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005 街角で『不幸な幼女』を補足

第一幼女発見される

「可愛いだろ?」

 監視対象、アチキがそういてかったばかりの服を着て見せてくる。

『中身が鬼畜でなければな』

 あたいは、そう答えてると不満そうな顔をするがあちきは、その後もいくつかの店を巡っていくつかの道具を買い集める。

「取り敢えずは、金を稼ぐ。世の中、金が全てじゃないが金があればいくらか手順が省略出来る。具体的に言えば、金で幼女の好物を奢って好感度をあげるられる」

 どうしてこいつは、こうなんだろうか。

 頭が痛くなるが、一度決めるとアチキは、とことん仕事が早かった。

 最初の森、パチパチの森に行っては、狩りをして、ギルドで売り捌き金を手に入れていった。

 ただし、印玉は、幾つか残していた。

「これを使えば魔法を使えるのか」

 興味深げに言うアチキ。

『お前も魔法を使えたらと思ったことあるのか?』

 あたいが尋ねるとアチキは、強く頷く。

「魔法を使えてれば幼女がもっとゲットしやすくかった筈だ!」

 アチキの基準は、とことんそこなんだな。

 アチキは、冒険者ギルドで目を付けた魔法使いを酒場で酔っぱらわせて聞いた説明を口にする。

「この世界の魔法は、この印玉を頭からでる思念派で反応させて使うらしいな。その思念派の強さが魔法使いの強さになって、魔法使いが持つマジックロッドは、持ち主のそれを増幅するので、魔法使いは、みんな持っているらしいな」

 そういってアチキは、額に印玉を近づけて、印玉に掛かれた『電』でイメージを作って唱える。

『サンダーボルト』

 電撃があっさりと出て来る。

「意外と簡単なのだな」

 アチキは、そういうが本当は、違う。

 印玉は、確かに魔法を使えるようにするが、その元になるのは、使用者の脳波。

 印玉は、魔法の為に半ば強制的に脳波を発生させる性質がある為、使用者の脳に極端な疲労を負わせる。

 その為、使用制限は、厳しい筈なのだが、アチキに関しては、疲労は、大量に摂取した食事によるエネルギーで対処されてしまうのだ。

 ある意味、チートで絶対的なアドバンスになるのだが、教えてやるつもりは、ない。

 そんな魔法実験をしながら町に戻る。

 門番に狩って来た物を見せて、関税を正しく払い、町に入ったアチキだったが、ギルドに向かう途中、鎧姿の男達に囲まれた幼女を発見してしまった。

「グッド幼女発見! 絶好な事に恩を売るチャンスだ!」

 アチキは、駆け出すと幼女の腕を掴んでいた男の鎧の隙間にナイフを突きさす。

「き、貴様、私は、領主の衛兵と知っての狼藉か!」

「知るか! だがな、幼女に害成す者を排除する。それこそ正義なり!」

 アチキの宣言にあたいが突っ込む。

『それなら一番にお前が排除されるべきでは?』

「あちきは、ちゃんと天国を見せてるから除外」

 アチキの無茶な論理に頭が痛くなっている間に領主の衛兵達が囲んでくる。

「良く解らんが、邪魔をするなら始末するまでだ!」

 かなり強いと言っても、鎧を着こんだ男達相手に幼女の姿では、勝てないだろう。

 これが普段なら無視しても良いんだが、事が幼女を救う為なら、助力すべきかもしれないと考えているとアチキは、印玉をもって手を挙げた。

『サンダーブレイク』

 上げた手の高さに電撃が飛び散る。

 当然、背が低い幼女には、当たらず、鎧姿の衛兵達には、直撃し、沈黙する事になった。

「ば、馬鹿な、マジックロッド無しで頭からあんな離れた位置で魔法が発動する訳が……」

 普通なら在り得なかっただろうが、幼女を狙う時のアチキは、異常な意志力で常人の数倍の脳波を発生させる事が可能なのだ。

 本当に道を踏み外し過ぎてる設定だが、現実にそうなのだか仕方ないだろう。

「それじゃあ、お嬢ちゃん、一緒に食事に行こうか」

 ルンルン顔で幼女を連れ去るアチキであった。



「本当にこんなに食べて良いの?」

 目の前に並べられた料理に信じられないって顔をする幼女を下心全開の視線でみながらアチキが言う。

「勿論よ。だけど、食べながらで良いんで教えてくれる? どうしてあの怖いオジサンたちに囲まれてたの?」

 幼女は、必死に食べながら答える。

「お父さんが病気なの。それで家のお金が無くって。お金が払えないならあたしを貰うって領主様がいうの」

 この町の領主も変態だったのか。

「そう。それだったら任せてあちきがどうにかしてあげる」

「本当!」

 目を輝かせる幼女にアチキは、強く頷く。

「うん。だから好きなだけ食べてね」

「はーい! これも凄くおいしい!」

 ニコニコ顔でご飯を食べる幼女を他所にあたいが問う。

『金を立て替えれば済むって話では、無いぞ』

 アチキは、肯定する。

「多分ね。だからここは、確りとその領主を教育してやるだけ」

 そう微笑むアチキの表情は、あたいでも悪寒を感じる程の物だった。

助走は、終了。

今回からこの物語の本題、幼女絡みのトラブル解決です。

初っ端から領主ってハードル高そうですが、アチキは、頑張ってくれるでしょう。

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