33.ベルゼ・ブブ
封魔紋の代わりに得た力は、封魔紋の持つ可能性を最大限に引き出したものらしい。
その中でも特質すべきは、”スキル把握”と”次元収納”だろう。
本来ギフトとして特定の人しか把握できないといわれる”スキル”を自分限定ではあるが把握できる”スキル把握”は、僕にとって衝撃の事実を知ることになる切っ掛けだった。
・名前:アーディル
・種族:人間?
・称号 ”悪食””悪魔憑き”
・ステータス
【当該スキルでは判別不可】
・加護
【当該スキルでは判別不明】
・ギフト
暴食の王
消化:LV9(UP)
吸収:LV3(UP)
・パッシブスキル
頭脳明晰:LV2
毒物耐性:LV8
衝撃耐性:LV1(NEW)
魔法言語:LV5
魔法制御力:LV5
エネルギー消費拡大:LV4
スキル把握:-(NEW)
・アクティブスキル
剣術:Lv1
棒術:LV3
魔法薬学:LV5
生活魔法:LV3
火魔法:LV1
水魔法:LV1
氷魔法:LV1
風魔法:LV1
雷魔法:LV1
土魔法:LV1
光魔法:LV1
闇魔法:LV1
次元収納:LV10(MAX)(NEW)
・その他
闇の精霊シャナの呪縛
これが、スキル把握で調べた内容だ。
不思議と、スキル把握を認識すると目の前に文字が浮かぶ。さらに、その文字を選択すると簡単な解説が出るのだ。
例えば、『毒物耐性』これは、「毒物の効果を弱める」だが、LV8の効果は、「実質毒・血液毒・神経毒・発癌毒・腐食毒・遅延毒などのほとんどの効果を数秒で無害化する。なお、複合毒の場合は解毒時間に数倍の時間を要す。」というところまでわかる。
ギフトの 暴食の王については、僕も既に知っている通り、「食べたモノを吸収すること」となっている。しかし、ギフトに名前があるんだな・・・。
これを見ているとシャナが「ほおぅ」と感心した声をだした。
シャナは、どうやら僕が開いているスキル表が見えるらしい。
「暴食の王とは・・・、随分と凄い名前のギフトじゃないか。」
「どういうこと?」
「暴食の王というのは、伝説級の精霊の名前だ。
まぁ、人間には、一般的には”悪魔王ベルゼブブ”とか”魔王バアル(・ゼブブ)”などと呼ばれて忌み嫌われているが、精霊の中でも5本の指にはいる力の持ち主だ。」
「シャナは?」
「我は、精霊ではあるが、彼らとは次元が違う・・・。そうだな、例えるなら人間とドラゴン・・・それぐらい、もしくはそれ以上の差がある。上位精霊というのはそういうものだ。」
「そうか・・・。その精霊と僕のギフトに何か関係が??」
「それはわからん。まぁ、能力はそれらしいし、我を吸収するだけはある力だが、恐れ多いとしか言えないな。せいぜい暴食の王様の力の残滓といった程度か。」
暴食の王・・・・初めて聞く名前だったが、調べてみる価値はありそうだ。
もっとも、それ以前に、このスキルはかなりつっこみどころがある。
他人のスキルをあまり知らないが、まず種族だ。人間のあとの”?”はなんだろうか。
シャナに聞いてもこれはわからなかった。
「やっぱり、アルは人間やめちゃったと判断されてるんじゃないのか?」
とまで言われる始末だった。
エネルギー消費拡大というのは、説明を見ると、マイナス効果のスキルようだ。
要は、生命維持に必要なエネルギー効率が悪くなるようだ。
普通より腹が減ったり、魔石を喰わないとエネルギー不足になるのは、このスキルのせいなのだろう。
「シャナ・・・君のって呪縛ってなってるんだけど・・・」
これは、説明を見てもほとんど表示がない。「闇の精霊による呪縛を受けている」としかでなかった。
「ん?なんじゃろうな。別に何か呪いとかデメリットとかないだろう?
まぁ、あまり気にしなくても良いのではないか?」
そんなことを言い出した。
まぁ、次元収納は最高LVで獲得したようで、容積はほぼ無限といっていいほど大きく、質量を限りなく0にし、経年劣化をしないなどの特典まである。しかも、自身は入っているものや容量を文字で把握できるようで、どこに何があるかを把握しないでよいようだった。
封魔紋の紋様も、とてつもなく複雑な紋様をしている。これを封魔紋と呼んで良いのかは微妙だが。
次元収納のどのLVがどれぐらいの効果を持つのかはわからないが、聞きしに勝って、これは便利だった。
悲しいのは、現時点では、ほとんど入れるものがないことか・・・・
お金は10,000コルほどで、数種類の魔法薬と魔石を少々、そして着替えが2着・・・。これが僕の全資産だった。
普通に封魔紋を得るのに比べたら、格段の効果ではあったが、ちょっと不安が増してしまったな。
「まぁ、しばらくは授業は休まないといけないらしいから、その間に考えるか・・・。
それに、スキルのレベルとかも、調べたいしな。」
やっと、タイトルコールです。




