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あなたにさちあれ。

あたしは激怒していた。


あんなに熱い夜を何日も何日もすごしたヒマワリに、部族の原始人の子を大量に産め。あとは知らんじゃあな。と。


なんだこれは!YSPか!NTRか!


なんて女児だ!!


乙女の純愛を何だと思っている!


女児のくせに特殊性癖持ちか!!


だけどヒマワリが最初からあたしの知識にしか興味を持っていなかったのはわかってる。


あたしの知識がいらなくなったらポイされるってわかってた。


でも信じたかった。


好きだったから!


でも裏切られた!!


現代ならこんなかわいそうなあたしを男たちは、ほっておかなかった。


でもここの男は言葉の通じない原始人しかいない。


一番マシなのがいきなり処そうとしてくる特大の筋肉なのは終わってる。


八方ふさがりってやつだよぅ。


どうしたらいいの?


ヒマワリに捨てられた時、体調万全なら間違いなく発狂してたけど、ぐっすり寝ちゃったせいで少しだけ冷静になっちゃってるからノリと勢いも出せないよ。


でもここでウジウジしてても何も始まらない!


ここはヒマワリに当たって砕けるしかない!


冷血女児のヒマワリといえどちょっとくらい情はあるはずだ!!!


爪の跡が残るくらいギュッと手を握りしめてあたしはヒマワリの寝床に突撃した。


アポ無しで突撃したあたしをヒマワリは冷たい目でみている。


これはあかんやつかもしれない。


でも何もせずにあきらめるのはやだ!


勇気をふりしぼるんだ!


「ヒマワリ!あたしはヒマワリの事好き!同性だし年の差すごいけど、ヒマワリと一緒にいたい!」


あたしのド直球な告白にヒマワリは目を見開いている。


あたしがこんなこと言うと思わなかったのかな?


「⋯キチおねぇちゃん。」


「キチって呼ばないで!あたしんとこだとすんごい悪口なんだから!!」


反射で口を開いたあたしにヒマワリは目を瞬かせたかと思ったら、何がツボにハマったのか大爆笑だ。


態度悪すぎ!イラつく!


「何笑ってんの!あたしがヒマワリみたいな小さな女の子に好きって真面目な顔して言ったから!?それともキチのほう!?」


「両方ちがうよ、おねぇちゃん。」


ヒマワリが急に真剣な顔をして語り出した。


かわいい女児って思ってたけど、こうして真剣な顔されると中性的でイケショタ感がある。


声もいいし、おねショタもありよね。


そう思うとイケショタにキレるのはだめよ、イケショタには母性と姉性が必要なの。と冷静さんがあたしの脳にただいましてきた。


なんて考えながら全力で真顔をキープだ。


「おねぇちゃんが想定外過ぎ♡ヒマワリ自分のこと賢いって思ってて全部思い通りにしようと思ってたのに、初手で想定外って、ヒマワリの頭悪すぎて笑うしかないじゃん♡」


自嘲気味に端正な顔を歪ませヒマワリが続ける。


「おねぇちゃんのことだからさぁ♡発狂するか、媚びるかの2択で来ると思ったのにド直球な告白から呼び方にキレてくるとか想定できないよ♡」


「⋯でも、そうだね、どれだけ頭で考えても人の思考は操作できないってことだね。大事なことがわかったのかもしれない⋯。おねぇちゃん、ヒマワリは国を興すよ。敵対種を滅ぼして大陸を切り拓いて人類の国家を作る。そのためには時間と人がたりないんだ。おねぇちゃんにかまってるほど余裕がないんだ。だから力を貸してくれないかな?見返りなんてなにもだせないかもしれないし、⋯番にもなってあげれないけど、ヒマワリのこと支えてくれないかなぁ?」


そう言って泣きそうな顔でうつむいたヒマワリを見て、これは嘘偽りのないヒマワリの本音だと直感した。


そうだ、あたしは勘違いしていた。


ヒマワリはちょっとお話しただけで日本語を完全に理解できる賢さがあって2メートル超える筋肉を絞め落とせるスーパー女児だが、女児なんだ!


現代ならママにくっついて鼻水を袖になすりつけていてもおかしくない年齢なんだ。


そう考えた時にようじょママなんて思ってたことが恥ずかしくなった。


ヒマワリが女王さまになりたいなら!大人の女としてヒマワリを助けたい、支えたい!


「ヒマワリ!あたしが支える!あたしにできることなんてヒマワリに教えたように部族のヤツらに日本語おしえるくらいしかできないけど、それでもヒマワリが女王さまになれるように助けたい!」


「⋯おねぇちゃん、ありがとう⋯、キチって呼んでごめんなさい。」


うつむいて震え声なヒマワリの目からこぼれ落ちているものには気づかないふりをする。


あたしはいい女なんだ!


「大丈夫だよ、ヒマワリ。あたしにもう一度名前をつけて?その名前とあたしの女王さまの名前を世界中にとどろかせてやろうよ!!!」


そっと抱きしめたあたしを抱きしめ返した、あたしの女王さまのつぶやきが聞こえる。


「さち、日本語で幸せ。さちおねぇちゃんとヒマワリで幸せな国をつくるの。」


「さち、、、うん!今日からあたしはさち!ヒマワリ女王に幸せを運ぶ幸運の女神になっちゃうんだから!」


あたしは今日からさち。


この賢くて強いけど、ほんとは小さくて年相応の弱さを持った女の子を女王さまにするためにがんばるのだ!!


















「⋯あは♡想定通りじゃん♡」


ヒマワリはかよわいおんなのこ(震え声)

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