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ほのぼの生活  作者: ミルフィーユ
第1章:異世界編
23/34

#23:レベル上げ

この作品ではお久しぶりになります。

リアルのほうが忙しく、この作品にまで手が伸びていませんでした。書けるときに頑張っていこうと思っています。

「まじでどうなってるんだこれ」

「翔の家と変わらないぐらいの大きさがあるんじゃないかしら?」


 俺が一人呟くと、いつの間にか隣にいた胡桃が溜め息を継ぎながらも、俺と同じことを言っていた。一人一部屋ちゃんと用意してあるってところにもかなり驚いた。最初は、俺の部屋だけなくて何でなのかと聞いたところ、俺と彼女の部屋は一緒にしてあると言われた。胡桃や影音あたりからブーイングが出て、俺もそれは辞めるように説得したことで、何とか自分の部屋を獲得した。




 新しいホームに物を片付けた後、俺たちは『亜空間』から出た。今回の目標はライリーを助けるためなハズなのだけど、正直彼女が俺らの中で一番強いのは明確だろう。


「それじゃあ、早速レベル上げしよっか!」

「まぁ、そうだな」


 ……俺はそもそも魔法が使えないんだけどな。何か俺以外みんな何らかの特技を持っているような気がするんだけど、ひょっとして俺はいらない子何じゃないだろうかと時々思った。


「あ、ちょうどいいところにスライムが出てきました」

「おっしゃ、任せろ!」

「カケル君!?」


 エマがスライムを見つけたと俺に報告してくれた。スライムくらいなら、何とかなるだろう、そう思って奴に剣を向けた。


「あれ……?」


 しかし、スライムの中に剣が入ってしまい、抜け出せない状況になってしまった。


「カケル君、コアを破壊しないと倒せません」

「……無様」

「翔、一旦離れなさい!」


 ライリーからそんなアドバイスを貰った。しかし、胡桃に引けと言われたのでおとなしく後ろに下がることにした。……影音よ、ちゃんと聞こえてるんだぞ?


「先輩、むやみやたらに突っ込みすぎですよ?」

「ああ、すまん未来」


「なら、お姉さんの出番かしら?『メテオロック』」


 恵令奈さんがそう言うと、空から大量の岩が振ってきてスライムに命中した……のかな?ここからだと岩の下敷きになっているようにしか見えない。

「あ、レベルが上がった」

「あ、本当だ」


 レベルが1から2に上がっていた。あれ、実はこの世界結構ハードなのでは?スキルらしきスキルは手に入らなかった。一応俺の職業は〈剣士〉なんだけど。胡桃は〈暗殺者〉だった。しかし、俺よりも素の攻撃力が強い胡桃って何者なんだろう?いや幼馴染なんだけどさ。てか、暗殺者って彼女は普段何をしてるんだろう。恐ろしくて聞けない。


 未来はというと、先程から『心装』というものを展開して暴れまわっている。一応彼女の職業は〈銃使い〉だったのだけど、あれはまた少し違うような。というか飛んでるし。彼女は何故か自分自身の武器のようなものを持っていたため、それを使っていたんだけど、どうなってるんだ?


 エマは魔法は覚えているものの、威力はそこまで高いものではなかった。彼女自身、宇宙船のようなものでしか戦っていないから、魔法を使うことはなかったらしい。それでも多少は使えるため、俺なんかよりは全然強いんだけどね。




結局俺たちは、夜になるまでレベル上げをした。一応俺も幾つかスキルを習得できたのでよしとしよう。ちなみにレベルは8だ。これでも10行かないのだから、この世界がどれだけハードなのかうかがえる。異世界召喚とかあこがれてたけど、こんな世界に放り出されなくてよかったぁ。ライリーのお陰で、経験値は溜まりやすく、しかもステータスアップの恩恵を受けてこれなのだから、彼女がいなかったらと思うと恐ろしいことだ。




「それで、これからどうするのよ?」

「先輩、私にいい案があります!」


 胡桃が俺に聞いてくると、横に居た未来が「はいはい!」と手を上げていた。彼女の笑みが若干邪悪に満ちているような気もするんだけど、気のせいだろうか。


「エマさん、宇宙船って作れますか?戦闘用の」

「時間をかければ作れますけど……」

「じゃあ、それに乗り込んでお城を爆発しましょう!」

「いや、駄目でしょ」

「駄目ね」


 胡桃の提案はやっぱりやばかった。俺と胡桃が同時に拒否したことで、未来は渋々と言った感じで諦めていた。城爆発させたら、周りにも陣が居な被害が出るだろう。しかも、城で働いている人たち全員が悪人という訳でもないし、やはりこの方法は取れない。


「うーん、そうだね。王国に行ったらたくさん貴族がいるから嫌なんだけど、カケル君が守ってくれるだろうから、行くよ」


 え、俺が守るの?俺多分この中で最弱なんですけど。どう返事しようかと思っていると、胡桃が「彼女の精神面は翔が守るのよ」と耳元で囁いてきた。ライリーがそもそも力であてにしている訳はない。貴族たちと対面したときに、パニックになってしまうかもしれない。そんな時に傍に居てあげるのが、俺の役目だ。


「おう、任せとけ」


 だから俺はライリー――この世界最強の勇者にそう言った。彼女もクスっと笑って「よろしくねっ」と言うと、俺の肩に寄りかかってきてそのまま眠ってしまった。仕方ないので、彼女を部屋まで運んであげた。世界最強と言えど、彼女はまだ幼い少女だ。実力面では守ってやれなくても、他の面で出来ることがあるんだ。自分にそう誓って、俺は彼女の部屋を後にした。


https://twitter.com/UXE5nNuUmDFcXiP?s=09


更新情報などを載せていく予定なので良ければ是非チェックしてやってください

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