇ····· あぁあぁあぁあぁあぁ·····」
「それもソフィちゃんが作ったヤツだよ!ワタシのお店だと羽根なしの扇風機は取り扱ってるんだ!」
「クーラーは設置型の魔道具だから僕の実家のお店、アルス魔道具店で取り扱ってるよ」
「なるほどなぁ、アタシの家に設置ってできる?結構な山奥やけど·····」
「流石にほかの町に出張はしてないかも·····」
「ほうかぁ、まぁええわ、ウチは涼しいから大丈夫や」
そうそう、家にある扇風機は私が魔法で作った羽のある扇風機なんだけど、アルムちゃんのお店で取り扱ってる扇風機は羽がないのだ。
理由は幾つかあるし、この世界だと羽無しの方が何かと良かったりするからなのだ。
まず羽が無いと指を巻き込むとかの被害が減る事。
そして風属性魔法を使えば物理現象に頼らずとも安定して風を送ることが出来る。
このふたつの点を考慮して、私が販売用に作った扇風機は羽がなくて魔法で動くようにしてあるのだ。
ちなみに回路自体に蓄電····· じゃなくて、蓄魔機能があるから魔力を操れる人は自分で充電可能で使い捨て魔石が必要ないようにできるし、魔力の無い人は魔石を使えば高効率で動かす事ができるかなり品質の良い物となっている。
お値段は1台5000円、この世界の給料から考えると少し割高だけど、長く使えるし魔石代も減るから結果的にオトクだ。
「所で気になってたんやけど、そのダラけてるの誰や?アンタの事を様付けで呼んどるけど、メイドか何かか?」
「ソフィ様説明任せます、私、業務時間外です」
「はいはいー、この人は『家事精霊シルフィー』のアキさんだよ、世界最高クラスのシルキーだと思う」
「はぁ?シルキーって、それもシルフィーだって!?王宮にも居らんような凄い魔物やんけ!こりゃビックリだわぁ、Sランクの魔物サマに出会えるなんてアタシたちホンマ幸運や·····」
「そんな凄いんか?ぐうたらしてるヒトにしか見えんけど·····」
「ま、まぁ、そこはオフの日だから許してあげて?」
·····実はここだけの話、ウチに居るシルキーたち約20名の中で、1番サボりたがりで怠惰なシルキーは他でもないアキさんなのだ。
人前では凛々しい美人さんで、どんな仕事でもあっという間に終わらせてしまう超優秀なシルキー····· な!ん!だ!け!ど!!
この人、早く休みたいしサボりたいから、堂々とサボれるように仕事を速攻で終わらせる優秀なのか怠惰なのか分からない変な人なのだ。
いや、優秀って言われてるけどサボりたいから仕事を早く終わらせてたらとんでもなく優秀になっていたって言う方が正しいかな?
でも、怠惰だからと言って彼女は仕事に手は絶対に抜かない。
だってテキトーにやってクレームを入れられたら余計な仕事が増え·····
じゃなくて、えっと、アキさんなんて言い訳してたっけ····· 確か『私は完璧以上の結果をご提供致します』みたいな感じだったような·····
ま、まぁ、何にせよ仕事だけはめちゃくちゃしっかりやってくれる人だから私も完全に信用はしてるし、裏の俗っぽい面も見せてくれるおかげで安心できるし親近感もあるから·····
「·····というか家事精霊シルフィーってSランクの魔物なの?」
「·····」
「答える気なさそうだから私が答えるけどいいわよね?家事精霊シルフィーに限る話じゃないのだけど、基本的に精霊は、特に人間とコミュニケーションが取れて友好的で実力のある精霊はまとめてSランクになってるのよ」
「なるほど····· 知らんかった」
「ちなみにアヤメも多分Sランクよ、ヴィエルグランツなんて魔物、滅多に居ないからランク分けされてないけれどね」
「·····わたしも、しらなかった」
「この家ヤバいの多すぎん?」
「せやなぁ·····」
「まぁ他にもフェンリルとか居るし····· それに、もっとヤバいの居るし」
「「えっ?」」
そう言うと、私はミカちゃん専用になり掛けてるミカちゃんが寝てるソファを指さした。
「そこのミカちゃんの周りにある3つの白いもふもふあるでしょ?」
「あるなぁ」
「アタシも気になっとったわ、なんやあれ」
「·····全部S+の魔物だよ」
「ホギャーーーーッ!!?え、えすぷらす!?バケモンやないかいっ!」
「いやそうでも無いで?確かS+の魔物って·····」
「可愛すぎて倒せない魔物だよ、アレがモフウサのモフモフ争いを勝ち抜いた王者のみが進化できるモッフモフウサ、その隣が同じくモフアザラシの進化系モチモチモッフモフアザラシ、そして枕になってるのがウナちゃんの所にいるのとは別のモフランパサランだね、ケセランパサランの上位種だよ」
ミカちゃんはベッドやら枕やら布団にするために色々な魔物を飼っている。
主にS+の可愛すぎて倒せない手頃なサイズの魔物ばかり集めていて、今回は全員来ているようだ。
それがモッフモフウサ、モッフモフアザラシ、モフランパサランの3匹だ。
全員1度触ったらもう二度と手放せないような最高の触り心地の魔物が勢揃いして、ミカちゃんのクッションになっていた。
「·····いや十分ヤバいやないかいっ!!」
「キュ?」
「きゅうん?」
「ムキュピプゥー!!」
「んぅ····· なに?」
「何でもないよ」
「ん·····」
タマヤンさんの渾身のツッコミは、あのミカちゃんの眠りを覚ますレベルだった。
◇
そんなこんなでみんなとお喋りをしていると、時間はあっという間に過ぎて21時になってしまった。
「あー、もうこんな時間かぁ、しゃあない、ウチはもう帰るで·····」
「はぁい、送る?」
「いやええわ、このスマホで帰れるから大丈夫や」
「あっそういえば渡してたね、じゃあまたー」
「おう!アルムもまた今度行くわ、今日はみんなありがとな!」
「ばいばーい」
「ほなまたな!」
そう言うと、タマヤンさんは家へと帰って行った。
·····数分後、今日採ってきたキノコを置きっぱなしにして忘れていた事に気がついて帰ってきたけど。
名前:ソフィ・シュテイン
ひと言コメント
「アキさんめちゃくちゃ優秀なんだけど、時々見せてくれる裏の顔がまた可愛らしくて萌えるんだよねぇ····· 男だったら下手したら惚れてたわぁ·····」
名前:アキさん
ひと言コメント
「かったるいです、ノーコメント」
名前:タマヤン
ひと言コメント
「いやぁ良い土産貰ったわぁ、レシピももろうたし今度キノコ料理作ってみるわ!」
名前:ホンタ
ひと言コメント
「酒が美味いわぁ、いいわぁ、住み着きたくなるわぁ」




