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第5話:燃料

 燃料


 よくSNSなどでは軽く扱われていますが、これが超重要です。

 極限状況の中、温かい食べ物や飲み物は超貴重です。だいたいお米や麺類を用意していても燃料がなければ調理できません。

 さらにこれから厳寒期を迎えます。

 そのとき燃料がない場合は大変なことに。



1)現在の原油その他の不足


 重要な情報です。

 原油備蓄は実質100日ちょっと程度です。

 それでも輸入が完全に止まらなければ一年以上は持ちます。ですが、問題は【原油タンカーの不足】や船舶使用料金や保険などの【海上輸送コスト】が50%以上値上がりしていること。さらには今後争奪戦になりますので、更に調達コストが高くなります。


 もっと重要なこと。

 軽油が不足しています。

 戦争で精油施設がどんどん破壊されています。ロシアと中東における被害が全世界の【トラック輸送能力】を低下させています。

 トラックやタンクローリーでのガソリン輸送や、それ以外の文明の大動脈である道路輸送が危機にひんしています。

 物があっても、自分の手元になければないのと同じです。



2)燃料備蓄

 

 通常、家庭における燃料備蓄はカセットガスです。

 カセットコンロの寿命は10年。ボンベの消費期限は7年。メーカーが違うボンベでも使えますが、保証はききません。

 なので、コストは掛かりますが、プロパンガスや灯油タンクの方が生残性に優れています。


 筆者は生残性を高めるために、複線化を進めています。

 昔ながらの練炭や豆炭、BBQ用の木炭やオガ備長炭。それに使用する七輪やBBQ用のグリル。それから木片でも利用できるロケットストーブ。それから常温発火しないDEG(ジエチレングリコール)。固形燃料。着火剤(牛乳パックも含む)。充填式ライター。ファイアスターター。使い捨てライター(物々交換用で多数)。


 重要なのはCO検出器。それに換気を忘れないための乾電池式タイマー。



3)料理


 これもきちんと知識を持ちあらかじめ練習をしておかないとイザというときに大事な備蓄を無駄にしてしまいます。ダメージが半端ないです。


 お米の炊飯。

 通常、カセットコンロ+水+アイラップ+鍋と敷き皿で炊飯できます。

 兵式飯盒で炊飯は慣れれば楽です。

 でも一番楽なのは【おうちキャンプセット】のメスティン+DEGによる自動炊飯です。失敗できない、との評判です。

 土鍋などでも作れますが、基礎知識として、熱伝導が高いアルミ製鍋が一番燃料効率が高いです。

 さらにほかの料理にも使えますが、保温調理器具(たとえばシャトルシェフ)があると燃料消費が⅓くらいに節約できます。


 パスタが一番効率がいいのは調理も同じです。

 半分に折ってからアイラップ(これまた重要)に水と一緒に入れて30分おいてふやかします。その後湯煎すると半分程度の茹で時間で済みます。そのお湯もレトルトを温めるなどできますし、残ったお湯は後で書く【湯たんぽ】に使えます。


 結構、炭水化物中心でカロリーは備蓄できるのですが、野菜とタンパク質、油脂が足りなくなります。


 野菜は乾燥野菜を準備して混ぜご飯や雑炊、おかゆに入れるなどすると摂取しやすいです。


 タンパク質は缶詰と考えがちですが、燃料があれば乾燥大豆やレンズ豆、ひよこ豆が優秀です。特にレンズ豆はほとんど下ごしらえせずにそのまま茹でることで調理できますので重宝しますがコスパは悪いです。逆に大事な水を使用する下ごしらえが必要な大豆ですが、乾燥酵母+塩といっしょに保管しておけば、味噌の自作もできます。


 油脂は食用油の消費期限1〜2年なのでローリングストックが必要。

 これは料理のバラエティを増やすのに欠かせないものですので、できれば準備しましょう。

 ココナッツオイルは長期保管に向いています。

 ついで。

 油脂不足対策では、ナッツ類が効果的です。



4)暖房


 電気が止まるととたんに日本の気候が恨めしく思えるでしょう。

 日本の家屋は昔は夏場に特化した風通しのよい仕組みになっていました。逆に現在の家屋は高気密住宅が基本。電気での空調が効いていることが前提。だから電気がなくなるととたんに不便になります。

 高気密なので、保温が効くと思われがちですが、一旦冷えてしまうと逆に冷え込んだままになってしまいます。

 せめて、ガラスに貼るプチプチシートやプラスチック段ボールなどを準備。さらにサッシが熱を逃がしますので、断熱テープを貼るとだいぶ違います。


 そして考え方の逆転をします。

 部屋全体の暖房を諦めること。

 部分暖房に切り替える。

 コタツが重要。足を温めるだけで我慢。上半身はダウンジャケットなどで武装。コタツは電気がないので、湯たんぽを使用。だから残り湯を上手に使う。これもやっぱり燃料が不足しますので、結局カイロに頼ることになります。


 カイロ。

 使い捨て思考を捨てる。

 ハクキンカイロが超優秀です。

 ベンジンを満タンにすると約20時間は発熱します。ベンジン2Lくらい準備しておけば1シーズンはこせます。コスパがいいです。ジッポやアイヒートなどと比べると昔ながらのハクキンカイロが優秀です。


 衣服で差が出る。

 ワークマンのXシェルターシリーズが最優秀だと思います。コスパが良すぎ。最強クラスのダウンジャケットが6000円くらいで買えます。

 また3000円くらいでダウンのズボンがネットでは売っていますので、これもすごくいいです。


 ポタ電+ソーラーパネルがあれば、電気毛布も使用できないこともないです。

 さらにご近所さんでソーラーパネルを設置しているお宅に、ポタ電を持って「電気を分けていただけませんか?」と【物々交換】をする。そのための物資を用意しておく。

 これである程度の暖は取れます。

 それ用の省電力電気毛布を買っておくと安心です。


 オール電化住宅は【蓄電池がないと役に立ちません】。

 晴れた日の昼間はいいですが、夜間はどうにもなりません。なので蓄電池を用意しましょう。


 カセットガスを使用した、暖房器具。

 イワタニの「いざ丸」というカセットコンロをストーブにする商品もありますが、カセットガスボンベ1本で2〜3時間しか稼働できません。

 カセットボンベは法律で2000本までしか備蓄保管できませんので、現実的ではありません。筆者も120本しか備蓄していないので、諦めています。


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