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最低最悪

しばらく私は日野先輩を警戒しながら、過ごしていた。

基本的には、ディもしくはクラスメイト達と一緒に過ごしたり、龍弥とも一緒に過ごしていた。

過ごしていたんだけれど、事が動いたのは犯罪心理学の授業の後。

私が、少しディから離れた隙を見て、声をかけられてしまった。


「ソフィア・エマ・スチュアートちゃん。ちょーっと今いいかな??」


その声に全身の毛という毛が逆立つ。


「・・・私に何のご用事でしょうか?日野先輩。」

「うん。ちょっと聞きたい事があって。」

「手短にお願いいたします。」

「ちょっと、あっちのホールでいい?」


そう促され。手元に持っていたスマホで静かにディに電話をかけポケットにしまう。

日野先輩の後ろを黙ってついていく通して、一眼の多いホールにやってきた。

私に話というのは一体何のことだろウカ?

もし事件の捜索をしていることがバレての忠告であれば、このような人目のつくような所に呼び出すような、狂気じみた人間ではないとは考えたいが、なにがあるかわからないので、警戒は怠らない。

背中にグウロッグは持っている。

万一には、威嚇射撃は見逃してもらいたいものである。

ポケットに手を突っ込んだまま、私はスマホの背を叩いている。


トントントントン、トン、トンツートントン、トンツーツートン。


「HELP」ずっとこれの繰り返し。

基本的に私たちはメンバー全員お互いの位置情報を共有している。

この音を頼りに私を探し出して、どうにか対応してほしいものである。


「それで、お話というのは?」

「うん。僕ね火薬の匂いに敏感なんだ。」

「火薬・・・・ですか?理工学の授業で使ったりします?」

「使うこともあるけれど、そんなのごく僅かでしょう?それにスチュアートちゃんって理工学の研究室の方には顔を出してないのに、なんで火薬の匂いがするの?」

「火薬の匂いします?」


すんすんと制服の匂いをかきながら少し、後方に足を動かす。

こいつ狂ってやがる。

普通、こんな場所で火薬の話がしない。

火薬の匂いがするって、教授とか付き添いのもとの実験で少量使う程度だろう。


「うーんなら、先日の研究室での爆発の時に匂いがついたのでは?通報者はウィルですし、私もその後彼が大丈夫か合流しましたから。その時に香が残っているとか?警察の調査が終わるまで現場にいたのは知ってるでしょう?だって、目が合いましたっものね?」


とにっこり笑って誤魔化す。

正確にあの現場にで一番強く匂っていたのはガスだ。

一応ガス爆発が原因と言われているし、生徒達も異臭がしたと言っていた。

それに火薬の匂いも。

私が爆発現場にいたのは知っているはずだ。

そして警察に知り合いがいることも。


「そうだね。僕としっかり目を合わせてすぐに目を背けたよね?まぁいいや、おやすみ。」


私に近づいて壁際に押しやるとお腹に硬いものが当たる。

左手のポケットを持ち上げている。

持っているモノは銃かナイフか。

それを判断しているうちに唇を塞がれ、何かを飲まされた。

私が視線を外した時に、口に含んだのだろう。

油断した。

と自覚すると同時に視界は揺れそのまま目を閉じた。

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