ターニングポイント1
ヒマワリはミチの発言を理解する気がなかった。
ミチはその場その場で感情を最優先した言葉を発する。
彼女の発言は、数分後にはすぐ翻る。
真面目に理解しようとするべきではないし、彼女に主体的に喋らせるべきではないと理解していた。
ミチを処そうとするムロフシに簡単な指示言語だけを戦士に教育するよう伝えた。
イケ!
ナゲロ!
ヒダリ!
ミギ!
トツゲキ!
サンカイ!
ニゲロ!
単純な言葉だけなら理解できる確信があった。
ムロフシと私ほどではないが族人も知性をもっている。
そしてムロフシの去った後、私の矛指はミチだ。
ミチの世界をまだ理解していない。
言葉を覚えることだけに精一杯だった。
そこから得られた情報も多くない。
ここではない場所で生きていた。
名前がない。
言語でコミュニケーションをとっていた。
私にあるのはその程度の情報だ。
それだけだと、どう考えてもミチが生きていける訳がない世界だ。
私の世界と、ミチが生きていた世界は大きく隔たりがあるのだろう。
だからこそミチは生きていけたと確信している。
私はミチの世界に興味がある。
えっちなこともほんとは少しだけ興味があるがそれは生物としての本能だ、ホントに少ししか興味はない本当だ!
それはさておき、未知の世界の情報を余すことなく私のものにするんだ。
私はミチがどうやって生き、どういう世界を生き、その世界はどうなっていたのか。
疑問を全てぶつけていく。
また眠らない夜が始まるのだ。




