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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第六章 TS賢者は母になるっ!
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赤子が手を捻る


 食後、私はフェニカに母乳と離乳食をあげていた。


 今日はちょっと横着して日本で買って来た離乳食をあげてるから楽ちんだ。



「あみゃなー!!ほにゃー!!」

「こらフロウ!お主はもう食ったじゃろう!!」


「食欲旺盛ね、ホントよく食べるわよね」


「だねぇ····· あー楽でいいなぁ····· 久しぶりに何もしなくていいから楽だぁ·····」



 そんでフロウは最近やたら食欲が凄くて、もう食べ終わったって言うのに隣にいるフェニカの離乳食を狙って大騒ぎしていた。

 あとのトウマとアレキはまだ暴れるくらいまで成長はしてないみたいで大人しく母乳を飲み、今はなんかむにゃむにゃし始めた。



「ビックリしたっけなぁ、乳っぽい匂いしたと思ったな、ソフィまさか子持ちなんっけなぁ」


「んふふ、可愛いでしょ」


「えなー、アチシもへな孕みたいっけ····· そだ、オトコらうべちゃ興味ねっか!?」


「·····うべちゃ?」

「なんでしょう?」

「オトコらって事はボクたちの事だよね?」


「そな、うべちゃしらねっけ?えーと、はーれむってあってっけ?オトコらアチシの好みっけ!」



 ·····なんか放置してたミナタがスゲェ事いってない?

 殴っていいかな?いやフェニカ抱っこしてるからできないけど。


 ただ人間にはまだ武器があるのよ。


「ふんっ!」

\ぐにゃげりっ/


「へなげぇぇぇええええええええええええっ!!!いでっげっばぁ!!しっぽ踏むなっぱぁ!!」


「あのね、この国だと一応ハーレムは認められてるけど、それ不倫だから許さないよ?」


「フリン?んで木の名前でっけ?」


「はぁぁぁぁぁ·····」



 私はミナタの尻尾をぐりぐりと踏みにじりながら、不倫がどういう事かについてた~っぷり説明してやった。



「·····だめなんけ?」


「ダメ」

「僕は無理かな、ごめんねミナタさん」

「同じくボクも、もしボクがその気でも絶対エヴィリンは許してくれないだろうからね」

「うむ、許さんのじゃ」

「同じ理由でぼくも無理です」

「·····イル君、浮気させないからね?」


「こわっ、ウナちゃんこわっ」


「ムコ探し大変だっけぇ····· けもなーっへな多い聞いたっけ、いけっけおもったんなば·····」



 途中でちょっとふざけようとしたミナタの尻尾を踏み折るレベルで力を入れながら説明してやったらなんとか言う事を聞いてくれるようになった。


 そんでなかよし組の男衆もハーレムはしたくないとの意見で一致して、早速婿探しに励もうとしているミナタはしょんぼりしていた。

 ·····というかコレちゃんと教えるというか躾けないとそこら辺の男に片っ端から声をかけてとんでもないことになりかねないな。


 あとで何とかするか。



「もしダメだったらワタシとでもいいんだよ?ぐへへ·····」


「ひっ!?ねべっけはなばっちゃっけ!わにゃっぱなっけべりゃ!!?へなぁぁぁああああっ!!?げべっぺっけぇぇえええ!!」


「アルムちゃんそのくらいにしときなよー、まだ百合文化に触れてないから無理だよ」


「そっかぁ」



 そしてすかさずアルムちゃんが狙いに行ったら、自分が狩られる側だと悟ったのかミナタは統一人類語を話す事さえ忘れて尻尾の毛を逆立てて大慌てし始めた。


 まぁアレは私でも背筋が凍るし、もし気を許したら帰ってこれなくなるマジの狩人だからビビるのもわかるけどね。



「まぁこの国は獣耳族の人は割と少ない印象あるけど獣耳族が好きな人は多いから需要もあるし、いい人見つかるんじゃないかな」


「ほんとっけ!?朗報だっけ!」



 まぁ、うん、頑張ってね。





 その後はなかよし組に仮とは言え加入したミナタのために色々な注意事項を教えて、教えても理解しなかったので脳みそに無理やり叩き込んで強制的に覚えさせて、そんで体調は驚異的な速度で回復してたけど念には念をという事で今日はディメンションルームでのんびりとしてもらう事にした。



 ·····が、大事件が起きていた。



「よしよし、いいこいいこ、悪いのは全部フロウだからね~」

「うぇぇぇええんっ!!ああああああああああっ!!うううぅぅぅううううっ!!!!」


「んじゃと!?·····まぁ今回は確かにフロウがフェニカを叩いたから非はこっちにあるのぅ、すまんかったソフィ、フェニカも許してやってくれのじゃ」

「むーーー·····」


「ふにゃぁぁぁああああっ!!」


「まぁ赤ちゃん同士だから仕方ないよ、痛かったねぇ、一応治癒魔法は使ったから大丈夫だよ、痛いの痛いのエビちゃんにとんでけ~」


「お主まだ怨んどるじゃろ」


「そりゃもちろん」



 何が起きたかっていうと、赤ちゃんたちを食後に軽く遊ばせてたら、はいはいマスターと化したフロウが猛牛の如き勢いでフェニカに突進し、背中にツノをぶっ刺してしまいフェニカが大泣きしてしまったという事件が発生していた。


 今回は完全にフロウが悪いので反射で文句を言って来たけどエビちゃんもちゃんと謝ってきたから母親同士のケンカにまでは発展しなかったけど、私は許して無いのでネチネチ言ってやったわ。

 誰だって愛する娘の背中にツノで突かれて赤い点が2個できてたら怒るわ。


 怪我はしてなかったけど痛そうだったから魔法を使ったけど泣き止まないのもデカい。



「へな?ソフィの娘なきやまないっけ?」


「そーなのよ、一応どつきまわすクセがあるし角が尖ってて危ないからカバーは付けてるけどそれでも結構痛いからねぇ·····」



 そんでフロウは最近手当たり次第に突っ込んでツノぶっ刺し攻撃を仕掛けてくるせいで、この前とうとうガイア様の尻を攻撃して尻の穴が3個になる怪我をしたことが決め手となり、今は角に日本で買って来た椅子脚カバーをかぶせて輪ゴムで固定しておくことでだいぶ被害はマシになった。


 でも油断してるとすぐ外すせいで、カバー無しの角突撃を食らってしまい、フェニカは泣いてしまったのだ。



「アチシ赤ちゃんあやすのへっな得意だっけ!まかせっけ!」


「えっできるの?」


「できっけ!村じゃみんなで赤ちゃんの面倒みっけ慣れてったな!」



 泣いてしまったフェニカをあやしていると、なんかミナタがあやすとか言い始めて近寄ってきてソワソワしはじめた。

 どうやら結構自信はあるみたいだけど、ぐずってる時のフェニカって結構厄介だから手伝ってもらえるのはありがたいけど·····


 まぁ、彼女の自信を信用してちょっと任せてみよっかな。



「·····いま機嫌悪いからあんまオススメはしないよ?」


「だいじょぶだっけ!赤子の手をひねるより簡単だっけ!へないくっけ!ん~~~~~····· へなっ!」



 ミナタは手で顔を覆うと、しばらく溜めたあと手を離して変顔を晒した。

 まぁ、うん、ただの『いないいないばぁ』だったわ。



 しかしその顔か態度か何が原因かはわからないが、フェニカがキレた。



「ふぇ、·····あにゃぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!」


「へなっ!?あがにゃげみゃに"ぇぢゃああああああああああああああっ!!!??」



 /↑びったぁぁぁあああん!↑\


 \↓べちぃっ!↓/


  /↑どがっ!↑\



/←

ばぎゃっ!ばんっ!

\←

           →\

       どごぉんっ!!

           →/

 /↑バンッ!↑\


   \↓ビタァッ!↓/→

            えええええ↓

            え   え

「へなっげべぎゃぁぁぁああああああああ!!!??

うみゃっちぇねぇえ↓  え   え   

/       え   え   え

!なへぇぇぇぇぇえぇぇぇえぇぇぇえ

\       え   え   ←

        えええええ↑

        →

「あーあ·····」



 キレたフェニカはミナタに得意の反転能力を発動すると、重力を反転して解除してを繰り返し、ミナタを何度も天井と地面に叩き付けはじめた。


 しかも最近できるようになった『向き』を反転する技を中断することで反転以外の方向に動かせるようになったせいで、ミナタは空中で新体操の床の演技かってくらいグルングルン縦横無尽に回転して天井や床に叩き付けられて、Aランク級の実力があるにも関わらずなすすべなくボッコンボッコンにされていた。



「そふぃ、みでねげっでだすげ、おえっ!!うぶっ、メシでっけ!」


「やばっ!止めないと!」



 そして今は食後で、さっき暫く絶食していたからなのかご飯を山ほど食ったミナタは空中でぐるんぐるんブン回されて更に床と天井に叩き付けられたらそりゃ吐き気を催すに決まってる。


 あと超回転してる所でリバースされたら部屋中がとんでもないことになるから、とりあえずフェニカの暴走を止めることにした。



「ユニークスキル『リバース』掌握、ミナタの向き及び重力をデフォルトに変更っと」


「へなぁぁあああああ!へにゃんっ!!」


 \べぢっ!!/



 私はフェニカの能力に干渉して操作権限を奪いとって設定をデフォルトへと戻すと、ミナタは床にべちゃっと落ちたっきり天井へ落ちなくなったし回転も止まった。

 地面に叩き付けられたのはご愛敬でフェニカの可愛さに免じて許してもらおう。



「·····ね?言ったでしょ?オススメしないって」


「げ!!」


「『リバース』発動、胃液逆流を反転」


「~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!???」


「ギリセーフっと」



 そんでミナタが吐きそうだったので胃液の逆流を反転して胃の中に戻してやったわ。

 お陰で彼女は気持ち悪そうにはしていたが吐くことができず、三半規管がグッチャグチャになったのか顔面蒼白な状態でしばらく気持ち悪そうにソファで寝転がる羽目になったのだった。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「このユニークスキルを設計したの私だから管理者権限があるのよね、だからこうやって危なそうだったら制限を掛けたり操作権を乗っ取って正常に戻したりできるって訳だね☆」


名前:エビちゃん

ひと言コメント

「·····あとでミナタにも謝っておくかのぅ、間接的にじゃがワシの娘が原因じゃし」


名前:ミナタ

ひと言コメント

「ソフィの娘もやべったなぁ····· おえぇ····· 吐きたいのに吐けないの気持ち悪いっけ·····」

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