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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第六章 TS賢者は母になるっ!
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聖女が全員慈愛の心に満ちてると思うなよ?


「いいですか、私たち教会が依頼をしたのは瘴気の浄化の『手伝い』です」


「·····です」


「貴女がしたのは何ですか?」


「·····浄化です」


「違います」


「··········聖域化です」



 ·····私は地面に正座させられて、聖女様にボロクソに説教を喰らっていた。


 うん、依頼と違う事をしたし、聖職者さん達の仕事を思いっきり奪ったもんね、そりゃ怒るよ。

 しかも浄化するにあたって私がやったの、ソフィアの槍とカルスの槍による神域構築だからねぇ·····


 超上級の悪魔でも神自ら構築した神聖な領域に突然ぶち込まれたら耐えられるはずもないし、というかそういう領域を生み出したこと自体が相当ヤバいのだ。

 ·····だって私が構築したこの神域、本当ならサークレット教の総本山の最深部にある超厳重に警備された場所にしかないようなモノだし。


 そんな超重要な、·····彼女が数千年前に人を捨ててようやく創り出したレベルの神の領域を、いともあっさりと直径5kmにも及ぶ超広大な範囲で生み出されたら聖女といえどキレるよね。



「貴女が非常識だとはサトミに聞いていましたが、想像以上····· いえ、完全にナメていました、頭が相当おかしいですね」


「おかしくないわいっ!!」


「サトミが頭を抱えていたのも納得できますねホント····· サトミではありませんが説教をします、覚悟しなさい」


「で、でも、私他の依頼が·····」


「問答無用です」


「ひえぇ·····」



 ·····誰も私の説教なんて見たくないだろうから、いま説教してきてるこの人について説明するねっ☆



 彼女の名前は『聖女バーバラ』、本名はニコで現在3600歳以上の超絶お婆ちゃんだ。

 ただし見た目は20代中盤の若々しい女性で、全身から少しだが神聖なオーラというか魔力が溢れ出ているまさに聖女といった見た目の人だ。


 そしてこの人、実は校長先生と知り合い····· というか昔の戦友で現マブダチなのだ。


 彼女はかつての人間と魔族の大戦争の時に召喚された勇者たちについて行った転生者以外の部隊の中の一人で、マトモな回復担当が居なかったパーティーの回復役として活躍していた聖女の一人なのだ。


 そんで戦後は聖女に戻り、なんやかんやあって聖地を生み出す際に精霊化してしまい、寿命が無くなって死ぬに死ね無くなって、戦友であり同じような境遇になってしまったサトミさんと大親友になり、一緒にこの国に移住して王都で聖女をやっている超ベテラン聖女だ。


 ちなみにガイア様も彼女の存在は一応知っているというか、神託と言う名の愚痴を言った事のある相手だったりする凄い人物だ。



 そんでもって、聖女というだけあって部位の欠損の治療や頑張れば死者蘇生なんかも出来ちゃうこの世界のかなり凄い聖女の中に選ばれるほどの人物と言えばどれだけヤバいかわかるだろう。


 本人は光の精霊のサーちゃん(※ルミナリア)を信仰して力を貰っていると言っているが、サーちゃん曰く『誰これ?そういえばこんな人いた気がする』くらいの認識で、ぶっちゃけガイア様の方が顔を覚えてるレベルだ。



 まぁそんなんでも実力は本物で、さっきも言った通り最高レベルの治癒魔法を使え、神聖属性の中でも神属性にかなり近い魔力を持っているため使う魔法の効果も非常に高く、瘴気の浄化なんかもかなり得意な人物で、冒険者登録をしたらまず間違いなくSランクに分類されるであろう人物だ。

 ·····でもサポート専門で、前に魔法競技大会で戦ったセシリアさんとは違って戦闘能力はほぼ無いに等しく、かろうじて負の魔力を持つ敵に対して効果のある魔法が使える程度の能力しかないという欠点もあるが、その分サポートだけなら他の聖女より群を抜いて強い。


 あと神域構築という正に奇跡のような魔法を使える数少ない人物で、彼女が構築した神域の中であれば四次元世界にかなり近づいた領域のため条件はあるが一応死者の蘇生も可能なとんでもない事が出来るのだ。



 って訳で、そんな希少な能力を持っている彼女はこの国で聖女をやっているという訳なのだ。



 そして私はそんな偉い人に怒られていた。


 罪状?

 聖女とか教会に関わってない人が勝手に浄化したり、神域を作ったりするな!


 ·····だってさ。





 聖女バーバラさんによる説教はなんと1時間半近く続き、私はその間ずっと正座しっぱなしだった。

 いやぁ····· 久しぶりにこんな長い説教受けたわぁ·····


 しかも途中で私が展開した神域を解除して清くなりすぎた大地を元の大地に戻す重労働もやらされたし、けが人とか致命傷を負ってほぼ死んでるような人の回復と蘇生もやらされたし、色々な人に怒られたり、ほんと散々な目にあったわ。



 でも大丈夫、このくらい慣れてるから。



 私の怒られた回数と時間マジでえげつないからね?

 学校生活の1/10くらいずっと怒られてたような気がするし、ほぼ毎日先生に怒られるというかグチグチ言われてたからその程度もう慣れたわ!!


 説教部屋の住人と学園の神一重と呼ばれた生徒は私よっ!!


 はっはっはっ!実に不名誉っ!!!


 ·····もうちょいマシなあだ名欲しかったなぁ。

 いや、一応歴代最高の天才とか色々なあだ名があるけど、インパクトが足りないのよ。


 私みたいにセンスの塊みたいな二つ名付けてよねホント!!




「わかりましたか?」


「ん?わかりました」


「·····怪しいですが、私たちも忙しいのでこのくらいにしておきましょう、ですが後ほど王都の教会本部には来てください」


「嫌です」


「き て く だ さ い」


「い や で す」


「命令です、来なさい」


「いやです!」


「·····報酬、出しませんよ」


「行きます」


「サトミに聞いた通りですねこの子·····」


「はっ!お、お金で釣るなんてなんて卑怯な·····」



 私は後日教会に呼びだされることが確定しました☆


 くそぅ、お金を出さないって言われたら·····

 ·····めっちゃ持ってるから別に払われなくてもよかったじゃん。


 あーもう!!

 ヘマしたぁ!!


 くそっ、金欠サラリーマン時代の悪い癖がっ!!



「反省しましたか?」


「いいえ反省してません、·····ハイ、反省を超えたド級の反省、ド反省しています」


「·····怪しいですが、次の依頼も我々を悩ませている問題のようですので今日の所はこれで終わりにいたします、貴女も聖女のように清く正しく生きなさい」


「·····あの、一応私神なんですけど」


「神でも関係ありません、貴女のドブ川のように汚い心を次合う時までには多少は綺麗にしておいてください」


「し、辛辣ぅ·····」



 この人本当に聖女?

 たしか酒好きでかなりな酒豪で有名だし、めっちゃ毒舌だし·····


 というか誰が心の中がドブ川じゃいっ!

 魚は綺麗な川よりちょっと濁った川の方が住みやすいって言うじゃん!!水清ければ魚棲まずって言うじゃんか!!


 おほん、ここで1句



            白

          清 河

        住 き の

   田 も  み に

   沼 と  か 魚

   恋 の  ね も

そ  し 濁  て

ふ  き の



 まったくもー·····


 私、神様だよ?

 神を崇める側の聖女様がそんな事言っちゃ·····



「·····」


「わぁお下賤な民を見る目だぁい····· んじゃ行ってきまーす·····」



 明らかに私を見る目がゴミを見る目だったし、何か言ったらそれこそ聖女様が悪魔になるくらい物凄い罵詈雑言が出てきそうだったから、私はそさくさと逃げるようにその場を離れて次の目的地へと向かったのだった。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「ちなみにバーバラさんの子孫のうちの一部って実は代々ウィザール家に仕えてるのよね、ちなみにその子孫はもう出てるから探してみてねっ☆えっヒント?口の悪さだよっ☆」


名前:聖女バーバラ

役職:聖女(最上位)

ひと言コメント

「あの子、さりげなく私の秘密を暴露していたわね?·····後で【えげつない罵倒の言葉の数々】·····危ない、聖女としての威厳が無くなりかけていましたね、失礼いたしました」


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