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「さつきさん、この人のわがままに困ったら、連絡をしてください。」
にっこりさつきさんに作り笑いをして、ディとギルを連れて捜査一課の部屋を出て行こうとした私たちを止めたのはさつきさん。
「ちょ、ちょ、ソフィ!一応上司だよね?」
「上司ですけど、私の班では通常運行ですので、問題ないです。」
「そうです。大丈夫です。いつも通りルイスの無茶振りに巻き込まれた感じです。」
「問題ないわよ。こうなるのわかってて班長は私たちを呼び出したのよ。」
私たち3人に、‘大丈夫’と言われればそういうものなのか?とさつきさんは首を傾げる。
「さつきさんの班も公私は分けて、仲が良いのではないですか?」
「・・・そうね。確かに、平常時は雑談とかもしてますね。」
「それと同じ感じだと思ってください。だって、すでに笑いを堪えてますからね。」
ちらっと、ルイスを見れば案の定笑いを堪えている。
こうやっていつも私とディを揶揄って楽しんでいるのだ。
通常時は。
プロファイラーとしての考えも、知識も豊富なので私も勉強の為に色々質問をしたり、アドバイスももらったりしてすごく頼りになるのだが、いかんせん最年少組である私とディで遊ばれる。
まぁ、なので特に問題ない。
「私たちの班長がご迷惑をおかけしないとも言い切れませんが、よろしくお願いいたします。」
とギルが頭を下げたので、私とディも一緒に頭を下げる。
私たちは、休暇中。ギルは潜入捜査中。
ルイスは日米親善の交流会で来たのでそれぞれ目的が違うのだ。
なので、このまま何も問題なくルイスは帰国してもしいものである。
結局4人と百王華班と一緒に歓迎会的なご飯会に言って現地で解散をしてお家に帰ってきた。
ルイスから渡されたプレセントという名の操作資料を渡された。
資料の内容は、アメリカで起きた同種の事件の内容。
そちらも操作中ではあるが、どうもその爆発で使用されたモノが、大聖堂で使用されたものに似ているらしい。
国際便でそんな危険物を送りつける事なんてできるはずがない。
なので、模倣犯なのか、グループ的犯行になったのか。
というところだろう。
今日本で同じ事件を起こせば、すぐに大聖堂の9月の事件に結びつけようとするだろうし、捜査範囲が広がって自分の近くに来られたら困ると、考えているのだろう。
『これは、犯人は複数人いると考えて良いよね。同じ思想を持った人間。もしくは同じ恨みや、感情を持っている人間同士が組んでいるという可能性もある。』
『そうだね。アメリカの事件と日本の事件は別の犯人と考えて間違いがないだろう。日本の犯人がトップで指示を出している可能性があるかもしれませんし、ちょっと調べてみても良いかもしれませんね。』
『ルイスの事だからパソコンとか持ってきてそうじゃない?私の。』
『僕はギルと同じでアナログ派ですからね。パソコンは向こうだけで良いです。エマに言って調べて一緒に考えた方が一番効率が良いですからね。』
『確かにそうね。それは、それで、明日から少しずつ情報を集めよう。』
方向性を決めると、それそれお風呂に入ったり、課題をしたりして就寝準備をして眠りについた。




