2
翌日いつも通り登校した私とディは、約3、4日ぶりにお互いのロッカーを開いた。
開けば、何かのアニメですか?と言いたいくらい、雪崩を起こした手紙が現れた。
その多さに軽く眩暈がする。
そのままにしておくのも通行人の邪魔になるので、ロッカーに入れて置いた紙袋に手紙を詰めて教室へ向かった。
教室に入るとすでに登校をしていたクラスメイト達に囲まれて、体調大丈夫?や心配した。と口々に言われた。
最終日の顔色が相当悪かったのだろう、蒼白と言っても遜色ないくらい。
加奈子ちゃんから私とディの分の記念品をもらった。
記念になるものが増えて、ちょっと嬉しかったりする。
ほくほくとそれをカバンに入れて席に座った時に、龍が教室にやってきた。
朝からどうした?
とディが龍に話しかけている。
龍の手には学園新聞だろうか?それっぽいものが手に握られており眉間にしわが寄っている。
気になって近づいてみると、龍が新聞を見せてくれた。
大きな見出しは、私とディについて。
コンテストの時の写真や帰宅途中の写真まで撮られている。
それに、少し体が固まる。
『フィー、大丈夫。龍、この新聞に関してはただのゴシップでしょう?まぁ、例の事がバレるようなことに関して僕たちは呼び出しはないと思いますよ?そもそも僕たちの知り合いが黙ってないでしょうし。大丈夫です。むしろ心配をしなくていけないのは、この記事を書いた方じゃないですか?』
『そうなのか?』
『えぇ。問題ありません。』
『まさか・・・。』
『僕もギルに聞いただけですが、結構いるそうですよ?』
ディがキッパリそう宣言すると校内放送がタイミングよく流れて、1人の男子生徒が校長室に呼びださえれた。
『新聞部の部長だな。』
『ね?言ったでしょう?毛その新聞は撤去されてるんじゃないですか?クラスに配る分も回収されていると思うので大丈夫ですよ。問題の部分を削除して再発行と言う可能性がありますが。』
『なんか怖いんだが・・・・。』
『僕らのお姫様を非難する奴は、滅んでしまえ!の強火担の職員が多いので。』
にっこりディが微笑めば、龍は何かを察したように、私とディを交互に眺めている。
『つまり、知られてないだけでお前達以外にもいるんだな?』
『まぁ、そうですね。』
『私は平穏に過ごせればいいけど。』
『同感ですね。ともあれ、残り5ヶ月よろしくお願いいたしますね。僕たちが残れるかは龍の仕事次第なので。』
『善処する。』
『頑張ってー。』
適当に龍を励まして見送っていたら、頭上からディの声が降りてきた。
『何考えてます?』
『学生生活ってこんなに大変だったけ?って思っただけ。』
『僕たち、めんどくさくなったらさっさと進級してたからね。』
「ソフィも、ウィル君も一緒に卒業しようねー!」
唯が満面の笑みを浮かべて話しかけてきた。
「あははは。確かに。日本は3月が卒業だったね。」
「一緒に卒業できるように頑張りましょうね?フィー。」
「うん、みんなと卒業式とか楽しみだね。」
と答えればどこか安心したような表情をされた。
トラブルにはこれ以上会いたくないけれど、残り5ヶ月楽しく過ごせればいいと思うなぁ。
いっぱい思い出を作ってついでに大学部の人をスカウトできたらいいのではないか?
と正直思った。




