#24:異世界の異変
前話から見て頂いてる皆さんお久しぶりです。
まずは投稿が遅れてしまい、本当に申し訳ないです。
リアルと他作品の投稿の兼ね合いにより更新が滞っていました。今年中はリアルの事情により亀更新となります。1月以降はまたペースをあげていくのでよろしくお願いします。
あれから二日ほどの時間が経過した。俺たちはレベル上げをしていた。何故かよく分からんけど、俺のレベルの上がり具合が一番ひどかった。次が胡桃で、俺たち二人の差はほぼなかった。
「しっかし、なんでこんなにレベルが上がりづらいんだ?」
「カケル君はおそらく……後から一気に強い力に目覚めるんです。きっと!」
「先輩、ドンマイです」
「うん、ドンマイ」
未来と影音が俺のことを指で指して笑ってきた。くそ、こいつらここぞとばかりに煽りやがって。
「過去にあった、異世界からの勇者召喚とかだったら話は別なんだけどね」
勇者召喚?ラノベとかでよくある、あれのことだろうか?
「でも確か神様からギフトみたいなのを貰ったって言ってたし、貰ってないのなら多分こんなものだとは思うよ」
「勇者召喚ねぇ。過去の勇者にはあたしたちみたいな世界から来た人もいたの?」
胡桃が首をかしげながら、ライリーにそう聞いていた。
「詳しい話は知りませんが、中にはそのような勇者もいた見たいです。まぁカケル君の場合は私がいるから大丈夫だよ?」
こないだ俺に守ってと言ってたけど、俺のこと守る気じゃん。分かってはいたけど、戦力的にはあてにされてないってことだよな?
「一つ思ったんですけど」
先程から何かを考えていたエマが、突然そんなことを言った。俺たちは彼女の方を見ると、彼女は言葉を続けた。
「私たちは、それぞれの生活で何かしらの攻撃手段を持っていました。だから、この世界に来る前にある程度、そのような要素の影響を受けていたからレベルの上りがお二人に比べて早いのではないでしょうか?」
「確かにそれはあるわね。お姉さんのこれもこの世界で言ったら、おそらくは魔法に分類されるっぽいしねぇ」
確かに恵令奈さんは地底人として、エマは宇宙人として、影音は裏世界の人間として戦いのある世界で生まれてきた。未来も多くは語ってはくれなかったものの、未来では戦いが起きているらしい。それでこそ、俺達でも創造のしえない戦いが。
それが影響しているというのであれば、分からなくもない気がする。まぁ納得は出来ないけどね。
「みんなこの程度レベル上げすれば大丈夫だと思うよ。それじゃあ、目的を……っ!?」
「どうしたんだ、ライリー?」
出発の合図をかけようとしたライリーが突然焦ったような表情を浮かべていた。
「魔王の復活の予兆が。でも、確かに倒したはずなのに、どうして?」
「本当ですか、ライリーさん?」
「うん」
エマがコテンと可愛らしく首をかしげて彼女に聞いていた。
「だとしたら本当にまずいかもしれない。私が倒した時の魔王よりも強い気がする」
「それじゃあ、王都へ急いだほうがいいですね。ライリーさん」
「うん、でも危険だから気を付けて。とりあえずあまり気は進まないけど、王都へ移動しよっか。『テレポート』」
俺たちは王都へと一瞬で移動した。
時は翔たちがVRMMORPGの新作の為に翔の両親たちと会っていた頃にまで遡る。
「先生、今日はわざわざすみません」
「いいのよ、別に。それで相談って?」
休日の学校の文芸部の部室に二人の人物がいた。文芸部部長の新条 芹香と文芸部顧問である暁 梨奈だ。
実は私は悩みを抱えている。けれど、その悩みを話すのなら先生しかいない。だってこれは部員には話しづらいというか……何というか。
「最近の部活動はとても楽しいんです。一人で所属していた昨年よりも断然に」
「それは良かったじゃん。芹香ちゃんが楽しそうにしてるのは私にも伝わってくるよ」
暁先生は上機嫌で私の話を聞いてくれた。先生にも伝わっていたんですね。
「一緒に本を読むのは楽しいんですけど、佐山君と一緒に読むときはもっと楽しいんです。それに胸がこうドキドキするっていうか、幸せな気分に包まれるっていうか」
「うーん、要するに一緒に居たいってこと?」
「はい。出会って間もないのに、こんなことって、私どうにかしちゃったんでしょうか?」
「ふふっ。それは恋かなぁ。気持ちの大小までは分からないけど、ずっと一緒に居たいって思えるんでしょ?まぁ確かに時期としては早すぎるけど、ひょっとして一目惚れでもしちゃったかぁ?」
そう言うとニヤニヤしながら彼女は私を見てきた。……って恋!?いや、でもそんなまさか。恋なんてしてないと思うけど。でも彼と一緒に本を読んでる時間は楽しいし、もっと二人でいろいろなことをしてみたいし。
「芹香、落ち着きなさい」
「あっ、すみません先生」
「まだ一緒に居れる時間はたっぷりあるんだし、ゆっくり考えよう。私も相談に乗るからさ」
「はい、ありがとうございます」
「それじゃあ、今日はこれでおしまい?私も今日は特にやることないし、この後カフェでも行かない?」
「いいですね、私も行きます」
「オッケー決まりね」
私たちは部室を出るために、準備をしていたその時だった。突然部室の地面が光りだした。
「先生、これって!?」
「芹香ちゃん!」
そう言うと、彼女は私を抱きしめた。そして辺りが光に包まれた。しばらくすると、私たちは見覚えのない場所に居た。




