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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第六章 TS賢者は母になるっ!
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暇を持て余したアホ共の遊び




「って訳で我ながらかなりとち狂ったモノできたんだけど、使ってみない?」



「はぁ?·····お主アホか?」


「アホじゃないと作れないしアホじゃないと使わないよこんな物」



 魔無しを倒して数日後、私は魔無しを倒したトンデモ兵器『Revenger-404』とその弾丸を解析して色々遊んでいた。


 そのおかげで私の得意な『サンダーボルト・アヴェンジャー』の精度と威力が若干向上し、ついでに弾丸を使った狂った代物が大量に完成したのだ。


 という訳で、人間には扱えないアホな道具のテストをするため私はエビちゃんを誘ったという訳だ。



「まぁ話くらいは聞いてやるのじゃ、ほれフロウ、お主はそこのフェニカとでも遊んでおけ」


「あぅ~、へにゃにゃー」



 そんでエビちゃんはスマホで漫画を読みながら抱っこしていたフロウを、最近やっとはいはいをし始めて少しなら動けるようになってきたフェニカの元へと解き放って私の話を聞いてくれるようだ。


 ちなみにフロウは早速突撃モードに入ってフェニカの元へ猛ダッシュではいはいしていった。

 ·····まぁフェニカに受け止められてたけど。



「で?なんじゃ、また変な物でも作ったのじゃ?」


「そうそう、この前エビちゃんをぶん殴ってひん曲がった銃あったでしょ?アレの銃弾を使った素敵な武器が完成したからエビちゃん興味あるかなって」


「まぁ興味が無いという訳ではないのじゃが、それ安全性は大丈夫なんじゃろうな?」


「だからこれからテストするんだよ?」


「·····ワシは最初は見るだけにするのじゃ、どうせとんでもない物じゃろう?」


「んふふ、大正解っ!」



 私が作ったのは我ながら頭がおかしいと言わざるを得ない、狂った武器だった。


 でもロマンはあるし、死なないし強靭な身体があるからこそ使えるとんでもない武器だからぜひ使いたいのだ。



「わかった、じゃあいつも通り外じゃな?」


「もちろん!行くよっ!」


「へいへい、下らんもんじゃったら承知せんからの」


「上物の武器がお好き? 結構、ではますます好きになりますよ、さあさどうぞ」


「·····胡散臭いのぅ」



 なんて言いながら、エビちゃんは私の後を追ってディメンションルームの広大な庭へと向かったのだった。





 ディメンションルームの庭へやってきた私たちは、早速遊ぶ準備をしていた。



「ここらへんでいいかな?えーっと、的は木と岩石と鋼鉄で····· こんなもんでいいかな」


「ワシはセーフティエリアから見ておくのじゃ、いつもより信用ならんのじゃ」


「ちぇー、まぁいいけど、それじゃ今日のオモチャは~····· これだっ!ごまだれ~!!」



 そして準備が終わると、私は早速頭がおかしい武器を取り出した。


 材質は一番使いやすい星核合金製で、大剣、大斧、槍、ハンマー、籠手の5種類がインベントリから搬出され、地面に突き立てられたり置かれたりした。



「·····なんか変な形状じゃな」


「そうそう、これね、コレを入れて使うために作られてるから変な形になってるんだよ」



 私はその中でも特に気に入って····· というか最初に思いついて一番うまくできた武器であるハンマーを持ち上げた。


 それと一緒に、とあるものもインベントリから取り出した。



「むっ?弾丸····· にしてはデカいのぅ、わかったのじゃ、それを仕込んで撃てる隠し機能があるのじゃな?」


「ちっちっちっ、そんなありきたりなモノじゃないよ、何せこれ····· 撃つためじゃなくて加速のためだけに使うんだもん」


「はぁ?」


「まぁ百聞は一見に如かず、千見は一動に如かずって言うしやった方が早いよっ!」



 という訳で私はなんだかメカメカしい武骨な巨大ハンマーを地面に置くと、魔力を流してセーフティを掛けて形状を変化させると本体側面が開いて、30mm口径弾を6発も装填できる部分が出現した。

 私はそこに巨大な弾丸を装填して魔力を流すと、弾丸はガシャンッ!という音と共にハンマー内部へと格納されてしまった。


 そう、コイツは弾丸を仕込むことのできるハンマーなのだ。

 しかも装填するのは私でも気合いを入れないと反動を制御できないようなトンデモ威力の弾丸『30mm口径弾』だ。


 ちなみに弾丸はアメリカ軍から貰ったのを魔法で解析しアカシックレコードでデータを保管したので、私の創世魔法でいくらでも生み出せるようになったから好き勝手に色々できるのだ!



「もう察しが良い人ならわかると思うけど、これ弾丸が発射された勢いで加速する機械鎚なのよね」


「·····なんじゃそれは」



 ハンマーは左右非対称な形状をしており、片方の面、打撃面は先が少し尖った形状で、逆の面は真正面から見ると6か所に六角形の穴が開いており、大きさもこっちの方が大きくなっている。


 上から見ると『<コ』みたいな形っていえばわかるかな?

 そんな感じになっていて、背面の穴からは発射すると薬莢と爆風が真後ろに噴き出し、弾丸は前方へと飛んでハンマー諸元とんでもない勢いで加速する!·····はずのハンマーだ。


 ちなみに撃鉄はショックボール式で、魔法で作った物体を雷管に激突させて発射する仕組みになっている。


 そんで本体は一応星核合金だから30mm弾でも壊れないと思うけど、30mm弾は厚さ0.1mmの星核合金のプレートを凹ませられるほどの威力があるから不安なのよね。



 でもやってみなきゃわからない、それが楽しいのだ。


 私はハンマーを構え、魔法で作った岩石に向けてハンマーを振り下ろす準備をして·····



「よし行くぞっ!まずは何もなしバージョンからっ!せーのっ!」



\ガコンッ!!!/



「いびびびびびびびびびっ·····」



 めっちゃ手が痺れた。


 あいててて·····

 こりゃ痛いわ·····


 あんまりハンマーとか使い慣れてないからキッツいわ·····



「ふむ、素でもかなりな威力じゃな」


「まぁそりゃ星核合金だし····· いててて·····」



 岩石へとハンマーを振り下ろした私の手はビリビリと痺れていたが、岩石は見事に砕けていて大体真っ二つになっていた。


 さて、ここまでは手が痺れたこと以外は想定内、次は例の機能を使ってのテストだ。



「岩石生成っと、さぁて、どうなるかな?」



 私は魔法で岩石を作り直すと、今度は起爆の準備をしてからハンマーを構え直した。



「ふぅ····· あっエビちゃん撃つと轟音が鳴るから気をつけて、ガチでヤバいヤツだから」


「なんかマジそうじゃな、わかったのじゃ」



 そんでエビちゃんへの警告も終わったので、早速爆進機構を使用してみることにした。


 理論上だと最低でもマッハまでは行かずともそれに近い速度にまで加速されるはずだから、こんな岩石なら一瞬で木っ端微塵になってしまうはずだ。


 そのためにこのハンマーは質量を重力魔法で調整して速度が出るようにしてるのだから、威力が上がってくれなきゃ困る。



 でもそれは試さなきゃ分からないので、私はさっきと全く同じ構えをして、振り下ろす準備をした。



「ふぅ····· よしっ!さん、にー、いちっ、ふんっ!」



 私はさっきと同じようにハンマーを振り下ろし、方向が下に向き始めた所で装置に魔力を流した。


 その次の瞬間だった。



 ガキンッ!!!


 ッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!



 ズッッドゴォォォォォォオオオオオオオオオオンッ!!!!!



\ぽーんっ/


/ひゅるるるるるるるる·····\


\べぢゃっ!!/


「ぎぇっ!?」


 ハンマーから落雷の如き爆音が鳴り響き、ハンマーが急加速して稲妻のような速度で岩へ落ちた。


 そしてハンマーが直撃した岩はその威力で一瞬で木っ端微塵に砕け散ってしまった。


 それだけでは飽き足らず、ハンマーは地面に直撃すると地面を爆発四散させてクレーターを作ってしまった。



「·····ヤバいのぅ」


「ヤバい·····」



 その様子を見た2人は、ヤバいとしか言えなかった。


 何せソフィは·····



「全身がヤバい·····」


「む?うわお主大丈夫か?」


「むりぃ·····」



 何せ私は突然の加速についていけず、地面にハンマーが衝突した勢いで背負い投げのような感じで吹っ飛ばされてそのまま遠くの地面に背負い投げされてベチャッと落っこちていたのだから。


 しかもオマケに急加速したハンマーの影響で身体中の筋肉や骨を痛めていて、ピクリとも動けなくっていたのだから。


 特に肩が両方外れて腰がビキィッ!!!ってなって死んだ。



「これヤバい····· まじヤバい·····」


「じゃな、これワシでも使えんのじゃ」



 その後、私は治癒魔法を頑張って使って全身の治療をしてなんとか復活できたのだった。





「むむむ····· 意外と厄介·····」


「どうしたのじゃ?」


「弾が詰まってる、発射した勢いでめり込んでるんだと思うんだけど結構ガッチリとね·····」



 地面にぶっ刺さっていたハンマーを引き抜いて検査をしてみると、薬室内に弾丸が挟まって取れなくなってしまっていた。


 一応排出する仕組みは作ってたけど、割とがっちりハマってしまっていてなかなか抜けなかった。


 とりあえず魔法で色々やってたら引っこ抜けたけど、連射には難がありそうな感じがした。



「微妙じゃのぅ·····」


「うーん····· まぁとりあえず次の使ってみるわ、次はお気に入りの槍にするわ」



 って訳で、ひとまずハンマーは置いといて槍を使ってみる事にした。


 槍の方は穂の部分に弾丸が2発仕込めるようになっていて、これまた加速する仕掛けが入っている。


 ただしデカい弾丸を装填するために槍の部分もだいぶ大きくなってしまっていて、少々難ありな感じがする。



「よし、せーのっ!」



 ズドゴォォォオオオオオオンッ!!



「あっすっぽ抜けた·····」



 そして槍は加速をすると私の手からすっぽ抜け、そのまま飛んでいってしまった。



「まぁ、槍を投げてぶつかったら加速して威力プラスとかもできるから結構·····」


「それ普通に撃った方が早いじゃろ」


「·····」



 ·····槍はボツになった。





 そして色々試した結果、1番実用的だったのはハンマーだった。


 次点で大剣だったけど、ハンマーほど相性は良くなかった。


 ちなみに大剣は片刃で、峰の方にこれまた6発の弾丸を装填できて加速できる仕組みになっていたし、めっちゃ加速できて威力もあって、ハンマーに引けを取らない威力があった。


 ただズレが結構生じて扱いが難しかったから2位だ。


 ·····他は微妙だった。



 いやまぁ、私が使うに限っては篭手が1番ロマンあったけどね?

 まさかのロケットパンチ機能搭載だったし。



 ··········発射したら私の腕ごとすっ飛んでったわ。



「で、お主これどうするのじゃ?」


「そのうち遊びで使おっかなって、あとは私の趣味」


「·····ロマン武器集め用か、まぁワシは使わぬがなかなか面白い武器だったのじゃ」


「でしょ?んふふ·····」



 私の総評としては、もうちょい調整したら完成ってレベルで、十分面白くて私のお気に入りコレクションに入れても良さそうな感じがする····· って感じかな?



 なお後日完成したのこハンマー、『撃滅鎚 天雷』を使って魔物を倒してみたけど、うん、しっかり洗ってコレクション入りに決定した。


 あまりにも威力が高すぎてイノシシの魔物ファットボアを爆発四散させて私共々血まみれになってしまったからだ。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「だから血塗れの賢者姫、ブラッティ・ソフィって呼ばれちゃうんだよなぁ····· まぁカッコイイから許す!ハンマーだけだけどねっ!!」


名前:エビちゃん

ひと言コメント

「おぞましい威力じゃのぅ····· じゃが凄まじいロマンなのじゃ!男心が擽られるのぅ·····」


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