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旧神の手駒ちゃん、不法投棄物と共に異世界へ  作者: L4zz
転生?いいえただの不法投棄です
3/15

異世界の旅は森の中で即終了?

週に一回とか言ったけどなんか不定期になりそうです。後多分章ごとに設定集とか突っ込みます。

「どこですかここは~!!」


私の悲痛な叫びがなした事と言えば精々木の上の鳥たちを驚かした程度でした。


周りを見渡せば種類も分からぬ木々が延々と生えているほかに泉が一つあるのみ、人っ子一人、いや、人どころか動物すらいやしないです。


あのくそ神様次会ったら殴りましょう。そう決めました。


「はぁ…転生早々サバイバルなんてごめんですよ私は。」


思わず溜息をついてしまいます、水辺にいるのは不幸中の幸いでした。


「先ずは現状確認ですね…」


ちょうど手前に泉があるのでとりあえずこれから一生御世話になる予定の自分の身体を見てみます。


「おおう…」


泉を覗き込んで見ると、白いワンピースに身を包んだ、流れるような黒い長髪をもつ自分で言うのもなんですが可憐な少女が映っていました。髪は黒だけど目は何故か“片方だけ”碧眼です。年は8~9歳ぐらいでしょうか、身長は体感で1.3mぐらいです。将来は傾国の美女あたりにジョブチェンジ出来るぐらいには有望だと思います。


「なるほど、スペックは確かに高いですね…しかしこれはなんでしょうか…」


そう、私の目は碧眼です、右目だけ。左の方が問題です。


「五芒星…?」


歪な曲線で描かれた五芒星らしき模様の内側に私の左目は有りました。ちなみに色は燃える様な赤色です。


「いやいや厨二病でもあるまいしなんでこんなもの…」


正直に言って前世の眼帯つけた厨二の方がまだマシです。この五芒星、見れば見るほど嫌な感じがします、神様のところでネクロノミコンの表紙を見たときの感じに似てます。


「取れません…刺青になってるのでしょうか…」


泉の水でパシャパシャと顔を洗っても効果は全く無しです。


「どうせあの神様の仕業なんでしょう…今はどうにもなりませんね…」


それにこれにさえ目を瞑れば正直大満足です、こんな美少女が今の自分と言うのが未だに信じられません。目は後で何かで隠しておけばいいでしょう。因みに私の前世の記憶はかなり曖昧です、ある程度の知識はありますが正直自分に関することは容姿や性別すら忘れてしまいました。まあ、私とかいう一人称だし喋り方からも多分女だと思うのですけど。逆に男だったら怖いのです。


「容姿は問題ないみたいですね、見たところ別に障害もないですし…」


身体だけなら左目と強いて言えばやや幼すぎる事を除けばほぼ完璧です。神様もいい仕事をするものです


「それじゃあ次は…ステータスってどう見るんでしょうか…もしかして特定の装置でしか見れなかったり?」


なんて考えてたが杞憂でしたよ。心の中でステータスオープンと念じたら目の前のに半透明のウィンドウが出てきてすごいびっくりしました。え?なんでステータスオープンなんて心の中で念じてんの?ですか?いやそこはほら、一度やってみたくなりませんですか?なりませんか、そうですか…


「とりあえず、これが私のステータスですか…」


ステータス

種族:キメラ

個体名:

性別:女

年齢:10(??)歳

誕生日:12月25日

Lv:1

MP:98/50

VIT:30

STR:35/35

DEX:28/2

AGI:29/29

INT:1390/0

固有スキル:

時空操作(角)(封印)

エルダー・サイン(封印)

顕現

スキル:

所持物:

『ネクロノミコン』(閲覧不可)

『黄衣の王』(閲覧不可)

黄金の蜂蜜酒(使用不可)

アルハザードのランプ(使用不可)

輝くトラペゾヘドロン(使用不可)

称号:

異界の来訪者


「これは…強い…のです?」


比較材料がないので全く分からないです。このステータス表で分かったことと言えば精々誕生日ぐらいです。そしてその誕生日がまさかの某聖人の生誕と同じ日とは…確かその日に生まれたやつって悪魔になるんじゃ…


「とまぁ役に立ちそうな情報は全くなかったですね…スキルも、時空操作(角)ってなんなんですか角って、というか封印されてるし、後種族キメラって、何と何のキメラぐらい表示して欲しいです…所持物なんて不可の嵐ですし、ていうかどんだけ私に押し付けてるんですか、ほんとに使えないですね神様は…」


先程までとは掌返しの態度である


「それにしても、どうしましょうか…」


実際かなりピンチです。やみくもに動き回るのは論外ですし、かと言ってここにとどまって得られるものはありません。俗に言う詰み状態というやつです。唯一使えるスキルは顕現というスキルですが、正直あまり使いたくありません。左目や某禁書と同じかそれ以上にやばい感じがします、女の勘です。女って言うほど年は食ってないですね…幼女の勘?


因みにに自分の感覚では確かに発動できると分かります。こう、身体のなかに薄皮一枚で何かがせき止められているというかなんというか、そんな感じですね。その“薄皮”を破れば多分発動出来ます。


「というかこのまま獣なんかに遭遇したらその場で即オワタですね…熊とかでないかしらん。」


取り敢えずはここにとどまって様子を見ましょう。


・・・・・・


まあ、結論から言いましょう、フラグたてんな。


「グルルルルッ…」


狼だよ、全長5mぐらい、縦にも私の身長越してる黒い狼だよ。そんな狼さんが急に50mぐらい離れたと

ころに現れて私は全身硬直状態ですよ、主に恐怖で。ここへは水を飲みに来たのでしょう、始めは見つからずにやり過ごせるかと思いましたが、水を飲み終えた後急に耳をピーンと立てたと思うと私の方へ目を向けてきたのですよ。


あえて言おう、私オワタ。因みに鑑定とか別に無いのに見たいって思ったらステータス見えたのです。私のチートですかね、それとも異世界はプライバシーゼロなんでしょうか。いま私が死んだらどうでもいいことになりますけどね。


ステータス

種族:デス・ウルフ

個体名:無し

性別:雄

年齢:10

Lv:67

MP:1578/893

VIT:5891

STR:3309/3309

DEX:2765/2562

AGI:3412/3412

INT:893/882

固有スキル:

全属性耐性B

死の宣告A+

スキル:

サーチB+

追跡A

所持物:

無し

称号:

森の死神

う~ん、同い年(?)なんですね、わーい、というわけでさようなら、私の人生。短い間ですがお世話になりました。え?諦めんなって?無理無理、なんなんですかあのステータスは、私よりもずっとチートでしょう、デスとか死神とか、いかにも強そうじゃないですかやだー。


「とまあ御託を並べてみましたが…そんな簡単に諦められられたらよかったんですけどね…」


しかしどうすればいいのでしょうか…自慢じゃありませんが正直今の身体じゃあこんな狼はおろかそこらへんの大型犬にすら勝てる気がしません。


「グルルルルッ!!」


そうこうしているうちにデス・ウルフは痺れを切らしたのか、私へ一直線恐ろしい速さで走ってきた。具体的に言うと50mを0.5秒ぐらいの速さで。


「グォォ!!」


鼻に入り込む血生臭い口臭、目の前で大きく開かれた口には私の掌より大きな牙が何故か黒紫色ににぎらついています、いや、牙なんぞ頼らなくてもざらついた舌のひと舐めで私はぽっくりです。恐らく今生で最も死に近づいた瞬間でしょう。


濃厚な死の香りに当てられたのでしょうか、走馬灯の様な物が見えました。暗い何処かに怯えた顔の見知らぬ黒髪の少女…走馬灯って自分が知らない事も見れるんでしたっけ…


なんてくだらない事を考えながらコマ送りにその口が閉ざされるのを見ると同時に、心の中では少しの葛藤がありました。


“それ”を使えば、必ず良くない事が起きる。そんな確信めいた考えが私にはありました。


そうグズグズしている内にもはやデス・ウルフの牙は私の首へ突き立てられていきます


“このまま何もせず終わるのでしょうか、私…”


牙が皮膚に食い込んでいく感覚を感じながらそんな諦観めいた考えが浮かんだところで何故か急にデス・ウルフの動きがほんの一瞬止まりました。


奇跡でしょうか、それともこの世界の神様が哀れんでくれたのでしょうか、しかしその一瞬の猶予は私に覚悟を決めさせました、死んでは元も子もありません。


“どうせ死ぬんですし賭けてやりますよ、どうにでもなれなんですよ!”


そして私は今日一日(?)に何度も感じた感覚をもう一度繰り返すのです


視界が、暗転する。


ちょいと改稿しました

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