帰郷したガルートたちを待っている者
そしてガルートたちはガルートが生まれ育った村へ辿り着いた。
「懐かしいな。なんだかもう懐かしく感じるよ。」
ガルートを見つめてリンリンが口を開いた。
「ガルートは独りでよく頑張ったね。」
シャオウラもリンリンに続く、
「俺らは何も助けられる事は無いかも知れないけど…」
ガルートは2人に微笑みかけて、
「俺はもう独りなんかじゃない。自分を探す為の小さな旅は仲間達の存在でかけがえのない大きな軌跡に変ったんだ。さぁ行こう! 俺達4人の最後の戦いだからな。」
ガルート達は町の中心部に足を進めていく、何も変わっていないはずの町は何処か静か過ぎるような空気が頬を打つ感じがしていた。
「ガルートの町ってこんな寂しい静かな町なのか?」
「俺も変な気配をずっと感じているんだ。」
すると物陰からガルートを襲ってくる影を感じた。
「何だ?」
攻撃を避けてふと顔を見上げると見たことのある町の住人が武器を持ってガルートの前に立っていた。
「貴様が… 貴様が…」
そう言うと青年は再び武器を振り下ろした。
抵抗をしないガルートを見かねて少年の武器をシャオウラが取り上げた。
「何をしてんだ? 久し振りの帰郷だってのによ。」
青年はうなだれたまま力ない言葉を発した。
「先日、この村に大勢の悪魔がやってきた。そして俺らに交換条件を吐き付けて来たんだ。」
「一体どんな?」
「ガルートの命を差し出せば、この村の村人の命は救ってやる。それが出来なければ、村人は全て悪魔にされてしまうと…」
その叫び声を耳にして苦虫を噛み潰すような顔をする内藤さんの顔を僕は見なくても暗に想像することが出来た。
しかし物語は最終章に進んでいく。
ただ怒りか悲しみか苦痛の表情を浮かべる内藤さんを連れて。




