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旧神の手駒ちゃん、不法投棄物と共に異世界へ  作者: L4zz
転生?いいえただの不法投棄です
6/15

東へ向かってゴブリン(幼女)遭遇?

というわけで東へ行くことが決定しました、しかし…


「う〜ん、行く前から問題発生なのです。」


そうです、さっきまで色々あって忘れていましたがこの狼さんどうしましょうか。


「ファンタジー世界ですし、冒険者ギルドとか絶対にありますよね。これ、売れたりしないですかね。」


というわけで。荷物に狼さん(全長5m)の死体が加わりました。


加わりました、じゃないですね。


「こんなバカでかいもんどうやって持っていけばいいんですか…」


と言ってもこのまま捨てておくには余りに勿体ないです。絶対に高値で売れるんですよ。


「う~ん、とりあえず顕現を使ってみましょう。」


そして頭の中で念じてみると非常に奇妙な感覚が私を襲いました。皮膚と肉の間に無数の虫が蠢いているような感じですね、それも節足系の。気持ち悪いったらありゃしないです。


そして暫くする内に私の意識が何かに繋がるような感じがしました。恐らくあの異空間っぽいところにでもある私のもう一つの身体でしょう。試しに出してみます。


ズルリ…


私の背中から黒い泥の様な物が出てきました。如何やら現実ではあの謎空間で見たような存在の仕方は維持できないようですね。


この顕現、使うと私の身体から変形できる黒い泥っぽいものを出せる様になります。ちなみにある範囲内ならそこら辺の鋭角からも出せます。


「取り敢えず手でも作って見ましょう。」


感覚としては粘土をこねる様ですね、脳内で考えた形が完璧に反映されます。


「こんな感じですかね。」


できました、手っぽい黒い触手が。


「絵心の無さは自覚していますがやはり酷いですね。」


手というよりは薄い本に出てくるあれに近いです。黒からピンク色へ色変えすれば完璧にあれです。


まあ運べりゃいいんですよ運べれば。


「それじゃあ、改めて異世界探索始めましょうか。」


色々ゴタゴタがありましたが、ようやく異世界ライフのスタートです。


・・・・・・


スタートです。じゃないんですよ、どんだけ広いんですかこの森。


「もう 四時間程歩き続けてるんですけどね…」


泥とか使ってほぼ直線に結構進んでるはずなのに周りの色は相変わらず緑、気が滅入りそうです。


「別に同じ場所を回ってる訳でもないのに…」


そこは一応確信を持てます。今の私角とか線とかに超敏感なので。まあ正確には私じゃ無くて猟犬さんがですけど。


「まさか私のいた場所実は結構外側でだんだん奥へ行ってる的なあれですか?」


いや、確かにその可能性もありましたが、あれくらい強い魔物が出るなら多分中心部だから何処へいっても大体同じかな〜っと考えてたんですが。


「まじで外側があれならどんだけ危険なんですか異世界…」


それともこの森がやばいんでしょうか、疑問は尽きません。


「それにしても、本当に何も居ませんね…」


この世界に来てから見た動物あの狼さんだけです、他は昆虫やら植物やら、こんな大きな森なら他に動物ぐらいいてもいいのに。


「ちょっと探して見ましょうか…喋れる奴がいるかもしれませんし。」


というわけで時空操作を使ってみます。このスキル探査にも使えるんですよ、私が弱いせいかこれあんまり遠いところは見えないですけどね。せいぜい半径500mぐらいでしょうか。


「お…?」


しかしどうやら運が良かった様です、二体の動く個体を発見しました。


“だけどこのスキル、なにかが居るのは分かるんですけど姿が見えないんですよね…”


言うなればレーダー上の赤い点みたいな感じです。


「なんかこっちに向かって来てます…ちょっと隠れましょう。」


もしもまたデス・ウルフみたいな化け物だったら今度こそ死ねる自信あるです。


というわけでそこら辺の茂みに身を潜め、ついでに黒泥で身体も隠して、狼さんにはそこら辺の落ち葉を掛けておきます。


“さて、鬼が出るか蛇が出るか…できればゴブリンみたいな雑魚の方が良いんですけどね〜”


段々と近づいてくる反応、やばいです、ちょっと緊張して来ました。


ガサガサ…


スキルが示す反応はすぐそこに


ガサ…!


そして私の視界を埋め尽くす


「…………!!」


幼女の顔が。


“???”


驚いてます、凄く。どんな化け物かと思ったら幼女ですよ幼女、いや私も今は幼女ですけど。


“人間…じゃありませんよね。”


よく見れば人とは結構違って、白い肌で耳は人はより尖ってます、身長は私よりも低く⒈2mぐらいでしょうか。


そして何より特徴的なのはその銀髪です。濡れた様な光沢は見る人を惹きつけ吸い込むようで、木漏れ日の下燦々と輝くそれは彼女の精緻な五感と合わさって控えめに言ってもかなり天使です。


“私はどうやら気がつかれてないようですね。”


この子、茂みに入って来てからずっと東の方を緊張した顔でじっと見てて、すぐ隣の不気味な黒い泥の塊にすらも気づいていません。何かに追われて居るのでしょうか。もう一体何かいましたし。


“まぁ好都合ですが…それにしても種族何なんでしょうか…こんなに綺麗なんだし、エルフとかかしらん?”


というわけで謎鑑定発動です。


ステータス

種族:ゴブリン


そしてステータスの第一行で思わず声をあげそうになりました。


“は?”


幻覚でしょうか、もう一度見てみます。


ステータス

種族:ゴブリン

個体名:シャルル

性別:女

年齢:11

誕生日:9月17日

Lv:6

MP:130/80

VIT:100

STR:54/54

DEX:92/78

AGI:150/130

INT:80/60

固有スキル:

エボリューションC+

森林の加護C+

超感覚C

魔力順応B+

スキル:

風魔法C

 -ウィンドカッター

 -ウィンドボール

所持物:

称号:

進化の輝き:混沌より秩序へ目覚めた者




“ゴブリン…?”


私の中の異世界像が崩れ去った瞬間です。


“まじですか…”


猟犬さん見た時とは別ベクトルのショックを受けました、どちらも人生最大級ですが。


“ゴブリン…この子がゴブリン…”


などウジウジと考えてる私は、失念していました。


探査した個体は二体です。


ガサガサ…


「ウオァァァァ!!」


響き渡る雄叫びは私をショックから引き戻します。


“そういえばあと一体居ましたっけ、この子を追いかけてる様ですね。”


どうもこちらに気がついて居る様で、結構な速さで向かって来ます。


“どうしましょうか…”


私的にはゴブリンちゃんに加担したいですね、はっきり言って惚れました。悪い子でもなさそうなのです。


“う〜ん、しかし追手の正体がはっきりしないんですよね…”


目の前まで来られれば正体はわかるでしょうけど、万が一私の手に負えない場合は詰みますし。


「………」


ゴブリンちゃんは未だに緊張と怯えが入り混ざった顔で隠れています。


“むう、これしかありませんですね。”


そうと決まれば善は急げなのです。


“失礼します。”


そして私は黒泥で一本触手を作り、彼女の腰に巻きつけました。


「………!!?」


恐怖を滲ませた顔は驚愕に染まります。


“ちょっと苦しいかもしれませんが、耐えてくださいね?”


そして私は触手で彼女を私の方へ引き寄せ


ベチャ…


私を覆う泥に引きづり込みます。


そしてジタバタする彼女の背中を押さえつけついでに触手で口も覆ってしまいます。


“絵面は完全に薄い本ですねこれ…。”


しかし始めはもがいていた彼女も私に傷付ける気は無いのを察したのか段々と力を抜いてくれました。多分体力的にも限界だったんだろうでしょうけど。


なので私もこの子が窒息する前に手を離し彼女の耳元に顔をあてがい囁きました。


「敵では無いのです、匿ってあげるので静かにしてくださいなのですよ。」


物分かりはいいみたいです、その一言で彼女は反抗はおろか私に身体を預けてきました。


私は黒泥をさらにきつく覆います、いや別にやましい思考などなく、単純に体積減らして見つかる可能性を小さくするだけだったのですが、その時押し付けられた何処とは言わないですけど慎ましやかな感触を感じ、私は思いました


“今ならロリコンどもの考えも理解できなくもないです”と。


そして近づいてくる足音。


「ウグォォォォ!」


一際大きな叫び声と共に目の前に現れた者の豚と人を足して割った顔は、醜悪ながらも私に安心感を与えてくれます。


“ようやく、ようやくテンプレが来たんですよ…!”


そう、視界に入ってきたのは、未鑑定でも絶対に分かる、いかにもという感じのオークさんでした。


evolutionで合ってるでしょうか…それともevolutionaryでしょうか、授業大体寝てた自分が言うのもなんですが、英語は大事ですね。

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