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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第六章 TS賢者は母になるっ!
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魔物たちとの会談っ!


 フェニカが満足するまで河原を散歩したあと、私は一旦家へ帰ってフェニカを寝かしつけてまた同じ場所に戻ってきた。

 逃げ出さないかちょっと心配だったけど、河原には暇つぶしなのか物凄い勢いで走り回るタマヤンさんと、土手でのんびりしているホンタさんが居た。



「おっいたいた、こっちですよー」


「ん?やーっと来たか、暇だったから走って待っとったわ!ほな行くで!」

「了解や」



 そして私は彼女らを引き連れて川沿いを移動し、中央の大通りに出ると実家へと向かって歩いて行った。





 そういや言ってなかったけど、私の生家は町長の家なんだけど、実は町役場じゃ無かったりするのよね。



 確かに私のお父さんは家の自分の部屋で書類仕事をしてる事はあるけど、町の管理とかは実は実家ではやっていなくて、大通りを挟んで反対側に町役場がちゃんとあって、基本的に手続きとか町の管理とかはそっちで行う事になっているのだ。


 そしてお父さんやお兄ちゃんやエビちゃんも時々そっちで仕事をしているみたいで、さっきエビちゃんに確認の連絡をしたら町役場の方に居るみたいなので、今日は役場の方にやって来ていた。



「すいませーん、ソフィ・シュテインですけど話通ってますか?」


「ソフィ様ですね、お待ちしておりました、会議室2へどうぞ」


「おっ!ありがとうございます!ちなみに後ろの2人が件の2人です」


「わかりました、案内は必要ですか?」


「いや大丈夫です、んじゃ失礼しますー、ほら2人も付いてきて」


「おう、そんじゃ遠慮なくお邪魔させてもらうわ」

「へぇ、顔パスなんやなぁ·····」



 そんで事前にエビちゃんから話は通してもらってたし私は元々顔パスなので、役場の一般人立ち入り禁止区画にズカズカと入って行き、会議室2へと入った。


 するとそこにはお兄ちゃんとエビちゃんが居た。

 お父さんは仕事で忙しいしぶっちゃけ報告はお兄ちゃん経由で全然OKなんだけど、ちょっと他の人に聞かれたくないしちゃんと話がしたかったから会議室を借りて、借りる条件として町長の補佐をやってるお兄ちゃんとエビちゃんも参加することになっていたという訳だ。



「お待たせ、ほら2人も入って入って」


「失礼するでー·····」

「ありゃ?アタシの記憶だと町長はもうちょい年取ってたはずやし、魔族やなかった思うたんやけどな·····」


「·····ふむ?人に化けた魔物か、なかなか珍しいのぅ」

「えっ魔物なの!?」


「そうそう、でもヒトに敵対する気のない魔物の商人だから安心していいよ、というか込み入った話と事情聴取がしたかったから会議室借りただけだし、だからほら、早く座って座って」


「ええんか?んじゃ失礼するわ」

「右に同じくー」



 そして会議室のテーブルを挟んで反対側に魔物2人が座ったので、早速話し合いを始めることにした。



「まぁ気軽に話してくださいね、貴女たちを追い出したり狩ったりするつもりはないので、·····というかそこの魔族は魔王ですし別に人間に化けた魔物が居る程度この町じゃ普通ですし」



「·····はぁ!?魔王!?このチンチクチンが!?」

「あぁん!?お主もじゃろうが!!」


 おぉ·····

 関西弁というか、私がエセ関西弁に翻訳してるけどガチの関西のノリでのケンカだぁ·····


 やっぱ迫力が違うわぁ。



「ほぅ?ほんならどっちの方がデカいかケンカしよや?」

「おうおう望むところなのじゃ、チンチクリンのウマむs」


「はいはいケンカはやめ!落ち着いて!」


「「黙れ一番のチンチクリン!!」」



 ブチッ☆



◇\ゲンコツ!×2/



「·····で?何か言う事は?」


「すまんかったのじゃ·····」

「申し訳あらへん·····」


「おぉ、2人ともえらくボッコボコにされたなぁ、というかソフィ氏桁違いに強いんやね、タマヤンああ見えて結構強いんやで?」


「私アレより強いんで」



 ブチギレてエビ共をドツキ回して落ち着いた私は、早速魔物2人と話を始めた。



「そんでまず知性的魔物証明証を発行する代わりに、条件として魔物たちの村がどこにあるか教えてくれません?」


「·····アカン、流石に教えられん」


「いいじゃんタマヤン、この人は見た感じ大丈夫そうやで?」


「そうなんか?いやでもな?なんかこう、ウチの感覚だとなーんか信用できないんや」


「なんでやねん·····」


「おいソフィ、お主まで口調がうつっておるぞ?というかさっきドツいたからじゃろ」



 ·····確かに。


 まぁでも、魔物の村って個人的には結構気になるし行ってみたいだけだけど、一応この町に出入りするんだから所在地くらいはハッキリしておきたいからね。



「って訳で、流石に身元もよくわからない魔物に渡すのは気が引けるので、教えてくれるとありがたいんですけど·····」


「·····ウチの一存で決めるのはキッツいんやけどなぁ、まぁしゃーない、ウチの村には村長とかおらんし勝手に決めてもええか、わかった、村の場所教えたるわ」

「ちなみにアタシは一応村のリーダーやっとるさかい、そこら辺自由にきめられるんや、だから教えたるで」


「ほほー、そんじゃ早速教えてくれません?地図はあるんで」



 そういうと私はホログラムウィンドウを展開し、そこにサークレット王国の衛星写真を表示させた。


 まぁ全体を写す必要はなかったかな?

 とりあえずフシ町近くまで接近しておくか。



「す、すごい、なんやこれ·····」

「この国の地図やね····· ここは大体ここら辺やな」


「アタリですね、そんで村はどこらへんかわかります?」


「ええとなぁ····· 確か霊峰の麓にある湖の近くやったんやけど····· どれやったっけ?」

「アタシの村はこれやね、タマヤンは多分こっちや」


「あー、よう見ればそんな気が····· ウチ写っとるやんけ!ここやここ!」


「なるほど、そこの村だったのかぁ·····」


「知ってたんか?」


「村があることくらいは知ってたけど、魔物の村だったとは·····」



 彼女たちが示した村の場所は、一応私も集落があるのは認識している場所だった。


 日本の地図でいうと富士五湖の湖畔にある山奥にあるため基本的に人はあまり来ない場所で、一応山頂のドラゴンのナワバリで強力な魔物は侵入してこないエリアにあるので観光地的な感じで安全に泳げる場所だから人気はあるところだ。


 そんであのあたりに町は無いけどキャンプ場を経営している村があったりするのは知ってたし、割と沢山人が住んでてちょっと不自然だなとは思っていた。


 でも魔物の村って言われたらなんか納得だわぁ·····



「って、あれ?コメリカ辺りの魔物じゃないんですか?」


「せやで、元はアッチに住んどったんやけどな、ウチらは家族で全員こっちに移り住んだんや」

「アタシが誘ったんよ、ここはアタシら魔物には住みやすい場所やからな!ちなみにアタシはシンラク辺りでタマヤンがコメリカ辺りやね」


「なるほど·····」



 どうやらこの2人は移住者だったようだ。

 というか、フシ町ってそれくらい魅力的なのか·····


 なんというか、うん、まぁ平和的に利用してくれるならだれでも歓迎だからいっか。



「あー、改めて聞きますけど、この町を襲ったり人を傷つけるつもりはありますか?」


「無い、ニンゲンにはぎょーさん世話になっとるんや、そんなことせんわ」

「アタシもやね、ニンゲンと交易ができたらめっちゃありがたいわ」


「·····お兄ちゃんはどう思う?」


「さっき売っている物の台帳を見せてもらったけど、特に問題はなさそうだからいいと思うよ、あとはソフィに任せるね」

「ワシも大丈夫なのじゃ、そやつらからは悪い気配はしてこないから多分大丈夫なのじゃ」


「おっけ、それじゃ早速ですけど『知性的魔物証明書』と『魔物系亜人証明書』貰いに行きましょっか、手続きは済ませてますんでさっさと貰いに行きましょう?」



「「·····は?ちょっとまった!!どういう事や!?」」


「えっ?いや面倒なんで信頼して先に申請しておいたんですよ?」



 そう、実はこの話し合いは時間稼ぎというか時間を潰すためにやっていたのだ。


 話し合いしている裏で、私は分体を動かしてギルドに派遣して2人の証明書を作ってもらっていたのだ。

 ちなみにやったのはマグウェル街の方で、あっちだと更に上位互換の『魔物系亜人証明書』も発行できるので、ギルマスを脅は····· げふんげふん、金と権力で無理やり作らせたからもう完成してて、更にフシ町との交流も認めてくれるようにこっちのギルドにも証明書を持って行って登録しておいたのだ。


 それさえあればフシ町にもマグウェル街にも入れるだろう。



「な、なんでウチらの為にそこまでやってくれるんや?」


「·····実はちょっと思うところがあってですねぇ、それと引き換えですよ」


「な、なんや、めっちゃヤバそうな気配するんやけど·····」


「友達がマグウェル街で店をやってるんですけどね?最近業績が良すぎて従業員がちょーっと足りないんですよ、そこでなんですけどね?·····んふふ」



 なんでここまでするかというと、実はちょっと前からとある人物に従業員を·····



「ウワサをすれば····· よしっ!呼び出してた人も来たみたいですし行きますよっ!」


「ちょまてや!ああもう、いくでホンタ!」

「了解や、たぶん大丈夫やから気楽にいこうや」


「それじゃ行ってらっしゃい、気を付けてね?」

「·····お主らも災難じゃったな、アヤツに目を付けられて」



 という訳で、私は町役場の前にやってきた人物と合流して証明書を受け取るために、魔物2人を連れて町役場の外に向かって行った。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「山中湖っぽい湖の湖畔の村とか絶対よさそうじゃん?是非行ってみたいよね」


名前:エビちゃん

ひと言コメント

「なーんか、こう、タマヤンとやらとはウマが合わないというか、ライバルというか·····」


名前:ラクト

ひと言コメント

「結構いい商品を取り扱ってるみたいだしこの町に来てくれるとありがたいな」


名前:ホンタ

ひと言コメント

「ちなみにワタシの村とタマヤンの村は別の村やで、結構近い場所やけど隣の湖の村なんよ」


名前:タマヤン

ひと言コメント

「ウチ、なんかこのエビとやらとはウマが合わん気がするわ、まぁ心底嫌いっちゅーわけやないんやけど、なんやろなぁ····· 話してるとついケンカしたくなるんや」


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