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波乱の幕開け

いよいよ女子の部。

歩く順番は、吉野さん、佐田さんの、友池さん、井ノ口さん、私の順番だ。

ディのパートナーーとなったあの子も女子の本線出場で現在3位。

女子の方は“デート”がテーマでそれっぽく見せなくちゃいけない。

それぞれのパフォーマンスをムルがどこか微妙にぎこちない。

それが逆に初々しくて良い。と感じだろうか。

ディと友池さんは、先ほどと同様に腕を組んでだけどディが少しエスコートしながらステージを歩く。

一番先に辿り着くとディは軽々と彼女をお姫様抱っこしてくるりと回る。

彼女の髪がふわりと広がる。

若干ディの目がすわり始めている。これ、ブラックとかにならないよね?

止めるのかなり面倒くさいんですけど・・・・。

苦笑を浮かべ井ノ口さん達のパフォーマンスをしている最中、龍が話しかけてきた。


『アレ、どうなんているんだ?』

『ちょっと、私とディ2人とも面倒事でね。あんな感じだけど、相当機嫌悪いよ?あと、今日このあと何が起こっても怒らない、騒がないでお願いね〜?ディ、今俳優さんだから。』

『ふーん。演技って事か。了解。』

『女の嫉妬ていうのはね、いつの時代も面倒くさい事になるのよ。』


と、ギルも言葉を付け足す。

そのニュアンスで意味を正しく理解してくれる龍はため息が出る。

ポンと龍の方を叩き前のペアと入れ替わりでステージに立つ。

井ノ口さんとすれ違った時、甘い花の香りがした。

手紙に残っているあの、香りだ。

これで、手紙に関しては彼女が犯人だと特定する。

ギルとステージを歩きだし途中から私を片腕で抱き抱えると頬にキスをされた。

満面の笑みを浮かべるギルの表情から“そっちもしてね”と読み取れたので、ギルのオデコにキスを返した。

そのまま何事もなくパフォーマンスが終わるとそのまま舞台裏に戻った。


採点結果が出るのは少し時間がかかるらしく、私はギルと共に一度会場の外にでた。

そこは出場者が休憩を撮る場所で、参加賞でもらった飲み物を口に含みながらとりあえず傍観をさせてもらう。

だってディと友池さんとその他出場さで別れてるんだもん。

率先して関わろうとは思わない。

すると私とギルの姿に気がついた、えーと、佐田さんだったかな??と思わしき後輩が近づいてきた。


「はじめまして。2年の佐田 実夏と言います。」

「はじめまして。3年のソフィア・スチュアートよ。」

「あの、スチュアート先輩、ウィリアムエンパイがあの女と付き合ってるって本当ですか?」

「それ、私に聞くかな?ディは付き合ってるって言ったの?」

「いえ、違います。」

「そっか。まぁディが誰と付き合おうと本人の意思でしょう?ディが違うって言ってるのなら付き合ってないのよ。私はディの彼女じゃないし、佐田さん達もでしょう?それとも、何かされたの?」

「ウィリアム先輩に話しかけるなって。」

『子供の独占欲そのものね。』


うん、それは私も思うわ。

それはどうでもいいけど、自称彼氏の機嫌が超絶悪いって気づいているんだろうか?

佐田さんと話していると当事者の2人が私の前にやって来た。

周りの出場者は興味津々。

いや、私別にディの彼女とかではないですよ?バディだけど。

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