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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第五章 TS賢者は妻になるっ!
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プラズマティックタイガー『白虎』



『おーおー、見事に刺さっているね、おーい、大丈夫かーい?』


『にゃむにゃむ····· はっ!この声は我がライバル()玄武じゃねぇか!』


\ズボォッ!!/


「あっ起きた」


『その反応、もしかしてキミも山月記を読んでいたのかい?山月記は面白いよね、こんな面白い本を異世界から持って来てくれた石の子に感謝だよ、でも僕とキミで立場が逆じゃないかな、キミは生物学上は虎で李徴子と同じだからキミが言うべきだと思うのだけど?』



 割とアッサリと白虎さんをぶっ倒した私は、とりあえず彼女が気絶から醒めるまで待つ間に白虎さんと交流のある玄武さんを日本で買って来た本をエサに呼びだしておいたのだ。


 割と話が通じ無さそうだったからね、とりあえず玄武さんがいれば何とかなるっしょ。



『知らねぇ!オレは本は読まねぇんだよ!というか何があったんだ?オレは確かコイツに突っ込んで·····』


『戦いたくなくて頭をぶん殴られて気絶したんだってさ』


「そうそう、私こうみえて身籠ってるんですよ?戦うの嫌ですよ」


『あぁ?スンスン····· 確かにそんな臭いがちょっとだけするな、なんかすまねぇな、じゃあもう一戦やろうぜ!!今度は油断しねぇミ゛ャン゛ッ!!!いってぇなおい!!!』


『止めておきなよ、ねっ?』



 もしかしてだけど、白虎さんってバトルジャンキー系な性格してたりする?

 わぁお、流石は肉食獣だぁ·····


 でも流石は玄武さん、一瞬で白虎さんを叩きのめしていう事聞かせるのは凄いわぁ。

 連れてきてよかった☆



「話がしたいんでさっさと人型になってくれません?流石に5mもある大虎と話すのちょっと怖いんですけど?」


『あ?·····ちっ、仕方ねぇなぁ、おい玄武、あとで一戦やらせろ、それが条件だ』


『魔導書の角で殴られたくなかったら早く人型になりなよ、石の子はボクよりずっと強いし····· ボクの予想だと、怒らせるとシャレにならない相手だよ』


『あぁ?わーったよしゃあねぇなぁ!!』



 バチバチバチッ!!



 玄武さんが背中から飛び降りた次の瞬間、白虎さんの全身が電気に覆われ、どんどん縮小していって人の形へと変化して·····



『っと、ヒトの形になるの久しぶりだな』


「お、おぅ····· でっか·····」



 デカい。

 説明不要なレベルでデカい。


 まさか、アルムちゃんの上位互換が現れるとは·····


 身長は多分180cmオーバー、胸もその分デカい。

 目つきは鋭く虎のような感じで三白眼で、口からはちらと鋭い牙が見え隠れして、髪型はちょっと私に似てるツンツンした感じで、私とは違ってショートヘアで白色で若干紫がかってる感じだ。


 そして何より、腰のあたりから尻尾が生えていて、頭には可愛らしいケモミミが生えていた。


 何気にこの小説で初登場のケモミミ族なキャラだ。



『相変わらずキミは無駄にデカいね、邪魔だねほんと』


『そういうテメェこそちっけぇなぁ、本体は木偶の坊かぁ?』


『死にたいのかな?そういえばデンキウナギは脂肪で自らの放電から身を守るというよね、だからキミもそんなに無駄に脂肪を貯めていたのかぁ、納得したよ』


『テメェこそ死にてぇのか?貧乳』


『「あぁん?」』



 貧乳という言葉を聞いた瞬間、玄武さんと私がキレた。


 そして1秒にも満たない僅かな時間で、白虎の頭は再び土の中に埋まる事となった。





 その後、白虎を徹底的にボコボコにした私と玄武さんは強力な拘束魔法を白虎に掛けてから、シェルターに避難していたエルフたちに魔物はどっかに行ったと伝えて普段通りの生活に戻ってもらって、私たちは村の端で白虎と話をしていた。



「·····で?なんでこの村を襲ったんですか?」


『なんか旨そうなニオイが漂って来ててよ、世界樹のどっかにアレが数万年ぶりに実ったんじゃねぇかと思って見に来たんだけどよ?いざ来てみたら地上からニオイがしてきてな、エルフが拾ったんだと思って来てみたら案の定村があってよ?でもなんかやたらかてぇ結界で守れてててついヒートアップしちまったんだ』


「玄武さん翻訳おねがいできます?」


『ボクは翻訳装置じゃないんだけどなぁ····· たぶん白虎は定住しない性格だからたまたまこの国を通ってたら、世界樹に神の果実『魔力の実』が実っていてその香りをかぎつけたんじゃないかな?そして臭いを辿ってきたら世界樹の下にあるこの村についたと····· キミ、あんまり怠惰すぎるとただの虎になっちゃうよ?山月記みたいに』


『だぁーかぁーらぁー!!知らねぇってそれ!!』


「なるほど、翻訳ありがとうございます」



 つまりこの虎、エルンフェン密林国にある世界樹にたまたま実った魔力の実を食べにきたらチェルの持ってる魔力の実に反応して楽しに来たと?


 ·····ブッ飛ばしていい?



「つまり白虎さんの目的はコレって事ですよね?」


『うぉっ!!?本物の魔力の実じゃねぇか!!1個くれ!いや1000個くれよ!』


「えっ嫌ですよ、ここ、私がかかわってる村なんですけど?そんで?私がかかわってる村に勝手に攻めてきて?身勝手な理由で?一度死んで襲撃がトラウマになってる村の人々を怖がらせて?それで『魔力の実ほしいにゃん♡』だってぇ?都合が良すぎないですかぁ?」


『うっ、くっ·····』


「欲しいなら誠意をみせてくださいよ」


『·····ちっ』



 その後、魔力の実の芳醇な魔力と甘味と香りに勝てなかった白虎は渋々渋々渋々渋々志布志市志布志町志布志志布志市役所志布志支部といった様子で誠意を見せる事を認めた。


 そして集まったスェイゥルュゥ村の村人たちの前で自分の正体を明かし、襲って悪かった、もう二度と襲わなないと言わせてちゃんと謝罪させて、一応村の人らも許してくれたのだった。





 許してくれた後はエルフ特有のお人好しが炸裂し、白虎だけでなく何故か私と玄武さんまで巻き込まれて村の防衛成功パーティーに巻き込まれていた。



「きゃあー!!みみがないよ!このひとみみがない!」

「あたまのうえのは何?ピコピコ動いてるからお耳なの?」

「わははははっ!しっぽ動いてるー!!」

「ふわふわだぁ!!」


『·····ッ!ッッ!!』


『だいぶイラついてるねぇ、大丈夫かい?』


『だぁぁぁぁあああああっ!!ガキどもはいい加減にオレのもみあげ捲るんじゃねぇ!!耳も触ろうとすんじゃねぇよ!!あとオレが尻尾を動かしてるのは不機嫌な証拠だからな!ガキ共はあっち行って遊んでやがれ!!』



『『わぁぁぁああああっ!!』』



 ·····私、こうみえて動物の生態には多少知識あるのよね。


 ネコって尻尾を振ってると不機嫌なイメージはあるけど実はそうじゃない。


 激しくブンブン揺らしてる時が不機嫌なだけで、機嫌がいい時はフリフリと少し遅めで柔らかく揺らして、リラックスしたりしてると先端だけヒョコヒョコ動かすっていう特徴があるのだ。


 まぁ白虎さんは虎だしそもそも魔物だから合ってるかわかんないけど、子供に絡まれてる時は表情はイライラしてたけど尻尾は優しくフリフリと揺れてたから、アレ絶対子供に絡まれてまんざらでもない·····


 いや、むしろ嬉しいくらいにまで思ってるんじゃないかな。



 多分それ指摘したら絶対ブチ殺されるから言わないけど。



「·····一応謝って許して貰えてるみたいですし、魔力の実、食べてもいいですよ」


『いいのか!?いやぁ久しぶりに食うなぁ!!』


『虎って肉食じゃなかったのかい?』


『うっせぇ!食わせろ!!』



 あっプライド捨てた。


 まぁ魔力の実の魅力はプライドを捨ててでも食べたくなってしまうほど高いから仕方ないよね。

 ·····だから肉食獣が獲物を見る目でこっち見ないでくれます?


 怖いんですけど。


 とりあえず私は視線がウザかったのでインベントリから余りに余って扱いに困ってる魔力の実を30個ほど取り出して、カゴに入れて白虎さんに渡してあげた。



「はいどうぞ、これからは気を付けてくださいよ?」


『わーってらぁ、ん~っ、いい香りだなぁ』


『ネコに柑橘類って良くないって言うけど大丈夫なのかい?』


『猫じゃねぇし!それに大丈夫に決まってんだろ!』


「·····玄武さんも食べていいですよ?白虎さんも独占しないでくださいね」


『おっと見抜かれてたね、それじゃボクも何個か貰うよ』

『あぁん!?コレはオレの····· わーったって!何個かくれてやっから!!怖いんだよお前らの目!』



 まったく·····


 なんか、魔動車部のサンドラ先輩にリリアを足したみたいな感じでめんどくさい人だなぁ。



「·····あっそうだ」


『あ?なんだよ、何見てんだよ』


「ここに住みません?チェルがよく魔力の実をオヤツに持ってくるんでここに居たら高い確率で食べられますよ?ついでにこの村の防衛もやってくれたりしたら他にも色々融通しますよ?」


『·····オレはナワバリとか作らねぇ派なんだけどなぁ、·····チッ、まぁ時々くらいなら来てやってもいいぜ』


「んじゃ契約成立って事で、みなさーん!白虎さんここに住んでもいいですかー!」


『『おっけー!!』』


「·····ですって、んじゃ家とかは」


『別に要らねぇよ、そこら辺の木の下で寝るからよ』


「·····元の姿に戻ると村に来る人がビビるのでやめてくれません?」


『ヤダね、オレのプライドが許さねぇ』


『石の子、ちょっといいかな?』


「はいはい?」


『こっそり家を建てておいてあげてくれないかな、彼女、フワフワのベッドとかクッションを見るとついモミモミして丸くなって寝るクセがあるんだ、ぜひその醜態を記録しておいてほしいんだ、あとで脅しのネタにもなるしね』


「·····なるほど、こっそり1軒作っておきます」


『お前らナニ話してんだよ!家作ってもぜってぇ住まねぇからな!!』


『おっと忘れてた、彼女、いわゆるツンデレという性格なんだ、きっと面白い物が見れるとおもうよ』

「デスヨネー」


『おーまーえーらぁぁぁああああああ!!!』



 まぁいいや、というかもういいや、酒のもっかな·····って私妊娠してるから飲めないじゃん。

 仕方ないしエルフの料理でも食べて落ち着いたら帰るとしよっかな。


 あー忘れてた、皆に無事に終わったって報告しておこ。



 その後、程よい時間くらいまでエルフたちの祝宴に参加した私はお酒は飲めないけどたっぷりの料理を楽しんでから帰ったのだった。






 ちなみに、この日を境にスェイゥルュゥ村の周囲で神々しい白い虎の魔物と、獣人族の女性がたびたび目撃されるようになったらしいがスェイゥルュゥ村の子供たちと遊んであげている本人はそれを全力で否定して、今日もスェイゥルュゥ村にできた我が家のふかふかベッドで丸くなって寝るのであった。



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「ちなみに顎の下を掻いてあげたら10秒くらいニッコニコの笑顔になってその後顔真っ赤にしてぶん殴られた、あれ虎じゃなくてネコだね絶対」


名前:玄武

ひと言コメント

「え?そんなの周知の事実じゃないか」


名前:白虎

ひと言コメント

「お前ら、もし魔力の実とこの村のガキ共とこの寝床が無かったらぜってぇ許さねぇしぶっ殺してるからな?」


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