↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化決定】クラス転移したけど俺だけステータス表記が違った  作者: 星野林


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/95

家族が増えるよ

 俺は東條の住んでいる家に向かい、ドアを叩いた。


「はい」


「東條、俺だ。斎藤だ。入っても良いか?」


「どうぞー」


 部屋の中に入ると、東條はスマホにダウンロードした音楽を流しながら、ノートパソコンで会計処理を指定たらしい。


 こっちの世界でも充電が持つように、スマホとパソコンのモバイルバッテリーを5台も用意する徹底ぶりである。


「どうかしたの?」


「いや、東條の気持ち次第でいいんだけどさ……一緒に住まないか?」


「え? ……もう、ちょっと告白みたいになってるわよ。詳しく内容を聞いてもいい?」


「ああ」


 俺はミカも生まれたことだし、俺に対して好意を持ってくれている人かつ、ミカに危害を加えないって確信がある人に一緒に住まないかって言っていると説明した。


「ああ、イオリちゃんがもしかして一緒に住みたいとか言い出したのかな? それでミンナとかがなし崩し的に一緒に住むことになったとか?」


「そう、それ」


 イオリ、ミンナ、マリーの3人は俺の家で住むことになったけど……東條も、もしよかったらと俺は誘う。


「うーん……いいの?」


「俺的にはいいんだけど、東條って綾乃と何か話し合ったりしたんじゃないのか?」


「うん、藤原が妊娠しているときにちょっとね」


 東條は話し始めてくれた。







 遡ること約2ヶ月前……藤原のお腹が大きくなっていた時に、彼女が私の家に訪ねてきた。


「もう、妊婦で転んだら危ないんだから、呼んでくれれば私がそっちの家を訪ねるのに」


「うんん、ちょっと重要な話だから……東條さんと本音を話し合いたいって思ってね」


「本音……まぁ上がってよ」


 私は家に藤原をあげるとソファーに座らせ、日本で買ってきた紅茶パックを魔法でお湯を出して、カップに注いでいく。


「適当な茶菓子がこれくらいしか無くてごめんね」


「いや、急に押しかけたのは私ですので……本題から聞きましょう。東條さん、貴女私の旦那である隆史の事が恋愛感情的に好きですよね」


「ぶふぅ……こほこほ」


 私は紅茶を飲んでいたので、むせてしまう。


「な、何を言い出すかと思えば……」


「実際どうなんですか?」


 実際どうなのかって聞かれたら……そりゃ好意は持っている。


 というかどん底だった私に人並みの生活どころか、結構余裕を持った生活や非現実的な異世界との行き来をしてお金や物資をやり取りするのは楽しい。


 株もやっているけど、私が買った時の株が底値だったらしく、数ヶ月で株価が滅茶苦茶上がって、配当金の期待ができたり、短期で売却して稼ぐ株取引でも滅茶苦茶稼げていた。


 元のお金が7億あるうちに5億近くを株の運用で使っているけど数ヶ月で1億5000万は更にお金が増えていたし……。


 あとはアパートだけでなくて、郊外に資材置き場として購入した場所にプレハブだけど工房を建てたり、駐車場にして、ネット出店の拠点にすることに成功した。


 斎藤の作る商品は質が良いと評判で、最近だと1日30個や40個売れる日も。


 税金関連に関しては帳簿も付けているし、材料費に関しても不自然でない範囲で取り寄せていたりするから、大丈夫なはず……。


 それは今は関係ないか……。


 でも斎藤にはどん底から手を差し伸べられて、こうして人並み以上の生活ができているので、乙女ぽいって笑われるかもしれないが、王子様に見えて仕方がない。


 それだけの好意は今も持ち続けているし、彼女である藤原がいなかったら絶対告白していた。


「東條さん、いいことを教えましょう。ここは異世界……一夫多妻OKです」


「ゴホゴホ……藤原はそれでいいの?」


「勿論思うことはありますけど、日本も昔は正室、側室があったくらいです。それに隆史君はエリーゼと子供を作らなければいけない理由があるので、1人実例が出ちゃえば2人、3人増えてもしょうがないかなって」


「凄いわね藤原は……いや、それだけ斎藤のことを愛しているとも言えるけど……」


「だから私は気にしないんで、今後東條さんが隆史君と子供を作るってなっても全力で応援するんで!」


「頭異世界人かな? ……まぁその時が来たらね……」


 そんな話をして今に至る。


 一緒に住もうなんて言われたら……OKしか選択肢はないわよ……。







「そんなことが……」


「だから返事ははい。私も住まわせてください」


「でも手を出すとかは別だけどな」


「手を出させたくなるくらい魅力を振るまくから覚悟しておいてよね」


「イオリとミカに悪い影響は与えないでくれよ」


 こうして、東條りおんは俺の家に住むようになったのだった。








 家を拡張した結果、結構な屋敷になっていた。


 風呂とかも広くして、4人、5人入っても大丈夫な浴槽に、ジェットバブが出るように改良した六角形のジャグジーも風呂場の中に設置。


 家のお風呂っていうよりは、ホテルの浴場って感じになってしまった。


 洗い場も4カ所に増やしてある。


 広い方が赤ん坊のミカと入りやすいってもあるからな……。


 キッチン・ダイニングも広げて、キッチンの面積は倍に、アリスに作ってもらった魔石で冷やすタイプの大型の冷蔵庫(ほぼ業務用)やコンロの数も6連コンロに増やした。


 電子レンジは無いけど、オーブンは完備である。


 リビングは長方形のテーブルが置かれていて、まだ広さに余裕があるので、子供が増えた時に、テーブルと椅子を増やすこともできる。


 そして各自の部屋を完備。


 1階に12畳の部屋が4部屋、2階に12畳の部屋が7部屋あり、子供が増えても安心である。


 ちなみにトイレは家に3箇所取り付けたので、これで困らないだろう。


「よーし」


 日本の普通の都会にある一軒家に比べると4倍くらいの大きさの豪邸になってしまったが、まぁ大丈夫だろう。


「結局ホノカ亭並みの大きさになっちゃったね」


「ああ、そうだな。でも皆で住むってなったら、これくらいの広さ必要じゃないか?」


「確かにそうだけど……」


 綾乃に若干呆れられてしまった。


 そしてイオリ、ミンナ、マリー、東條の4人が引っ越してきて、


「なんか前よりも家が大きくなってない?」


「前の広さでも私達が入るスペースはあったわよね?」


「斎藤らしいな……気合いはいっちゃったのかな?」


「大きい家!」


 ミンナ、マリー、東條、イオリがそれぞれ家に対して反応し、自分の部屋に私物を持ち込み、部屋の中を整えていく。


「イオリ……パパと一緒に眠りたい……ダメ?」


「ダメじゃないよ」


「やった!」


 ちなみにミカは夜泣きは激しくないけど、日中綾乃の負担が大きいから、夜はゆっくり寝かせてあげようと、俺がミカを捕獲状態にして寝かせている。


 捕獲状態にしていても、ミカはスクスク成長しているので大丈夫だろう。


 それに捕獲状態なら空腹にも排便排尿も気にしなくていい。


 母親がしっかり眠って、日中元気に活動できるだけで、どれだけ負担が減ることやら……。


「これも一種の裏技か?」


 そんなことを考える俺だった。







 夕方、俺が風呂に入るって言うと、イオリも一緒に入りたいって言い出したので、俺はイオリと風呂に入ることに。


「髪の毛痒くありませんかー」


「ムフー! アワアワ気持ちいい!」


「それはよかった」


 イオリの体をよく洗ってやっていると、なぜか他の女性陣も風呂場にやって来た。


「ちょ! お前ら! 男の俺入ってるんだけど!」


「いいじゃん、もう一緒の家族なんだしさ」


「そうそう!」


 ミンナとマリーが抱きついてくる。


 胸の感触が伝わって、鼻血が出そうになるがぐっと我慢する。


「おお、堪えた」


「藤原と交わって耐性ついたのかな?」


 2人はくすくすと笑いながら俺をからかってくるが、やめてくれ……心臓がバクバクしてやばいんだから。


「東條もかよ」


 東條は少し恥ずかしそうにしながら入ってきているが、大きな胸が見えてやばい。


 俺は素早くイオリと自身の体を洗うと浴槽の中に移動する。


 女性3人も体を洗って浴槽に移動するが、皆の視線は東條に向く。


「トウジョウのおっぱい大きくてプカプカ!」


「大きいと浮いてきちゃうのよね……」


 イオリがツッコミを入れたが、東條の胸が湯船にプカプカ浮いて上半球が丸見えである。


 ミンナとマリーが自身の胸を触りながら羨ましそうに見ていたのが印象的だった。


 こうしてうちの家は更に賑やかになるのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。