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62の舟券  作者: 広瀬修一
16/22

脱出


二人が知り合いであることを事務所には知られていなかったので、

まず昼の勤務の広瀬が仕事が終わってから外出を装い寮を出て、

名鉄半田駅前にある双葉荘というビジネスホテルに泊まった。


そして翌日、夜勤明けの榊原が日払いの給料を受け取り事務所の

近くの名鉄知多武豊駅から名古屋方面行の電車に乗り、

広瀬はその電車の時間に合わせて半田駅から乗り込み電車の中で合流した。


榊原が


「うまくいったな」


というと広瀬は


「たぶんあいつら雇った奴が逃げ出すのは計算のうちやろ

借金してる訳やないんやし追いかけてこることもあらへんと思うで」


とりあえず夜逃げならぬ朝逃げは成功したのである。


太田川駅で乗り換え名鉄名古屋駅に着くと、駅から直接つながっている

地下街に入り、一番先に見つけた喫茶店で、モーニングセットを注文して、

二人は今後のことを相談した。


計算してみたら二人合わせて7万円しか所持金がない、


「これやとアパート借りるの無理やわ」


「また住み込みの仕事探すしかあらへんけど、とりあえず京都にもどろか」


広瀬がコーヒーを飲みながら、スポーツ新聞をみていると競艇の記事が、

目にとまった。


「きょうは津で競艇をやっとるわ、ほかに方法がないんなら

競艇でアパート代を作ろうや」


あまりにも突飛な話であったのだが榊原は自分がまいた種なので、

反対はできなかった。


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