↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化決定】クラス転移したけど俺だけステータス表記が違った  作者: 星野林


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/95

バトラーと散策 女神のイオリが一緒に住みたいとのこと

「はい、捕獲完了」


「やりましたねサイトウさん!」


 バトラーが優位に戦っていたが、エルキドゥを出したけどで勝敗は一気にこちら優勢となった。


 手足を切断した瞬間に捕獲率は急上昇して80%を超えたので、そのままゲット。


 俺は捕まえた彼女のステータスと図鑑を開いてみる。


 上位悪魔……悪魔族の上位種。


 高いステータスと高い知能を持ち、契約を重んじるモンスター。


 合成素材としての適性が高い。


「合成素材として適性が高いらしいな……」


「アリスさんに頼んで、魔王軍の情報引っこ抜きます?」


「うーん」


 幹部だから引っこ抜ける情報はあるとは思うけど、外に出して暴れられたら危険だからなぁ……。


 捕獲状態になったから自動回復も始まっているし……。


「本当に魔王軍の幹部か分からないし、尋問して情報抜き取っても、魔王軍の領地に侵攻するの俺達じゃないからなぁ……人類のためか安全かだったら安全を取った方がいいよな」


「それもそうですね。もし幹部が本当だったら4人しかいない魔王軍の幹部を倒したことになるので、魔王軍にとって大きな痛手になるんじゃないですかね?」


「そうだな」


 バトラーとそんな話をしながら、俺の中で捕まえた魔王軍幹部の扱いは元々人類の敵だし、合成素材としてクラリンとかの仲間を更に強くするのに使おうと言う考えしか湧いてこない。


 というわけで、ホワイトマンと魔王軍幹部を繁殖にぶち込んで、素体を量産する方向に舵を切るのだった。


 我ながら結構鬼畜の所業だと思うわ……。






 魔王軍幹部の好感度が最初20だったのが、繁殖にぶち込んでいたせいか0にまで低下してしまっているが、俺は気にせずに、バトラーと一緒に島の探索を続ける。


「畑だった場所や家屋だった場所、町があったと思える場所……結構色々あるな」


「そうですね」


 八の島の広さは四国より大きく関東よりやや小さいくらいなので、普通に広い。


 100万人が過去生活していたのも納得の広さではある。


「それが魔王軍の大侵攻でここまで文明が崩壊するとは……」


「許せませんね魔王軍!」


 魔王軍幹部のねーちゃん、余計に許せなくなってきた。


 使えるだけ使ったら、絶対合成素体にして人格消し去ってしまおう。


 キングスライム軍団が死体を処理してくれたから廃墟の中は比較的綺麗ではあるが……荒らされているのを見ると悲しくなる。


「復興進めて、いつか八の島を元の活気ある島にしないといけませんね!」


「ああ、そうだな……」


 そんな感じでバトラーと散策を続けていく。


 ちなみにこの瞬間も魔王軍幹部は子供の上位悪魔の個体数を増やし続けている。


 ちなみ魔王軍幹部の女性のステータスは平均7万、防御に至っては9万近くのステータスを素でしていたぽく、バトラーもレベルによる補正やレアリティアップによる補正が無かったら危なかったかもしれない。


 ちなみに生み出され続けている上位悪魔の素のステータスは平均5000ほど。


 超人のアオイが産まれた時と同じスペックだが、能力の上がり幅は勇者や超人よりも低いと見ていいかも。


「お城でしょうか」


「城っていうよりも要塞だな」


 壊滅している町とは違って、石造りの立派な要塞は原型を保っていた。


 いたるところに血痕と思われる黒いシミが残っていたが……。


「恐らく戦える人達はここに籠もって抵抗したんだろうな……」


 中に入ると、魔王軍にも拠点にされていたのか、比較的綺麗だった。


 まぁ食糧庫として使われていた場所は、中身が腐っていて悪臭を漂わせていたり、魔王軍が持ち込んだと思われる保存食が山積みにされていた。


 あとは武器庫に武器や防具が山積みにされていたり、人骨が散らばっている何かの儀式をしている場所があったり……。


「……駄目だ。人骨だけど魂が存在してない。恐らくスケルトンの兵士を生み出す生産工場みたいな場所だと思うけど」


「供養してあげましょう」


「そうだな」


 俺は砦の中庭に深い穴を掘ると、そこに散らばっていた骨を集めて埋めていった。


 火葬してやれれば良いけど、俺は魔法が使えないし、バトラーも魔法は苦手なのでね……。


「安らかに眠ってくれることを祈ろう」


「そうですね」


 まぁ魂は既に浄化された後だがな……。


 1日で全部回りきれるわけじゃないので、範囲としては東京駅から横浜駅に移動するくらいを移動したが、これでようやく島の中央部に移動したかんじかな。


 エリーゼから受け取っていた地図でも、島一番大きな町があったのはここの要塞周辺っぽい。


「うーん、将来的にはここらへんまで開墾していきたいな」


「サイトウさんは農地を広げてもあんまり……うま味はないんじゃないですか?」


 バトラーが言ううま味というのは、俺とエリーゼの間で島の復興政策として決めた一定量の農作物を島に納めれば、その土地を自分の土地にしてもいい……というもの。


 これを続ける限り、俺がせっかく農地を広げても、結局他の人の土地になっていっちゃうんじゃ……とバトラーは心配してくれていた。


「大丈夫」


 勿論俺もずっとそのような事を続けるつもりは無い。


 島の経済が回り始めた段階で、俺の管理する事業と農地拡張の事業は分離させるし、エリーゼも俺が統治はしないが、土地の支配者とするのは認めてくれていた。


 島の経済が回り始めたら、俺も自分の畑に従業員雇って、大規模農業をしたりしたい。


 それに各種スライム牧場の利益は俺に入ってくるから、それでも結構稼げるし……。


「だからバトラー。心配しなくても大丈夫だよ」


「すみません、余計な心配をしてしまって」


「うんん、俺のことを思っての言葉だからね。ありがとう」


 帰りはキングスライムに乗って爆走し、魔王軍幹部と戦ったり、バトラーと島の散策をする1日は終わるのだった。







「パパー」


 翌日、ホノカ亭に来ていると、女神のイオリが俺に抱きついてきた。


「イオリどうした?」


「イオリ……パパと一緒に生活したい……」


「ミンナこれって……」


 俺は預けていたミンナに説明を求めると、


「今まではよくホノカ亭に顔出していたけど、綾乃がミカちゃんを産んでから顔を出す頻度が減ったじゃん。そしたらイオリが寂しがっちゃって……」


「イオリ……しっかりお姉ちゃんするから……一緒に住んじゃ……ダメ?」


「うーん」


 綾乃と生まれたばかりのミカのこともあるし……でもイオリを誕生させたのは俺で、責任は取らないといけないし……。


「この際だし、私もそっちの家に住んでいい?」


「ミンナ、何を言い出すかと思えば」


「フジワラは赤ん坊の世話で精一杯なのに、イオリの面倒を見るのは無理でしょ。私がベビーシッターとイオリの面倒を見るから……メイドみたいな感じで雇ってみない?」


「あー! 抜け駆けしようとしてる!」


 そこにマリーもやって来た。


「ミンナが移り住むンだったら私も移住するよ。イオリの面倒は私も見ていたし……家事とかは苦手だけど、イオリに魔法を教えたりできるし……」


「綾乃と相談してみるよ」


「あとトウジョウも呼んであげて」


「東條もか?」


「あの人、サイトウが養わないとたぶん一生喪女になる」


「うんうん」


 マリーの言葉にミンナも頷く。


 2人から見て東條ってそう思われているんだ……本人聞いたら落ち込みそう。


 一応綾乃と東條に聞いてみるか……というかせっかく女性の比率が下がったのにまた上がるのか……ガックリ。







「いいんじゃないかな?」


 案外綾乃の反応はあっさりしていた。


「イオリちゃんも元々はモンスターの子供だったかもしれないけど、合成して女神に変えたのは隆史君だし、そんな子を今まで私が妊娠していたり、ミンナが面倒を見てくれるって言っていたとはいえ、別々に暮らしていたのもなんか違うなって元から思っていたし」


 綾乃はいい機会だしイオリを私達の子供として受け入れようか……とも提案してくれた。


 他のメンバーが住むってことに関しても、綾乃が家事をしている時にミカの面倒をみてくれる人が居るのなら助かるって前向き。


「2人で住むには大きな家だったし、ミンナ、マリー、それに東條さんも受け入れたら?」


「東條もいいのか?」


「うん、あの人も隆史君に惚れてるってわかるし、関係を持ったとしても悪いことにはならないって確信してるし……」


「そ、そうか……」


 こりゃ綾乃と東條の間で何かやりとりがあったな。


 というかここで名前が出てこないアリスは自分の住居を持って、転生者達に魔法や錬金術を教えてアイドルみたいな感じになっていて、本人も楽しんでいるので出てこないのは分かるが、カグヤとニャンは……


「あの2人はモンスターの本能的に強い人に惹かれているだけだからダメ。たぶん今後の出会いでそれぞれ良い人見つけられるんじゃないかな?」


「そんなもんか?」


「たぶんね」


 というわけで、綾乃が許可が出た為、自宅を増築した上で、イオリ、ミンナ、マリーの3人は受け入れが確定。


「あとは東條としっかり話さないとか……」


「頑張って、パパ」


 綾乃になぜか背中を押されるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。