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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第六章 TS賢者は母になるっ!
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私にいい考えがある


 国王様がやって来た事で、ギルド本部で開かれていた対魔無し会議は一気に進展し始めた。



「聖剣の作成はこの国でも可能だが、最低でも5日はかかる、それまで何とか魔無しを食い止めてくれ」


「そうですか····· 難しいですね····· 我々騎士団も協力いたしますが、どれだけ持ちこたえるかは·····」



 今話しているのは、魔無しを倒す事が可能な武具の作成だ。


 まぁ聖剣なんて言われてるけどその正体は『魔力の無いただの鋼の剣』だ。

 魔無しは魔力を持つ物を無効化する力があるから、普通の鉄の剣ではわずかに含まれる魔力の影響ではじき返されてしまう。

 だが魔無しの素材を使って魔力を遮断しながら更に魔力を抽出し続けて作成した武器に関しては、魔力を持たないに等しい状態になるようで、魔無しにも攻撃が可能になるそうだ。


 ただ魔無しはそれだけで倒せるような簡単な相手ではないが、対抗できる手段にはなるのだ。



 ·····まぁでも、今回の相手は聖剣じゃ無理だろうけど。

 何せ元々がめちゃくちゃに強いドラゴンだし、魔力拒絶領域が広すぎて近寄れないからだ。



「そうか····· サトミ殿とソフィ殿は何か無いか?どんな方法でもいい」


「申し訳ないわ、私は魔法しか使えないから魔無しに対抗できる手段はないに等しいわ」

「私も魔法が専門なので結構難しいかもしれないです····· でも、出来ない事は無いと思います」


「本当か!?」

「本当かしら?」


「·····保有魔力が限りなく低い素材を使用していてなおかつ魔法現象を発生させないで攻撃できる手段の候補がいくつかと、持久戦特化の方法と、自然現象を用いた討伐と、ゴリ押しの4パターンは思いつきました」



 そして私は既に対抗策を考え付いていた。


 私は魔無しと戦った事は無いが、情報によれば十分倒すことができる可能性のある方法だった。

 ただし、それを実行するには少々厄介な問題がいくつも存在していた。



「1番目は一番有効だと思われますが方法は私の極秘情報に関わるのでどのような方法かは言えません、ただ倒せる可能性は非常に高いです」


「2番目は、まぁ、これもちょっと特殊な手段ですが山肌を爆破して山体崩壊を発生させ魔無しを生き埋めにしたあと更に生き埋めにした部分を固めて逃げ出せなくして餓死を狙います」

「3番目は周囲から空気を無くして窒息死させる方法ですが、範囲が広くてかなりキツいです」


「4番目は····· まぁ、あんまりやりたくないんですが、実は魔無しでも魔法は通じるんです、ただし桁違いの威力や魔力量が無ければ不可能ですが·····」


「だが倒す手段はあるのだろう?流石は賢者姫だ」



 実の事を言うと、私みたいなバカみたいな魔力量があれば魔無しでも魔法で倒す事ができる。


 アカシックレコードの演算によると、ミカちゃんの神盾アイギスを貫いた時レベルに覚醒させたガイウスの槍なら攻撃可能で、他にも月を穿てるほどの威力のマギ・レールキャノンを超至近距離から発射するといった方法が挙げられる。


 というのも、魔無しが攻撃を無効化するのは魔力が魔無しの周囲を避けて通る性質があるからで、その影響を受けないレベルのバカみたいな魔力を込めた物であれば貫通可能なのだ。


 ただまぁ、コレは最終手段かなと思ってる。


 だって面白くないし。



 ·····それと、本当に詰んだら()()()()()の編集で何とかするつもりだ。

 バタフライエフェクトが怖くて多用は出来ないけれど、それを超える影響が出るラインを超えそうになったらその時は容赦なく使うつもりだ。



「とりあえずですが、まずは1の手段から試そうと思っているんですが大丈夫ですか?」


「あぁ、今は倒せるのであれば手段を選んでいられない状況だ、頼む」

「·····ソフィちゃん、今回はある程度は許すけど滅茶苦茶はやり過ぎないでよね?」


「わかってますよ、1番の手段は被害を出さないように考えたモノですから」


「そうか、では準備にはどれくらいの時間がかかるか?」


「1日で済ませます」

「逆に1日も掛かるの!?ま、まさかこの星ごと破壊して星だけ再生するとかじゃないでしょうね!?」


「流石に()()()()よそんな事っ!!」


「そ、そうよね····· いや待ちなさい、しませんって事はできるって事よね!?」



 やっべ失言した。

 まぁいつもの事だし気にしない。


 それよりも、早く準備に移らないと。



「それは今は気にしないでください、それよりも、早く準備したいんでもう行ってもいいでしょうか?」


「あぁ、ソフィ殿、よろしく頼む」


「お任せ下さい、ではまた」



 そう言うと、私は校長先生から逃げるようにとある場所へと転移で向かったのだった。





「はろー?まいねーみずそふぃー、ないすとーみーとー?」


『·····』


「あー····· おほん、『初めまして、私は日本の国際超能力研究機構と国連超能力者保護機構と特務組織国際超能力部隊編成指揮機構本部と国家超能力者管理室と国会超能力者対策及び管理委員会所属n』」


『わかった、役職名を全部言わなくてもそのIDカードで全て分っている、通れ』


『ありがとうございます、ではでは~』



 王城を出た私は、その足で前世の世界へとやって来ていて、ちょーっと特殊な場所へとやって来ていた。



「ほほー、すごぉ····· ここがヘキサゴン·····」


「ようこそソフィ・シュテイン様、では此方へどうぞ」


「あっどうも」



 私は建物内になんとか入る事に成功すると、早速ビシッとスーツとサングラスをキメたクローンヤクザみたいな凄いゴツいSPさんが私の元にやってきて紳士的な対応をしてくれた。


 そう、ここはアメリカの最高機密が詰まりまくる場所、六角形で有名なアメリカ国防総省の建物『ヘキサゴン』の()()()だ。


 あっちなみに私の世界線だと五角形じゃなくて六角形だよっ✡


 ちなみにちなみに、色々な世界を観測した結果、一番大きかったのは『無限角形(アペイロゴン)』で超次元立体みたいになってる国防総省とか、逆に一番小さいのはi角形のイマジナゴンとかいう存在してるんだかしてないんだかわからない意味不明な建物とかもあって面白かった。



 あと私みたいな超能力者は、それも私はかなりブッ飛んだ階級でそれこそ戦術核兵器級の扱いを受ける階級なので、こうして世界最強国家のアメリカの国防の要であるヘキサゴンにも一応入る事が可能になっていて、更にその奥まで行けるのだ。



 という訳で、私はSPさんに案内されて六角形の建物を通り抜け、緑あふれる六角形の中庭とその中心にある怪しげな建物へとやってきた。



「到着いたしました、お入りください」


「ありがとうございます、いやー来てみたかったんですよねここ」



 ヘキサゴンやペンタゴンの中庭には、中央に謎の建物がある。

 世界最高レベルの機密が詰まる建物で全方位を囲われたその建物には「軍人と思われる一団」が「毎日同じ時間」にこの建物に向かって行くという明らかに世界最高機密が眠っていると子供でも分かるような様子になっている。


 冷戦時代に衛星からその情報を掴んだ旧ソ連は、中央の建物にアメリカの最高機密が眠っていると考え様々な手段を用いて国防総省へとスパイを送り込み、そしてついにスパイはその世界最高機密が眠っている中央の建物へと侵入することに成功したっ!!


 そこでスパイが目にしたものとは!?



「すいません!ホットドック一つ!」


「アイアイサー!すぐに用意いたします!」


「いやぁ流石はグラウンド・ゼロ カフェ、凄いなぁ·····」



 そう、ここはヘキサゴン内にあるただの売店なのだ。

 国防総省ツアーではほぼ必ずここを訪れてお土産屋ホットドックを買う事ができるらしい。


 だから旧ソ連のスパイ行為は無駄に終わってしまったそうだ。


 ·····まぁこれジョークらしいんだけどね、本当はもっと面白い話なんだけど国防に関わるから言うのはやめておく。



「そうだ、あとついでに『トライゴン・エールをコップ一杯、それとやっぱり決め手は三角チミチャンガを逆さまに』お願いします」


「·····奥でごゆっくり食事をどうぞ、ホットドックもどうぞ」


「はーい、ありがとうございます~」


「合言葉、知っておられたのですね」


「まぁそりゃ”戦略兵器少女”ですし?」



 そういうと、私はホットドックを受け取り、売店の奥へと入って行った。





 売店の中に入ると、六角形の売店の中央へとやってきた。


 そして売店の中央には六角形のエレベーターくらいの大きさしかないただの空間が広がっているだけだった。


 だが、それは仮の姿であり、これから真の姿を·····



\うぃーん/

「すまんすまん、ちょっと乗せてくれ」


「はー····· はっぴゃぁぁぁああああっ!!!??」


「どうしたんだいお嬢さん」


「イ、イエ!?ナンデモナイデス!!?」



 真の姿を見せる直前に、相乗りしてきた人が居た。


 いや死ぬほどビビるわ、ビビらない方がおかしいわっ!まさか大統領が乗ってくるとは思わないじゃん!!あーもう、心臓止まったわ·····



「·····そうか、君が今日の来客者か、私はアメリカ合衆国47代大統領ウノ・トライデンだ」


「ハ、ハイ、ワタシはソフィ・シュテインッテイイマス、ヨロシクオネガイイタシマス!」



『下へ参ります、お気を付けください』



 六角形の売店の中央が突如光ると、地面の模様から突然柵が飛び出して来て一瞬でエレベーターへと早変わりして、地面が凹んで下へと下がり始めた。


 そんな中で、私と大統領は握手しちゃった。

 ついでに色紙にサインも貰っちゃったわ。


 ·····いやなんで大統領がここに居るの!?



「Japanから()()()が来たと聞いて文字通り跳んできたんだ、なんでか分かるかい?」


「ワカラナイデス」


「決まってるだろう?核爆弾は私の許可無しに起爆は出来ないからな!!HAHAHA!!」


「すっげぇ····· 本物のアメリカン・プレジデント・ジョークだ·····」



 って思ったらジョークと共に理由を教えてくれた。


 どうやら戦術核級の超能力者が突然やってきたという話を聞いて、ホワイトハウスに設置されている転移装置を使ってここまでやってきたようだ。


 まぁそりゃとんでもないのが来たら来るしかないよね。



「·····ところで、その素敵な黒いかばんは?」


「これかい?これは君のお友達さ、フットボールって言うんだ、ほらフットボール、ソフィさんに挨拶してあげなさい?『コンニチハ!』おおいい子いい子、ビスケットはいるかい?『イラナイヨ!』そうか、ならビスケットは仕舞っておこうか『ウン!』」


「あ、あはは····· コンニチハ·····」



 こ、こわっ·····

 あれ本物の核爆弾の発射装置だわ·····


 それをジョークで使える大統領もこわっ·····



 私はそんなクソヤベェお友達と大統領とクローンヤクザみたいなSPと一緒に、旧ソ連のスパイでさえ見つけられなかった世界最高機密が眠る場所へと降りて行った。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「あっ、ちょっと、エレベーター狭っ、ってフットボールくんが近い、近い近い!!こわいこわいこわいこわいっ!!流石に怖いってコレ!アカン、ちょっと離れて、マジで怖いからコレぇっ!!」


名前:ウノ・トライデン大統領

役職:第47代アメリカ合衆国大統領

ひと言コメント

「ジョークが上手いって?それは光栄だ、元コメディアンには最高の誉め言葉だよ、ほらフットボールも皆さんにお礼を言いなさい?」


名前:非常用大統領核攻撃許可通信装置

通称:『フットボール』

ひと言コメント(C.V.ウノ・トライデン大統領(裏声))

『アリガトウ!デモナニモアゲラレナイヨ!!アブナイカラネ!!』


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