ソフィ・シュテイン Ver2.0.1
翌日·····
「ソフィちゃん、本当に大丈夫なの?」
「たぶん····· なんか、魂のメンテナンスしてたみたいで私もほとんどわかんなくて·····」
無事に目覚めた私は、心配させたなかよし組のみんなと話をしていた。
なかよし組のみんなには私がしばらく動かなくなるとガイア様から連絡が来てたみたいだけど、それでも突然ぶっ倒れた私の事を心配してくれていたようだ。
そんで私は朧げに覚えているガイア様?との会話の内容を覚えてる限りみんなに伝えていた。
だが、話は全く進まなかった。
「体に異常は無いの?」
「まぁ、一度リスポンしたから大丈夫だと思うけど·····」
「ならよかった」
『ちょぉーっとまったぁぁぁあああっ!』
「必殺リヴァイアサンツイスト」
『ひぐぁぁぁぁああああああっ!!やめて、身体はそっちに曲がらないから、死ぬっ!しぬぅ!!!』
っていうところで間違いなく今回の元凶である女神ガイアがやって来たので私は渾身のリヴァイアサンツイストをガッチリと決め·····
「·····あれ?なんか違う気がする·····」
『ギブギブ!!ソフィちゃんバージョン2.0.1になったからかなり強くなってるのよ!!ひぎゃぁぁぁあああああっ!折れる折れる折れる!』
『『バージョン2.0.1?』』
『説明するからっ!ぐるじぃ····· じぬ·····』
なんか体が変な事に気が付いた私は、とりあえずガイア様を離して話を聞くことにした。
◇
『いっててて·····』
「お茶です」
『あぁサンキュー』
「センブリ茶です」
『ごはぁっ!!うげ、にが、うぇぇ·····』
だが許しては無かった。
私はガイア様にセンブリ茶を出して仕返ししてから話を聞くことにした。
ちなみに茶菓子はグラブジャムンだ。
『ぼぎゃぁっ!あま、あまっ!?わかった!悪かったから!許して!マジで!!』
「·····はぁ、私の身体に何したんですか?」
『魂の不具合を直してあげたんだよ?感謝してよね!·····まぁ真面目に言うと、あのまま放置してるとソフィちゃんは確実に狂ってたんだ、私でさえ想定外の欠陥だったからどうしようもなくてさ·····』
「どういう不具合なんですか?ちゃんと教えてください」
『これはソフィちゃんのフィジカル面にも関する事なんだけど、ソフィちゃんは沢山の身体と、沢山の種類のソフィちゃんが居るでしょう?その中でも最近は特に『女のソフィちゃん』『男のソフィちゃん』『神のソフィちゃん』の3つを切り替えることが多くなったよね?』
「·····まぁ、確かにそうですけど」
『これが良くなくてねぇ····· 入れ替わり過ぎて人格がボロボロになり始めちゃってて、しかも神様としての格も上がってるから魂が耐えきれなくなり始めててね、·····多分あのままだとアカシックレコード『トリニティ』が分裂してソフィちゃんが死に至っていた可能性が高かったんだよ』
「·····なるほど」
『それでその問題を直すために、ソフィちゃんの魂に合わせて肉体を変化させた····· というより、肉体のチューニングとバージョンアップしたって言った方がいいかな?』
だからバージョン2.0.1とか言ってたのか·····
確かに、なんとなくだけどめっちゃくちゃ重い荷物を背負ってたのを下ろした時みたいな、身体がすんなり動く感じはするのよね。
それに温泉に入ってマッサージチェアでたっぷり身体をほぐした後みたいな爽快感もあるし、全体的に良くなっているような気がする。
「でもなんか、バージョンが上がったのに全然変わった感じはしない·····」
『おへそ押してみてごらん』
「えっ?こうですか?」
『ぶふっw』
「·····シュールストレミングかハギスかキビヤックどれがいいですか?」
『ど、どれも食べたくない』
「ちがいますよ、どれになりたいですか?」
『マジでどれも嫌なんだけど!?』
からかわれた私はクソ女神のケツに海鳥を突っ込んで土に埋めて発酵させてやろうと思ったけどやめておいた。
なんか今日はそういう気分じゃなかった。
「んで、なんなんですかホント·····」
『真面目に言うと、ソフィちゃんは普段から半分神様状態になったって感じかな?前までは90%人間と90%神様を切り替えてたんだけど、今は人間50%神様50%のイイトコ取りな状態になるようにしたんだ、だから体も軽くなったんだよ』
「·····で?」
『ソフィちゃんは人間のままが良いって言ってたからそれに答えられて、なおかつ精神崩壊の危機も脱却できるように肉体も変えたって事、まぁ代償として神化すると100%神様になって、戻っても人間50%が限界になっちゃうけど·····』
「·····」
『でも大丈夫、逆に一時的にだけど人化で100%人間にもなれるよ、メリットは少ないけどね?』
「わかりました、んで、全体的に見て何か能力が増えたとかそういうのは?」
『ないよ?全体的に底上げしただけだし』
「·····なんかつまらん」
『仕方ないなぁ、臍でお茶を沸かす能力とかいる?』
「いらないです、まぁ、もう特に異常は無いんですよね?」
『ないから安心していいよ、ただ魔法の発動効率とか色々変わってるからそこだけは注意しなよ~』
「了解です、まぁなんていうか、突然でビックリはしましたし何が起きたかイマイチ理解できてないですけど、直してくれてありがとうございます」
『どういたしまして~、それじゃ説明はあらかた終わったし後はがんばってね~、それじゃ』
ガイア様はそういうと、お茶を飲みほして茶菓子をパクパクッと口に詰め込んで帰って行った。
·····ん?
「·····あれ?センブリ茶と激甘お菓子じゃなかったっけ、間違って出してたのかな····· ぶぐぇあっ!!?ひぎぃっ!!」
「何やってんのソフィちゃん·····」
最後帰る時に私が嫌がらせで出したモノを平気で平らげたのを見た私は、間違ったんじゃないかと思ってガイア様に出した余りを飲んでしまった。
その瞬間、私の口内は一気に激苦になって地面を転げまわる羽目になったのだった。
なおこの後口直しでグラブジャムンも食べて床をのたうち回るハメになった。
◇
「·····って感じで、体調が悪くなるどころか物凄く良くなったみたい」
「僕たちも聞いてたから知ってる、問題なさそうで安心したよ」
「ホント、いきなり倒れていつまでたっても生き返らない時は心配したんだよ?」
ガイア様が帰ったあと、私はみんなに現状を説明した····· んだけど、みんなもあの場に居て話を聞いていたので説明の必要はほとんどなかった。
「まぁそんなわけで、もしかしたらまだ何か起きるかもだから、その時は頼んでいいかな?」
「いいよ、ワタシに任せて大丈夫だよ!」
「大丈夫かなぁ·····」
たった今この瞬間、私の心配事ゲージは体の心配からカラダの心配が上回ったのだった。
名前:ソフィ・シュテイン
ひと言コメント
「まぁ特に何も悪影響は無くて良かったわ····· ん?ほうほうほう?なるへそ?·····こりゃ面白いかも!!色々出来るようになってんじゃん!!」




