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15.情報の選択

「ミサの引っ越し先を知っていたのは担任だけだったろ…?覚えているか…って問題はあるけど、一番確率は高いと思うんだ。」


五年生の時の担任、加藤先生だ。ミサが転校した際、最も近くで事態を見ていた人物だろう。


「加藤先生…そうだね。わたしが連絡してみる?」リカが尋ねる。

「俺が連絡してみるよ」

俺はすぐにそう答えた。動ける時間があるのはリカの方かもしれないが、俺の役目だと思った。それに、リカにはまだ話していない、俺だけの秘密がある。

(問題は、リカに木の洞で見つけたナイフとメモを見せるかどうかだ。)


あのナイフは、まだ見せることはできない。

血のついたナイフをリカがどう思うか。勝手に警察に話されても困る。

保管してるメモは、リカがもらった『秘密を守って M』よりも前に書かれたのか後に書かれたのか…木の洞に隠されていたとはいえ、屋外に置かれていたのに文字も滲んでいなかったことからおそらく後に書かれているだろう。



俺はリカの手帳に戻された「秘密を守って M」のメモとは別に、実家に保管してるあるメモの内容を頭の中で反芻し、俺は決心した。

(メモだけ、見せることにしよう)


帰り支度をはじめたリカの手元を見ながら言葉を選ぶ。


「……それと、後出しするようで申し訳ないんだけど…実は俺のもとにもミサからのメッセージがあるんだ」



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