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税理士先生との麻雀同伴からの三セット目。流れの締めと今後の流れやお手当の確認

金曜日の三セット目。麻雀同伴の流れもだいぶ落ち着いてきて、店の中でもうだいぶ

いつもの空気で、だらだら喋る時間になるのだった。

税理士先生としては、今日の麻雀同伴が思った以上にきれいに回った、という手応えがある。

博子としても、アルカちゃんがちゃんと打てて、先生たちも変に気を悪くせず、むしろ

「これ回せるな」という感触まで持てたので、かなりほっとしている。

せやから、三セット目はもう“次どうするか”と“今日のお手当てどうするか”の話に自然と移っていく。

「で、今日の分やけど。」

税理士先生が、少しラフな感じで言う。

「今回、同伴も兼ねてたから、二万ぐらいでお手当てええか?」

博子は、そこで一瞬だけ考える。

二万でもありがたい。

でも、ここはちょっとだけ言っておいた方がええところでもある。

「あー、まあ、ありがたいですけども。」

「えっとですね。」

博子は、少しだけ姿勢を正して言う。

「麻雀同伴のために、ちょっと練習とかせなあかんじゃないですか。」

「で、言うて麻雀同伴って、カレーと場代だけやから。」

先生が吹き出す。

「カレーと場代だけって言い方。」

「いや、でも実際そうですよ。」

博子も笑う。

「ちょっとリーズナブルなところも勘案して、二.五あたりで手打ってもらえたら、私は嬉しいです。」

その言い方に、税理士先生が感心したように笑う。

「博子ちゃん、その辺しっかりしてんなあ。」

「いや、そこはちゃんとせんと。」

「わかった。」

先生はあっさり頷く。

「じゃあ、二.五でやろうか。」

「ありがとうございます。」

そういう感じで、金額もきれいにまとまる。

博子としては、ここで無理に高く取る気はない。

でも、麻雀同伴を“次も回せる仕組み”にするなら、やっぱり最低限の単価は言っといた方がええ。

先生もそこをちゃんと理解してくれるから、話が早い。

で、そのまま三セット目もだらだら続いていく。

「ほな、次はどうします?」

博子が軽く聞くと、税理士先生もすぐに乗ってくる。

「二週間後ぐらいに、またどっか行こうか。」

「ですね。」

「酒蔵でも行く?」

「うーん。」

博子は少し首を傾げる。

「酒蔵も一回行ってるし、ウィスキーも一回行ったし。」

「それはそうやな。」

「だから、なんか別の球がええかなと思って。」

「なるほど。」

そこで、二人でちょっと考える。

「モーニングでもええかな。」

博子がぽつっと言うと、税理士先生もすぐに反応する。

「あ、それはありやな。」

「でしょ。」

「一回、朝で閉じて。」

「夜また会うっていう形も、悪くないなって。」

「なるほど。」

「福島で朝ごはん食べるっていうのも一つかなと。」

「福島か。」

「あと、北山かな。」

「京都の?」

「そうそう。」

「北山で朝ごはん食べて、ゆっくりした時間過ごすっていうのも一つかなと思ってるんです。」

税理士先生は、そこでちょっとしみじみした顔になる。

「それ、ええな。」

「なんか最近、外遊び言うても、結局昼とか夕方の方が落ち着くもんな。」

「そうなんですよ。」

「もう夜にギラギラしたのは、店でええやんっていう。」

「それはある。」

そんな感じで、次はモーニング寄りで考えようか、というところで話がまとまる。

酒蔵、ウィスキーと来たから、今度は少し整える方向。

しかも、朝会って一回閉じて、また夜店で会う、みたいな変則型も悪くない。

そういう新しい動線がまた一本増える。

「まあ、そんな感じで考えてるよ、ってところです。」

博子がまとめると、税理士先生も満足そうに頷く。

「ええやん。」

「その辺、また任せるわ。」

「了解です。」

そうして、三セット目もゆるく終わるのでございました。

で、終わりしな。

先生を見送ったあと、博子はアルカちゃんと、あとさきちゃん、カレンちゃんとも少し話す。

「おつかれ。」

「おつかれさまです。」

「いやー、でも思ったより回ったな。」

アルカちゃんが、まず素直に言う。

「うん、回った。」

博子も頷く。

「先生たち、打牌早かったけど、なんとかついていけたし。」

「そこは昨日一回やっといて良かったな。」

「だから、残りの二人も来月入るなら、もう一回ぐらい練習いるな。」

「それはいる。」

博子とアルカちゃんが即答する。

で、そこからまた、次の座組の話にも少し移る。

「で、来月どうする?」

「麻雀の総当たり、ほんまにやる?」

「やりたいですね。」

「やるんやったら、景品の話も軽くジャブ打っといた方がええかも。」

「そうやな。」

「掛け金は先生らに任せるとして、私らは一万ぐらいで、最後なんかプレゼントって感じかな。」

「それぐらいが綺麗やろな。」

そんなふうに、麻雀同伴の流れを確認して、次の座組についてもぺちゃぺちゃ喋る。

金曜日の終わりとしては、かなり実りがある。

麻雀同伴はちゃんと回った。

お手当ても、二.五でまとまった。

次は二週間後にモーニング系の外遊び。

来月は、残りの二人を入れて総当たり戦の可能性まで見えた。

「なんか、だいぶ形になってきたな。」

博子がぽつっと言うと、アルカちゃんも笑う。

「ほんまやな。」

「意味わからん企画やのに、形になってきてるのすごいわ。」

「麻雀同伴って言葉がまず意味わからんもんな。」

さきちゃんが笑い、カレンちゃんもそれにつられて笑う。

そうやって、麻雀同伴の熱と、次の座組の話とを少しずつ整理しながら、

金曜日の夜は終わっていくのだった。

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