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日本語教室
あたしの日本語教室は思ったより、すんなりと集落にとけこんだ。
娯楽なんてなんにもない原始人たちに言葉は面白かったみたい。
集落では日に日に新しい言葉が飛び交っている。
もちろん、あたしが教えてる。
あたしは、なんてできる女なんだろう。
あたしの生徒は戦えなくなったおっちゃんたちと、子沢山なおばちゃんとか部族の女の子たち。
あと、ヒマワリよりちょっと小さいちびっ子たちもいる。
あたしたちは川で水くみしながらしゃべって、集落で蔓を編んでかご作りしながらしゃべって、狩られてきた獲物を解体しながらしゃべって、毛皮をガブガブとなめしながらしゃべって⋯⋯。
何日くらいこんな生活してたのかな。
スマホも時計もないし、日付の感覚がだいぶなくなったなぁ。
でも気づいたときには恋愛話で盛り上がれるほど、いつの間にか皆の日本語力はすごく上達していた。
生徒たちにさっちゃん、さっちゃんと慕ってもらえたおかげもあって、案外原始人生活も楽しいなって思えてきたし、この生活にも慣れてきた。
最近のあたしはかなり良い感じだ。
そして国を興す使命に燃えたあたしの女王さまはと言うと、その間ずっと川辺でどろんこ遊びに夢中になってた。
どろにまみれても国をつくろうとするよき王さま。




