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合鍵と思い出
喫茶店を出て愛沢と別れてから私は家には向かわず亮太の家の合鍵を返す為に家へと向かった。
合鍵を借りたままにしておくわけにはいかないし
持っているだけで悲しい気持ちになってしまうから心変わりしないうちに出来るだけ早く返したかった。
亮太の住むアパートの前に着くと私はバックからキーケースを取り出してケースに付いている亮太の部屋の鍵を外して部屋のドアに付いているポストの中に合鍵を入れた。
そしてキーケースをバックにしまってスマホを取り出した。
ずっと確認していなかった亮太のメッセージをひらく。
亮太: 明後日空いてるかな? 美咲の誕生日遅れちゃったけれどお祝いしたくて。
——ほんとはね。 私、その日にしてくれるって言葉をずっと待ってたよ。
亮太: 仕事忙しいのかな? 明日、美咲に大切な話があるんだ。気付いたら連絡ほしい。
亮太: 連絡くれるまでずっと待ってるから。
——何も知らずにいられたら今とは全く違う結果になっていたかもしれない。
その時は嬉しくてきっと。
きっと私は一直線にあなたの元に飛んでいってたよ。
『今までありがとう……』
こんな形でさよならしてごめんね。
けど会ってしまったら私はきっと心変わりしてしまいそうだから。




