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眉間に皺を寄せて、クソ面倒だとディが大きくため息を付く。


「今更だけど、向こうで話そうか?俺たちはどこでもいいけど、話さないと解決しないでしょう?」


ギルの提案に対してディは全く反応を示さず、動かない。

つまり、ギルの提案は却下ということだ。

なので、大体の行動を把握しているギルですらお手上げ状態になってしまった。

ディの体から、自分の体だを話そうとしたら片腕で抱き上げられる。

その動作に驚きはしたものの、ちゃんと筋トレしてたんだね、と全然関係のない事を考える。

そこへ、男の身柄を引き渡してきた、さつきさんが戻ってきた。

現状が飲み込めないのは仕方がない。

何せ空気は最悪だ。


「さつきさん、これ。あとは頼みます。俺はエマと一緒に家に帰る。」


驚いた表情を浮かべるさつきさんにどこに持っていたのかわからないが、茶封筒を取り出したディはそれをさつきさんに渡す。

中に入っていた書類に目を通したさつきさんは眉間に皺がよる。


「あぁ、あとこれも。」


と左胸に着けていたピン飾りを外すとそれも手渡す。


「赤いやつ押したら聞けるから。龍、俺らは早退する。」

「あぁ、分かった。」

「悪いな。」

『リア、ルークごめんね。アレクとイーライも今日はありがとう。』


龍の近くにいたリア達にお礼を言うとリアに手を振られた。


『ゆっくり休め。』

『ダンもフィーもな。』


ギルも私とディに着いてくる。

教室に一度荷物を取りに戻るとそのまま簡単に事情を加奈子ちゃんに話て教室を出た。

帰宅途中、ケーキ屋さんで大量のケーキを買い込んだ私たちは、マンションに帰宅をして一先ず落ち着こうと言う事になった。

ディの眉間には皺が相変わらず寄っていて不機嫌オーラが全開である。

そんなディを他所に、ギルがお茶の準備をしてくれた。

現在私の一はディの足の間に座っており、抜け出すことは困難な状態抱き上げられる。

魔王様モードがもう少し落地ついたらいいのだろうけども、仕方がない。

私も久々にフラッシュバックしたので、お互いに今の状況が一番安心できるのだ。

そんな私たちをニコニコ見守っているのはギルだ。


『ふふ、久々に見たわその光景。やっぱりお姫様達をしばらく見ないだけで変な感じだったからね。』

『そうなの?それよりもディ、よく食べるのはいいけど、晩御飯はいらない?』

『いらない。それより、風呂入ってくる。』


半分くらいケーキを食べたあたりで何かを思い出したように立ち上がったディは、今食べていた最後の一口を口に入れコーヒーで流し込むとお風呂場へと消えていった。


『相変わらずね。女性潔癖症。』

『我慢できるようになっただけマシだと思う。私もある意味それに近いから・・・・。』

『お姫様も無理しないのよ?』

『まぁー。ギルをはじめメンバーはこう言う時適切な距離をとって見守ってくれるから、嬉しい。それよりもさつきさんに渡していた茶封筒の中身は何??』

『あれは、彼女が今までにやってきたことを証拠付きで提出したの。ピン飾りは録音マイクだからあれも証拠になるわね。ディの誘導尋問で、色々と話してくれたからすごく楽だったわ。ただ、襲撃してきた男との繋がりは現状不明ね。』


私の知らないところでコソコソと動いていた2人に感心した。


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