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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第六章 TS賢者は母になるっ!
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宇宙生命体連合に仮加盟っ!



 結局あのあと調査隊の皆さんと一緒にお茶を飲みながら他愛もない井戸端会議的な世間話をしていたが、場も和んできたので本題に移っていた。



「それで、宇宙生命体連合への加盟についてなんだが·····」


「あー、どうしまっしょっかね·····」



 この人たちは惑星の地質や性質、惑星に住む知的生命他の文明レベルや文化の調査、生態系や植生の調査目的で、ついでに宇宙生命体連合への加盟申請とかもできればやってこいと言われてるそうなので、私も絶賛加盟を迫られている所だ。


 いや、宗教とか怪しいセミナーの勧誘みたいな感じじゃなくて、ちゃんとした保険の加入とかに近い温厚な勧誘だから安心してね?


 ·····ていうか私が勝手にこの星の代表ヅラしてそういう交渉とかやっていいのかな。



 まぁ私、この星の神やってるからいいとは思うし、世の中には子供相手に『この星もらってもいい?』と聞いてあの手この手で無理やり『いいよ』って言わせて、それを正当な理由だとか言い訳して侵略しようとする自称暴力嫌いの宇宙人も居るから別にいっか。



「·····加盟したらどっかに宇宙船の発着場を作ったり、交易しなきゃいけないとかそういう事ってあります?あったらちょっと困るんですが」


「いや特にない、Цクラスの以下の文明は条約により発展するまで経過観察を行い、文明の発展に悪影響を及ぼさないよう基本的に異星人との干渉を行わない事になっている」


「なるほど·····」



 そんで私が加盟をちょっとためらっているのにはいくつか理由があった。


 もし高度な文明を持つ異星人がやってきた場合この星の文明に色々影響を与えちゃう可能性がある事、私はこの星の代表なんかじゃない一応ただの一般人だからなんか気が引ける事、ここの座標が判明したら敵対的な星の人々が来て戦争にならないか·····などなどがあって、私はちょっと躊躇したのだ。


 某ジャ〇プ作品では幕末に黒船ではなく宇宙船が来た結果あんな事になっちゃってるし·····

 いや私の小説(テクスチャ)もギャグ調だから相性いいとは思うけど、SFはあくまでフレーバー程度だからガッツリ来られて発展されたら困るのよね。



 まぁでも一応交流とかはまだ文明がその域にまで達してないためやらないそうで、自然保護区的な感じの扱いになるから大丈夫そうかな?



 そして他にも聞きたかったことを聞いて、私は宇宙生命体連合に仮にだが登録することに決めたのだった。



 ·····んで同時に前からちょっとだけ疑問に思っていたことも解決した。



「だから魔族はここに移住するのを躊躇ってたのか·····」


「·····どういうことだ?」


「あぁ、恒星から見てこの星より一個手前の星あるじゃないですか、アレ『惑星サイトーシス』なんですよ、んで滅びかけた時に隣に丁度いい移住先があるのになんで引っ越さないんだろうって疑問に思ってたんですよ」


「なんだと·····!?やはりあの話は事実なのか!?あの未知の超技術文明の母星なのか!?」


「そうですよ?」



 ちなみに聞いたところ、魔族は確かに宇宙生命体連合への加盟はしてたそうだがほとんど交流は無くて惑星自体もどこにあるか不明だったそうだ。

 魔族という超高度文明を持つ種族が居て、時々宇宙生命体連合へ顔を出してくる存在だったそうだ。


 だがある時、魔族が乗っていると思わしき巨大な艦を見つけ、尋ねると母星が使い物にならなくなり別の惑星に逃げている真っ最中だったのだ。

 しかも運の悪い事にどこから来たかの記録も破損して残っておらず迷子になっていて、幻の惑星サイトーシスは行方不明になってしまった·····


 って言う経緯があったそうで、まさか隣にあるなんて思っても無かったようだ。


 んで、実は魔族は一応昔から地球の事は知ってて監視はしてたみたいだけど、条約に基づき手出しはせずに、けれど特に報告もせずに放置していて、惑星サイトーシスが滅亡したと同時に行方不明になってしまったっぽい。


 って感じの微妙な立ち位置がこの星だそうだ。



「参ったな····· 増援を呼ぶしかないか·····」


「ちなみに数年後にエンド家とピノス家の宇宙船が来て惑星の再生を開始するみたいですけど話行ってます?そんで拠点を月·····衛星の裏側に設置するみたいなんで宇宙生命体連合の仮基地も作って大丈夫ですよ!·····まぁ月の所有者、私じゃないんですけどね」


「·····すまん、少し時間をくれ、情報の整理をさせてくれ」


「んじゃ一気に言った方がいいかな、魔族がこの星に移民してきたときの宇宙船、ちゃんと残ってたりするんですよね」


「少しじゃないな、もっと時間をくれ·····」


「はぁい」



 その後、船内はてんやわんやの大騒ぎになって私はしばらくほったらかしにされてしまったのだった。


 でもお茶飲み放題だったから許した。







 そんでしばらく待っているとルッダーさんが戻ってきた。



「待たせてすまなかった、宇宙生命体連合への加盟の申請の準備も終わらせてきたが、どうする?」


「あー仮登録ってできます?」


「仮登録ではないが、非交流惑星として登録は可能だ、非交流惑星は知的生命体は存在するが交流を拒否しているが宇宙生命体連合がその場所を把握しておくと決定した惑星に行う手続きだ」


「んじゃそれで····· でも個人的に交流とかはしたいんで、準非交流惑星的なのありません?限定的に交流するみたいな·····」


「·····一応可能だ」


「よし!ちなみに惑星の代表じゃなくてもOKです?」


「大丈夫だ、じゃあ早速書き込んでくれ」



 そんで帰ってきて早速私は宇宙生命体連合への加盟申請を始めた。


 私は代表じゃないしなりたくないので仮申請で一応私名義で登録することにして、手渡されたタブレット端末に必要事項を記入していっ·····



「·····あの、署名だけですか?」


「そうだが?あぁそういう事か、俺は一応星の処遇を決められるれっきとした役職を持ってるから安心してくれ、俺が関わった決定は上の奴らでも安易に覆せない、だがそうだな····· 生命体のいない資源惑星の新規採用決議案が可決されるまで会議が半年以上掛かるって言えば、生命体の居る惑星に安易に手出し出来ないって分かってくれるか?」


「·····やっぱ宇宙人でも民主主義的にやるとそうなるんだ」



 どうやら宇宙生命体連合には安易に新たな惑星に手出しできない、かなり厳重なルールがあるらしい。


 さっきも言ったけど子供との口約束で勝手に侵略しようとする宇宙人も居るから、たった数時間程度の交渉で書類にサインしてOKとかいう怪しさ満点の取引がちょっと不安だったのよね。


 ただ、目の前のルッダーさんは宇宙生命体連合でも結構な役職の人らしいし、言ってる事にも書類にも嘘が無さそうだったから大丈夫そうだ。



「要望に関してはこちらで既に入力済みで、あとはそれを確認して署名してくれるだけで申請出来るぜ」


「わぁお····· うん、内容に相違も不都合になりそうな事も無いかな、んじゃソフィ・シュテインっと」



 なんか必要事項が全部記入されてて、基本的に非干渉で頼むとか、月面裏側基地の建造許可、異星生命体の証拠がバレないようにするとか、そういう私が望んだことがキッチリ反映されていた。

 そんで読んでも別におかしい場所もなかったので、私はちゃっちゃと署名を終わらせてしまった。



 えっ?なんでこんなにあっさりしてるんだって?


 早く帰ってフェニカと一緒に居たいからに決まってるじゃん。

 我が子はこの星より可愛いのよ?


 という訳で署名も終えてその他色々な手続きを私は済ませてしまったのだった。





 十数分後、私はエアロックの前にいた。



「んじゃ応援部隊には色々な星のお土産を持って来てくれると嬉しいんでお願いしますね、美味しい物だったらお手伝いも積極的に····· あー通信はソレ経由でお願いしますね」


「わかった、ソフィさんが我々宇宙生命体連合の調査隊に協力してくれて助かった、これで調査も捗りそうだ、では今後ともよろしく頼むぞ」


「はーい」



 私は煩雑な手続きも済ませ、この宇宙船の通信機にちょっと細工を仕込んで私のマギ・スマートフォンに連絡ができるようにしたのでもう帰るところなのだ。


 というかもうエアロックの中にいて、今丁度扉が閉まったところだ。



「さてと、さっさと帰ってフェニ


 ·····っと、酸素が無くなって声が出なくなったわ。



 まぁいいや、さっさと帰ろっと。



 私は飛行魔法でフワフワと宇宙戦艦まで飛んで、艦橋に戻ると操縦を開始し、地球の重力に従って地球へと帰って行ったのだった。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「えーっと、その〜····· まさか3時間も待たされるなんて思ってなかったからさ····· いや、うん、門限守らなかった私が悪いんだけどさ?私、この星の平和と安全を守るために宇宙人と交渉してきてたからさ、許してほしいな〜って····· 嘘じゃないもん!宇宙人ホントにいたもん!!私ホントに交渉してきたもん!!·····パヴェッツォあげるからさ?だからそろそろ私にもフェニカを抱っこさせてほしいな~··········だめ?」


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