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神に愛された者たちの戦い  作者: コウ


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6/8

選別

面白かったら反応、応援よろしくお願いします!

「ええ。状況確認と——選別を」


ガルと呼ばれた男は、軽く笑った。


その一言で、空気が変わる。


だが、ユーヴァスは動かない。


止めない。


ただ一言。


「加減しろ」


それだけだった。


ガルは肩をすくめる。


「善処します」


そして視線が、ルクスに向く。


「来い」


圧が、叩きつけられる。


呼吸が重くなる。


(……これ、ヤバい)


本能が警鐘を鳴らす。


だが。


ルクスは、一歩踏み出した。


「……やる」


その瞬間。


ガルが消えた。


「——遅い」


背後。


咄嗟に振り向くが——間に合わない。


衝撃。


体が吹き飛ぶ。


地面を転がり、止まる。


「ぐっ……!」


立ち上がる。


速い。見えない。


「ほら、どうした」


余裕の声。


完全に“格上”。


(……勝てねぇ)


理解する。


それでも。


「……でも!」


踏み込む。


剣を振るう。


——届かない。


「雑だな」


軽く弾かれる。


再び、衝撃。


膝をつく。


その時だった。


視界に、光。


——《外部圧力を検知》


——《権能同期率上昇》


——《第二段階、解放》


(……来た!)


立ち上がる。


世界が、変わる。


さっきより、はっきり見える。


ガルの動きが——“追える”。


「……ほう」


初めて、ガルの目が細くなる。


ルクスは踏み込んだ。


今度は——速い。


剣が、届く。


「——っ」


ガルがわずかに避ける。


初めての“回避”。


【ステータス更新】


権能:第二段階解放


・光速歩(強化)


・光圧付与(NEW)


適合率:100%


ルクスは気づいていない。


だが。


一撃一撃が、重くなる。


「……面白い」


ガルの目が細まる。


ルクスは踏み込んだ。


——速い。


さっきとは比べ物にならない。


一歩で間合いに入る。


剣を振るう。


今度は——届く。


「——ッ」


だが。


ガルが完璧に反応する。


「……甘いな」


キィン——!


鋭い音。


ルクスの一撃は、正確に弾かれる。


「なっ——!?」


ただの防御じゃない。


完全に“合わせられている”。


「速さは悪くない」


ガルの声は冷静だ。


「だが——単調だ」


次の瞬間。


剣が滑る。


絡め取られる。


「——ッ!」


視界が回る。


体勢が崩れる。


そのまま——


弾かれる。


衝撃。


体が宙を舞う。


「がっ……!」


地面に叩きつけられる。


呼吸が止まる。


動けない。


ガルは一歩も動いていない。


ただ一度のやり取り。


それだけで——勝負は終わった。


「——そこまでだ」


ユーヴァスの声。


空気が緩む。


ガルは剣を下ろした。


「合格、ですか?」


軽く問う。


ユーヴァスは、ルクスを見ていた。


その目は、確信に満ちている。


「ああ」


短く答える。


「問題ない」


ガルは笑った。


「なら、歓迎しましょう」


帝国の一員として。


ルクスは、荒い呼吸のまま立っていた。


勝てなかった。


圧倒された。


だが——


(……見えた)


確かに。


“届いた”瞬間があった。


その時。


視界の端。


祝福表示が、わずかに変化する。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


【祝福】


名称:■■■◼︎■■■■


加護種別:光


権能:

・光速歩(強化)


・光圧付与(NEW)


適合率:100%


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


一瞬だけ。


文字が、崩れずに表示された。


「……今の……」


だが、すぐに元に戻る。


その変化にルクス以外の誰も気づかなかった。


——ただ一人を除いて。


ユーヴァスは、わずかに目を細めていた。

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