6.学園規則
「おや、これは珍しいわね。 1年生で全部の魔石を反応するなんて。
まだ弱いけれど、綺麗な魔力回路をしているわね。これは将来有望だわ。
魔法術の授業が楽しみね。」
ザンビーニ先生から声をかけられた。
魔力回路とかのことはよくわからなかったが、悪くはなかったようだ。
次のウランフ君は、僕よりも明るかったが、石板の半分ぐらいしか光っていなかった。
次々に試験を受けていっていたが、ほとんどの子は半分も石を光らせることが出来なかった。
ほとんど光らせることが出来なくて泣きそうな子もいたが、
「まだ何も習ってないのだから、光らなくても問題ないわよ。」
とザンビーニ先生は言っていた。
最後のレオンは、綺麗に十文字に光らせていた。
よく考えると、十文字に近い形に光らせている人が多かったな。
「はい。魔法力のテストはこれでおしまい。
じゃぁ、次は学園の説明ね。これは学園長が担当だから、講堂に戻って
セドナ君、アドル君、あとはよろしく。」
・・・・
学園の説明は、ヘラルド学園長自らが行ってくれた。
結構長い話だったが、僕らにもわかるようにやさしく話してくれたので、大体のことはわかった。
それに、わからないことがあったら、寮の先輩に聞くようにということだったから、安心かな。
ざっとまとめると、
この王都には、王族や貴族、大商人の子供などが通う有償の第1学園と、この第2学園があること。
この第2学園では、全ての授業、寮での宿泊料、食費などが全て無料であること。
今回のテストは、普段の授業のクラスわけをするためのものであること
授業わけのクラスは、レベルに応じて全部でS~Fの7クラスで、3学年共通だということ。
クラスわけは、文学系と体育系の2つあること
今回のテストでは、D~Fの3クラスにわけられ、クラス分けは半期おこなわれるテストで再振り分けがされるらしい。
寮や食費は無料であるが、一部の食材は授業の一環もかねて、自分達で育てたり狩ったりするし、朝食と昼食は作ってもらえるが、夕食は交代で自分達で交代制でつくるらしい。
年に2回の夏休みと冬休みが1ヵ月づつあり、その際には今回のような護衛つきの乗合馬車がでるらしく、その間は授業などもないのだが、帰省しない者のために寮はつかえるらしかった。
あと、校則についての説明もあったが、正直修道院の方が決まりが厳しいぐらいのものだった。
まぁ、罰則が結構厳しそうなので、注意しないといけないけど。
ガードナ先生とか怒らすと怖そうだし。
・・・
最後の学力テストは、校舎で行われた。
担当の先生は、最初に説明をしてくれたカーミラ先生だ。
机の上には、紙とペンが置かれている。
紙には、文字や絵がプリントされていて、これを解くらしい。
後で授業で習ったが、この紙の精製と印刷技術はヴェルジラ王国の特産品らしく、他国ではこれほどの物が作れないらしく、多額の利益と税を生み出しているらしい。
そして、この技術を生み出したのは、第1学園や第2学園の卒業生なのだ。
学園の運営費は高いが、このように最終的に高い国の利益を生み出しているものが他にいくつかあるらしく、賢王の先見の明が高く評価される所以となっていた。
問題は、まず文字が読めるかどうかかららしく、問題が読めない人はバツ印を書いて教室を出ていくように言われた。寮に戻っていいらしい。半数弱が、席を立った。
次は、文字は読めるが書けない人の対応だ。
書けない人は、手をあげて隣の部屋にいって先生の所にいって答えを答えるようだ。
大変だな・・・これ。
僕は、幸い読むのも書くのも大体できるので、進めていく。
問題自体は、難しくなくて、有名な建国王ヴェルスの英雄譚の一部を読んで、出てきた魔物の名前を答えたり、1個10コルの果物を5つ買って、100コル銅貨を1枚渡した時のお釣りは、どの硬貨が何枚かといった問題だ。
このレベルであれば、問題はなかった。
孤児院や修道院の手伝いで結構鍛えられていたんだなと感謝した。
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