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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第六章 TS賢者は母になるっ!
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獣人族じゃなくて獣耳族



 ウナちゃん夫妻がやってきた翌日、私はイルミア君が『庶民の料理や珍しいものが食べてみたい』といったのでちょっと珍しい食材を手に入れるため、こっちの世界の大洋へとやって来ていた。


 ちなみに場所はオーストラリアみたいな砂漠の大陸の東側のサンゴ礁あたりで釣りしてみてる。


 ·····というのも、珍しい食べ物って言われたからモルルムチッチョとか舞踏ザルの睾丸スープとか出そうとしたらすんげぇ怒られて寸胴鍋に閉じ込められてコトコト煮込まれちゃったのよね。

 あれは熱かった、死ぬかと思ったわ。


 という訳で、普通の食材が取れそうな場所に来たって訳だ。



「海って広いなぁ·····」


『ばうっ』


「およ、おフェンもそう思うんだ、んふふっ」



 そんで今日は旅のお供にウチで飼ってるフェンリルのおフェンとペネトレート・デスペッカーの突撃ピヨ三郎を連れてきて、先日作った宇宙戦艦『Gnade』に乗ってやってきた。

 この戦艦、クソデカいし宇宙にも行けるから当然海も平気なので海上に浮かべて巨大な翼の上から釣り糸を垂らしてのんびりと釣りをしているのだ。


 ついでにおフェンが全力で走り回れるドッグランにもなるからコレを使ってみたのだ。

 ちなみにおフェンはだいぶデカい3mくらいある大型犬に育ってる。

 そんな大型犬でも全力で走り回れるのだから、この主翼のデカさがよく分かるだろう。



 ·····というか3mある犬って大型犬でいいのかな。

 まぁ大型犬って事でいいや、事実デカいし。



\ぐいっ/

「おっと釣れた!何かな何かな····· なんじゃこれ!?知らんっ!!」



 そんで肝心な釣果だけど、うん、まぁまぁと言ったところだ。


 大陸から離れた割と外洋にあるサンゴ礁の小島が沢山あるミクロネシアみたいなエリアでちょっと釣りしてみてるんだけど、割と結構な種類の魚が釣れるし、大きい魚も釣れて、日差しもいい感じで、ギリギリ冬に入らない6月だから過ごしやすくて絶好の釣り日和なんだけど、ちょっと問題が起きていた。



 ·····魚種がぜんぜんわからん。


 一応カツオとかマグロとかそういうのはわかったんだけど、極彩色のようわからん魚とか見た事ない魚とかが釣れて、見た目的においしそうなのも釣れてるんだけどよくわかってないのだ。


 前にヴァイオリンの名人に演奏のヒント貰うために彼が沖縄に釣りに行ってる所に混ざって話した事あるんだけど。

 その時『ナガジューミーバイ(バラハタ)』っていう真っ赤で美味しそうな魚が連れて食べたらシガテラ毒とかいう毒があったらしくて大変な事になったのよね、妊娠中だったから即解毒して事なきを得たけど大変だったわ·····


 だから南国のよくわからん魚は警戒してるのよ。



\ザパァン!!/


「ん?あっなんか出た、副砲展開、照準固定、撃ち方はじめっ!!」



 ドォォォォォオオオオオンッ!!!



 って釣り上げた赤っぽい魚を釣り針から外してウォーターボールで作った生け簀にブチ込もうとしていると、遠くにこっちを狙ってやってきている変な魔物が見えたので宇宙戦艦『Gnade』の副砲である8cm魔導連装砲で攻撃しておいた。


 この戦艦は一見艤装が無さそうに見えるけど、戦闘形態になると私の魔法で『マギ・レールキャノン』や『次元収束砲』や『サンダーボルト・アヴェンジャー(巨大ver)』とかを大量に生み出して全方位に攻撃可能になるとんでもない装備が付いているのだ。

 能ある鷹は爪を隠すっていうけど、爪どころかアメリカ軍が白目剥いてひっくり返るほどのトンデモ兵器を隠してるのだ。


 現に副砲だけでこっちに迫って来ていたマグロ頭だけど胴体がマグロっぽいのに蛇みたいにクソ長くて10本あるキモいマグロが爆速で接近してきてたけど一発で倒しちゃったくらい強いのだ。

 ちなみにそのキモマグロを鑑定してみたら魔物で、マグトパスとかいう魔法を使って水のレーザーを放ってくるタコみたいなマグロで、結構おいしそうだったから確保しておいた。



「·····魔物、結構襲ってくるなぁ」


「ぴよぉ·····」


「まーそりゃそっかぁ、だってこんな巨大なのがあったらすぐ見つかるもんね」


「べうっ!うぅーん····· えぅっ」


「あっ漂流してたニンゲン拾って来てくれたんだ、サンキュー、そこら辺転がしといて〜」


「ぺっ、バウッ!」


 なんて突撃ピヨ三郎と話をしていたら、海の上でも走れる神狼のおフェンがマグトパスを回収してきてくれたようで、海面からピョンッと翼の上に飛び乗ってきて、咥えていた褐色肌の黒髪のケモミミ少女をペッと雑に転がし·····



「ああああああああいえええええええええええええええええええっ!!!??ちょ!?それどこで拾ったの!?戻してきなさい!·····じゃなくて、えっ!?」



 ·····なんか、おフェンが女の子を持ってきたわ。



「息は····· かなり弱弱しいけどある、鼓動もある、露出度がクソ高い民族的な服を着てる、体温は····· 危ないくらい低い、とりあえず温めるか、おフェンこの子どこで拾ったの?」


「ばうっ」


「なになに?あそこのボロ船の上で倒れてた?遭難したのかな·····」



 少女はだいぶ衰弱しているようで、船の上に雑に転がされても反応することなくぐったりしていて、体温もだいぶ低くて心拍も弱く少なくて脱水症状も引き起こしていてかなり危ない状態だった。


 そしておフェンの視線の先にはボロ船が1隻あり、どこかから流されてきてしまったようだ。



「とりあえず釣りは一端中だ\ギュョルルルルルルルルルァァォアアアアッッッ!!!!!!/なんでこんな時に限って大物が釣れるんだァァァアアアあああアッ!!!!ふんぬるぁぁぁあああああああっ!!マグロっ!!一本釣りっ!!!」



\ザッパァァァアアアアンッ!!!!/



「·····」

『·····』


「あっどうも·····」

『どうもではないが?』



 私は釣りを中断しようとした瞬間、とんでもない大物が掛かって気合いで一本釣りで釣り上げた。


 ·····クソバカデカドラゴンを。



 えっと、なんで腐りかけのイカに食いついてんの、この龍。





「よし、応急処置完了っと、あとは放置しておけば起きるはず·····」



 10分後、やっとこさ少女の治療が完了した。


 脱水症状と栄養失調を引き起こしてたからとりあえず魔力の実ジュースを飲ませ、ちょっと危ないけど血液を魔法で直接温めて毛布に包んで体温をあげて、布面積極小なエルフの服とはまた違ったデザインの服を魔法で乾かして、その他色々やってなんとか容体が安定した。


 不幸中の幸いだったのは目立った外傷なども無くて治療しやすかった事だろう。



「私と同い年くらいかな····· なんでわざわざ外洋に出て来てんだろ·····」



 アカシックレコードで検索してみたけど、獣人族·····は二足歩行の獣でこの子は多分『獣耳族』だと思うけど、獣耳族は主にここ周辺に住んでる亜人族だと判明した。

 そんで船があるのを見る限り沿岸部に住んでたんだけど、漁に出たら嵐か離岸流に流されて帰れなくなってしまったのだろう。


 獣耳族はオーストラリアっぽい砂漠の大陸やニュージーランドっぽい島国に住んでる亜人族で両者でちょっと見た目とかが違うらしいけどよくわからなかった。

 なんでも熱帯雨林の多いニュージーランドっぽい島の亜人族の方が肌が褐色で、砂漠大陸の方が色黒な感じだそうだ。


 ただこの子は肌の色がだいぶ悪くなっててどこ出身かは今のところ不明だ。



「あっそうだ、おフェン、その子の布団になってあげられない?おフェンって暖かいしモフモフで丁度いいからお願い」


「ばぅ·····」



 とりあえずケモミミ少女はおフェンのお腹で寝てもらう事にして、私は事情を聞こうにも起きなきゃ始まらないので、彼女が起きるまで釣りを楽しむのだった。



『·····おい』

「世界最強のリヴァイアサンが釣り針引っかかって怪我したくらいで文句言わないで下さいよ」





 あれから3時間経ったが、少女は中々目覚めなかった。


 でも数分おきに変な絶叫を上げてるから、悪夢を見る程度には回復してきたのだろうと思って安静にしているが、流石に3時間もここで釣りしてるとちょっと暇になってきた。



『·····そうか、運のよかった少女だな』


「ですね~、あとは起きてくれればいいんですけど」



 でも少女が悲鳴を上げる20分くらい前に、通りかかりの暇人を見つけてちょっくら釣りをしながら話をしているから暇は潰れている。


 えっ?通りかかりの暇人って誰なんだって?



「·····にしても、ホントデカいですね()()さん」


『まぁな、長い事生きているから当然だ』



 そう、私の目の前には顔のサイズだけで少なくとも1kmはありそうなとんでもなく巨大なリヴァイアサンが居て、宇宙戦艦の翼の上でのんびり釣りしている私と会話をしていたのだ。


 ちなみにさっき腐りかけのイカに食いついたのこの人ね。



 そんな彼こそが玄武さんと白虎さんの知り合いの青龍さんで、世界最古にして世界最強のリヴァイアサンだ。

 ちなみに昔ルーラル海岸に攻めてきたリヴァイアサンは彼の孫の孫の孫の孫の孫の孫の孫の孫の孫の·····あと何個続いたっけ?ってくらいの子孫だそうで、長い年月を経て知性を失ってただのリヴァイアサンになってしまった個体だそうだ。


 そんで青龍さんはあの時のリヴァイアサンと比べ物にならないくらい美しくてかっこいいドラゴンで、たぶんウロコ一つでウン千万円はするし伝説的な武具ができるだろうってくらい凄い。


 一応1枚貰ったから後で加工して遊ぼうと思う。



「ところでここで何してたんですか?まさか腐りかけのイカを食べに来ただけじゃないですよね?」


『空の勇魚が地に降りた気配がしてな、食おうと思ったんだが····· まさかキミだったとはな』


「紛らわしくてサーセン····· でもなんでわざわざ腐りかけのイカなんかに·····」

『聞くな』


「アッハイ」



 どうやらこの暇人は格好の得物である巨大な浮遊クジラのフライホエールが海面に居ると感じて食いにきたそうだ。

 ちなみに大好物はスカイクラーケンだそうで、イカには目がないらしい。



 そんで来てみたら、なんか食えそうにないめっちゃ機械なクジラと見覚えのある少女()が居て、ちょっとがっかりしながらもイカが居たからとりあえず食べたら釣られたんだそうだ。


 ·····四神失格じゃないかなそれ。

 いや四神の恥晒しの朱雀(アホウドリ)が居たわ、アイツに比べりゃまだマシか。



 ちなみに彼はなんと人間の嫁が居る結構な変人で、人に対して一番友好的な四神だったりする。


 そうそう、青龍さんは男で人間形態になると結構なイケメンになるよっ☆

 アイドルや恋愛ゲーのイケメンというよりかは、優しく落ち着いたイケメンって感じで、年齢は20代後半くらいな大人っぽいイケメンだ。


 私の好みじゃないけどイケメンだとは思う。



『なかなか褒めてくれるな、だが俺はセレナ以外は愛さないぞ?』


「私も夫が居るのでお断りですよ」


『そうか、それにしてもなかなか巨大な船だ、こんな巨大なのを見るのは魔王の船以来だ』


「へぇ、まぁでも青龍さんの方がデカいですって」



 青龍さんは全長1000kmとかいう桁違いのデカさを誇っており、私の宇宙戦艦なんかパクッと丸のみできてしまうだろう。

 ちなみに食事は人形態でとれば十分足りるらしい超低燃費だ。


 あと魔族の移民船が墜落するのを見てるから最低でも600万歳はこえてるし、嫁のセレナさんもなんか数十万年は生きてる人か怪しい存在だ。



「そういえb」


「へ、へな····· へほぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!??????」



\バッタァァァアアアアアアアアアンッ!!/



『·····漂流していた少女、また起きたな』

「でもすぐ気絶しましたね、なんでですかね·····」



 私が青龍さんが普段どこに住んでるか聞こうとしたら、意識を失っていたケモミミ少女が目を覚ましてとんでもない絶叫をしてまた泡を吹いて白目をひん剥いてぶっ倒れてしめやかに失禁してしまった。


 ·····なんでだろ?




 ·····もしここにフィーロが居れば、彼は確実に『いや、目の前に大きさ1kmのドラゴンが居たら死ぬほどビビるに決まってるでしょ』とツッコんでいただろうが、生憎ここにはツッコミ役は居なかった。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「あっ!もしかして私のあまりの美貌にビビり散らかして気絶しちゃった?だって私、APP25越えの神様だもの☆·····おい0(冒涜的)って言ったの誰だ、強制SANチェックやらせるぞ、桃〇郎電鉄のリ〇ア周遊カード効果付きで」


名前:リヴァイアサン(始祖級)

個体名:青龍

ひと言コメント

『嫁のセレナの方が美人だな』


名前:???

種族:獣耳族

ひと言コメント

「へなあばばばばばばばば·····」


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