ポンチのちえ
あんこくのくにへは、スウラのにしのほうをとおって、ミウラをすぎて、さらににしのほうへいかなければなりません。
さんにんは、ももをおって、あんこくのくにへ、いくことにきめました。
あんこくのくには、とてもこわいところです。まおうがなんにんもおり、はいかのまものがたくさんいます。
ポンはりょうにひとことれんらくをとることにしました。
りょうにてがみをかきます。
『りょうさん、ぼくポンは、もものゆくえをおって、あんこくのくにへいくことになりました。なにかしら、じょうほうがあれば、ポンチのでんわまでおねがいいします。090×××・・・・・』
そうポンはてがみをかいてりょうにおくりました。
さて、さんにん、ミウラのくにをすぎて、あんこくのくにのいりぐちをみました。
そらはくらくなっています。あんこくのくには、つねにそらがくらいのです。
ポンははじめて、くらやみのきょうふというものにおびえました。なにものかわからない、えたいのしれないきょうふをかんじます。
「ところで、ポンチはたたかえるの?」
「僕はピンチのときだけ、すこしたたかえるよ。」
「りくは、まほうせいちょうした?」
「うん。いやしは、まえよりもうまくなったよ」
さんにんはあんこくのくにのいりぐちをとおりました。たてふだがあります。『このくににはいるもの、すべてをうしなう』
「ポンチはこわくないの?」そうポンがいいます。
「ぼくはあんがいつよいんだよ。」
あんこくのくにのいりぐちをとおると、おおきなとがったとうがあります。ふきぬけになっていて、ちゅうおうはくらいそらがのぞいています。
ひとりのろうばがすわっています。
「だれだろう?」そうポンがいいます。
「わしは、このくににすくうあくまじゃ。」そうしわがれたこえでろうばはいいます。
「おばあさん、ももというこをしりませんか?」
「しらないのじゃ。」
「ほんとうに?」
「いいおとこにあいたいのう。」
「りくはどうです?」
「こどもじゃが、まだまだ。」
「そうぼくがおはなしのあいてしますよ。」
「いいのじゃ。もうすぐわしはしぬ。」
「まおうはどんなかたなんですか?」
「あんこくていのことなのじゃか?」
「いえ、そういうひとがいるんですね。」そうりくがいいます。
「そうあんこくてい、はいいおとこで、セックスがうまい。おんなずきでな。こどもはきらいなのじゃ。」
「そうですかあ・・・・・」そうりくがいいます。
「・・・・・・・」ポンはだまります。
「・・・・・ポン!」とポンチ。
「・・・・うん。ももはそこだね。」とポン
「いいおとこのこによわかったからね。」とりく。
「そのかたはどこにいるんですか?」とりく。
「しらぬ。」とろうば。
「そうですかあ」とりく。
「ポンチどうしよう?」とポン。
「そうだね。おばあさん、おかねとおとこのこ、どっちがすきですか?」とポンチ。
「どっちもすきじゃよ。」とろうば。
「ここのおかねって・・・・・」ポンがいいます。
「そうかえられないよ。」とポンチがいいます。
「いまだからいうけれど、さぎょうって・・・・・」とポン。
「うん。もものてちょうをよんでたんだ。」
「おばあさん、ぼくとしょうぶしませんか?」とポンチ。
「なんのじゃね?」
「じゃんけんとか」
「いやじゃ。」
「そうですかあ。じゃあもういいです。ぼくたちはどこかにいきますね。またあいましょう。」とポンチがいいます。
「まつのじゃ。あんこくていなら、しろにおるぞよ。」とろうば。
「そうですかあ。どうもありがとうございます。」
「ポンチ、どうしてあのろうばははなしたの?」とりく。
「ぼくはおしてもだめなので、ひいたんだよ。だめなら、またちがうひとにきくつもりだった。しつこくするのがいちばんきらわれるからね・・・・・ポンもおぼえておいてね」
さんにんは、しろにむかってあるきだします。




