いかれるきんにく
怒涛だった。
言葉のシャワーとはこういうものなんだろう。
そうしてあたしはしにかけた。
あたしはひまわーりと話していた。
ひまわーりは話す度に語彙を増やしていった。
あたしは嬉しくなり、五十音を地面に描き、音を教え、意味を教えた。
ひまわーりは目を輝かせた。
あたしは日本語でコミュニケーションを取れることがただただ嬉しくて、ひたすらにひまわーりに話しかけていた。
だがこの歓喜の時間は、続くにつれ形を変え始めた。
夜になりそろそろ寝ようか?と問いかけると、夜とはなんだ?寝るとはなんだ?と質問になる。
最初に疑問符を教えるべきではなかった。
1徹や2徹で現代女子は務まらない。
そう思っていたときがありました。
許してください。。。
ひまわーりは何を言ってもソレを理解しようとしてくる知に飢えた獣なのだ。
昼夜、太陽、なんでもだ。
しまいにはあたしをおねぇちゃん呼ばわりだ。
かわいい女児におねぇちゃんと呼ばれたらおねぇちゃんは頑張るしかない!
眠い目をこすり教えれることを教え、意識が飛びそうになったらかわいい女児に口のなかにくっせぇ干し肉を突っ込まれ揺さぶられるのだ。
あれ?これ地獄かな?もう何日寝てないかもわからない、女児の言葉に返事をすることすらできなくなり、幻覚と幻聴がピークを迎えたあたしにひまわーりは礼を言った。
あざとかわいい。
あたしの鼻からギャグ漫画のように鼻血がどびだした。
これは興奮したとかじゃなくて体が限界を迎えたことでおきた体の拒否反応なんだ。
解放されたあたしの意識は一瞬でブラックアウトした。
目を覚ましたあたしは草原のど真ん中で放置されていた。
さすがにひまわーりひどくね?と思いつつバキバキの体を伸ばしていたところ、肩をいからせた筋肉があたしのほうに歩いてきた。
その表情はどうみても怒っている。
怒れる筋肉だ。
あたしは怖くなった。
筋肉は真っ直ぐにあたしに向かって歩いている。
これはあたしの貞操か命か、どっちかの危機なのでは!?
あたしは腹の底から腹式呼吸で叫びをあげた。
「たすけてー!!!ひまわーりーーーー!!!!」




