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62の舟券  作者: 広瀬修一
21/22

再生


ちさ子と離れ離れになって又、前のようにギャンブルに溺れる生活に

戻りそうになった広瀬は、以前すごした半田の知多半島にも

新四国八十八箇所というものがある事を思い出し

土日の連休を利用し、巡ることにした。


本四国を巡ってなにかやり残していた感じもあったし休みの日を

潰してしまえばギャンブルはできなくなるとの思いで、広瀬は

始めたのである。


そうして一年が過ぎた頃に、ちさ子の手紙に


「嫌だったんだけど母親に無理やり薦められてお見合いをしました。

黙っていたけどじつはこれが2回目です。」


という知らせが届き、


「俺を待っているのだ」


と確信した広瀬はちさ子に会って直接確かめるために

休みを取り鹿児島まで行くことにした。


それまで飛行機には一度も乗ったことがなかったので名古屋駅からの

深夜23:59分発の鹿児島行きの寝台特急富士に乗り

眠れないままに今後のことを思いをめぐらせていた。


それは深夜02:00頃の出来事だった。


広瀬は個室の寝台車に乗っていたので、当然のことで室内には誰もいない。


そんな部屋の中に響き渡るような凛としたはっきりした声で


「鹿児島に骨をうずめなさい」


という不思議な声を聞いた。


鹿児島駅まで迎えに来たちさ子の顔をみて、広瀬の心は決まった。


想いのすべてを打ち明けた広瀬は一度、愛知に戻り会社をやめ

鹿児島に住みつき、ちさ子の店でがむしゃらに働きそして結婚して

花屋の主人におさまり、子供も二人生まれて幸せにつつまれていた。


そんな時に届いたのが榊原の訃報であった。


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