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煉獄世界の死神  作者: 敗北の貴公子
第2章 安寧への道のり
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第四十一話:〈閑話〉霧島 嶺太




おっす!おら!レイタ!


『霧島嶺太』です!よろしくぅ!


男子高校性(DK)でぇす!



なんか寝て起きたら念願の異世界転生してたぜぇ?凄ぇだろう?これ、現実なんだぜぇ?夢かと思ったぜぇ?



きっと俺にも俺特有のチート魔術が使えて、魔王とか出てきて、お姫様と結婚して、勇者っぽく世界とか救っちゃったりするんだろ~~?



…って思ってた時期が、

俺にもありました…。



何だよ何だよ!

転生したら子供の身なりで裸ん坊で捨てられてるし!かと思ったら何でか知らないけど声出ないし!

捕まったと思ったら大人たちに白い服着せられて捨てられるし!

力入れても魔術とかちっとも出ないし!

ご飯なくてひもじいし…


何だよ…この異世界転生…。



でもある日、二人のロリ姉妹が俺を(かくま)ってくれて…。でもその姉ちゃんたちは身体を売って生活してて…。おこぼれだって俺にもご飯くれるようになって…。でも姉ちゃんたちはどんどん(やつ)れていって…。ジルとリリっていう子供の奴隷とも仲良くなったんだけど、皆ひもじくて…


もう…何なんだよこの世界…!



チート魔術とか持ってたら、もう俺が大魔王でいい、こんな世界滅ぼしてやるよ…!



でも、ある日。

町を歩いてたら見つけたんだ。


スゲェ不思議な奴だったよ。


光る黄色いロングヘアーに光る赤い目。


俺と同じ奴隷の格好してるのに、町のど真ん中歩いてて…。それはそれは優雅に歩いてて…。


ヤベェ奴だと思ったよ。自分がどう見られてるのかとか気にならねぇのかなって。



そいつはその次の次の日くらいに俺たちのアジトに来たんだ。ご飯を持って。


スゲェ旨かったよ。

いや、確かに姉ちゃん達のまかないも旨かったけどさ。なんかそれとは違う旨さだったっていうか…。


なんか涙が出たよ。



その次の日くらいにピコ姉ちゃんとリリが吐いたり下したりしたかと思ったら急にぐったりして…仕舞いには血を吐いちゃって…

俺には何もできなかったけど…それでもジルは諦めてなくて…


駆けつけたあの黄色い奴はもっと諦めが悪くて…


雨のなか病院へ駆け込んで…蹴られて…別の病院に駆け込んで…また蹴られて…。王宮へ助けを求めに行ったけど助けてはくれなくて…。



本当に、この世界は滅ぼすべきだわ。



何だよこの世界!

全然クソじゃん!


何だよ…。

子供の命、何だと思ってんだよ…!




それでもあの黄色い奴は諦めなかったんだよ。


本当、スゲェ奴だなと思った。


見た目俺と同じくらいの子供なのに、心底肝座ってるなっていうか。いや、コイツ、俺と同じ転生者なんじゃね…?



そんで、アイツの暮らしてる宿へ連れていかれて、何か治療するとか言い始めて…俺もピコ姉ちゃんを死なせたくなかったから、本当に頑張って…そしたら始めて何か手から光が出るようになったんだけど、すぐにスゲェ頭痛がして保てなくなって…


それでもアイツは、リリを回復させて…

ぶっ倒れたけど、それでも気合いで起き上がって、すぐピコ姉ちゃんを回復させて…



本当にスゲェ奴だよ。何モンだよ…。


アイツの身体、光ってたな…。

初めて異世界っぽく感じたわ。


とか思ってたら

『レイタか?』とか話しかけられて…



いや~舞い上がる気持ちだったね。


こうやって俺の言葉や想いが伝わるのが、こんなに嬉しい事だったとは知らなかったよ。本当、いや~泣きそう!



まぁアイツにあしらわれちゃったけど。




それでも、俺は何か、奇跡を目にしたよ。


この世界って、想像してた異世界転生と全然違ってスゲーハードだけど、それでも何とかなるかもしれないなって。




だから、これからも。


色々と見せてもらうぜ。


『ファロイド』!



『うるせぇよ早く寝ろ。』



え!?聞こえてた?恥っずwww



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