ダンスの種類
今日は朝からみんな心なしかソワついていた。
そういや今日からダンスの授業が始まるんだっけ?
ディも朝からニコニコで通りでご機嫌なはずだ。
そのご機嫌の笑顔で何人の女子を、落としてきたんだろうか?
「ねぇ、唯ちゃんクリスマスダンパの種類って何?ワルツ??」
私の前に座る唯ちゃんに、声をかける。
「一応ワルツにはなるんだけれど、みんなまずはヒールの高さで苦戦するのよね。どうしても無理な子はヒールの高さを下げてもらえるけれど。」
「どっちのワルツ??」
「ペアによると思うよ?ベーシックワルツは必須だから、ベーシックはみんな踊れるけど、他は足の痛みによるけど・・・・。」
「そうなんだ。ありがとう。」
「いいえー。」
アメリカのプロムで散々踊らされたから問題はないだろうし、ワルツ2種類なら問題ない。
ただ、ディが我慢して私に合わせてくれる予想はしていない。
殺人的な高さのヒールで踊るなら尚更だ。
内心ため息を吐きながら、授業のあるホールへと行くと大量のヒールが準備されていた。
準備運動を史、各々履き替えると、今日はダンス初心者と経験者に分けられた。
初めの授業は全学年合同なのでかなりの人数になっている。
一応、経験者のグループへと行けばものすごく見られている。
歩くだけで苦戦する初心者と、なんとか歩くのは普通にできる経験者。
「フィー、ダン、ちょっとこっちに来てくれないか?」
と声をかけてきたのは龍だ。
「何?」
「2人ともスタンダード五種何が踊れる?」
「「え?全部。」」
「というより、なぜ社交ダンスになってるの?あのくるくる回るべニーズワルツじゃないの?高校のダンパってそもそも、本格的なワルツを踊らせようとするのはどうかと思うのだけれど?!」
「機嫌悪いなー。とりあえず、ペアに2組見本で踊らなきゃ行けないんだが、みんな嫌がってな。」
「踊れと?」
「まぁ、そうなるな。俺も踊るし、5局全部行けるやつなんてそうそう居ないんだよ。」
「龍は誰と踊るんですか?」
「俺は、毎年ファーストダンスだけお取って逃げてたからな。3年連続井ノ口さんかな?ちなみに、この学校に5曲全部踊れる女子はフィーだけだから。他はベーシック含め2、3曲踊れればいい感じだ。」
「そんな情報いらない。・・・・で見本は?全部踊るの?」
「まぁ・・・。」
「フィーはダンと踊るのは慣れているんだろう?とりあえずこれに着替えてこいよ。ちなみに本番はもう少し長いからな。」
受け取ったのはドレスのスカート部分のようなもの。
井ノ口さんと更衣室替え代わりの部屋へと向かった。




