鮫郎、ライブレポート!
ここからはオレ、
鮫郎が記事を担当するぜ!
よろしく!
オレはとある街のライブハウスで、
ガールズバンドの
『YOUR-WINGS! (ユア・ウイングス!)』が
出演するロックなライブがあるという
情報をゲットした。
どうやら、
4組のアーティストが出演するらしい。
これは楽しみである。
オレはポテトチップスを
片手にその現場へと向かった!
ライブハウスの中は人で溢れていた。
その様子を魚の水槽で喩えよう。
そうだな、
それはドリンクを受け取る
カウンターは撒き餌。
カウンターの撒き餌の方へ泳いで、
エサを受け取る。
その後、ステージという
網の方へ泳いでいく。
導かれるように。
そして、そこで僕らは
アーティストの音楽に群がって
捕まえられるのだ!
オレも音楽に
釣られる魚になるのか!?
ライブが始まった。
ライブの始まりというのは
日常から解放される感覚がある。
まるでクレーンゲームで
景品が獲れた時のよう。
その時を待っている人々の
固唾を呑む空気を切り裂いて
歓喜の音が溢れ出すんだ。
会場は大盛り上がり!
一組目、『サウナ・サウンド』
一組目に登場したバンドは
『サウナ・サウンド』。
男性3人組のバンド。
キャッチコピーは「音楽で整え!」。
サウナのような熱い音楽なのだろうか。
オレは楽しみに思って
ドリンクを一口飲んだ。
口に残るさっき食べた
ポテトチップスの塩味に
サイダーの甘さが染みわたった。
『サウナ・サウンド』の
一曲目は、「リゾートメロディー」。
オレは音楽に詳しくないので
音楽的には分からないが、
ハワイアンな感じの音楽だった。
フラダンスを踊ろうぜって
感じになる。
ライブハウスに南国の島の景色が
浮かぶ感じだった。
次は「熱波歌」、
「タオルソング」と続いた。
オレはサウナに
めったに入ることがないが、
会場はサウナのように
熱気で溢れて熱くなっていた。
その熱で蒸されて会場の魚たちは
塩釜焼きのように
なってしまっていた。
しかし、魚が尾びれを
バタつかせるように
タオルをまわして元気そうでもある。
最後には涼しい風が吹くような
爽やかな歌もあり、
気持ちよかったぜ。
二組目、
『キャラメール with ミラクルバンド』
二組目にポップな音とともに登場したのは
ギターを持っている女子。
『キャラメール』。
今日はバンドを引き連れての登場らしく、
「ロックに行こうね~~!」と宣言。
その合図とともにライブが始まった。
『キャラメール』の
一曲目は「ツリー! サムネイル」。
この曲はキャッチーだ。
「ツリー♪ ツリー♪ 釣りサムネ~♪」
のところが
初めて聞いても覚えやすいメロディーだった。
会場の魚たちは
それに釣られて
一緒に踊っているという状態だった。
数曲後、
キャラメールちゃんは真剣に話した。
「私ね。アイドルに憧れたんだけど。
アイドルにはなれないと思った。
それでもアイドルになりたくて・・。
でももうアイドルになりたいって
思っていません。
私は『キャラメール』という
スーパーシンガーになりたいんです!」
そう言って最後に披露した曲は
「かわいいけどどこか怖い」。
キャラメールちゃんらしさが
全開のポップで
どこか怪しげな音楽だった。
三組目、『チャラカレ』。
三組目に
「お前ら! オレらの音楽に抱かれろ!」と
叫びながら登場したのは、『チャラカレ』。
男性四人組のロックバンド。
かっこいいバンドサウンドで
手が滑ったら楽器を
投げ飛ばしてしまいそうなくらい
激しい演奏をしていた。
ライブの中では、
浮気がバレそうなときのことを歌った歌、
「ヤバかった日のこと」、
酒に酔って
記憶がなくなった日のことを歌った歌、
「あの後、どうなった?ww」、
かわいかった彼女のことを歌った歌、
「寝顔」と、
『チャラカレ』の真骨頂と呼べる
アダルトで激しい恋愛ソングが続いた。
会場の魚たちは艶やかなライトに
包まれた水槽で
泳がされているようだった。
最後に披露した歌についての解説は
控えておく。
なぜなら、放送禁止用語ばっかり。
コンプライアンスの都合だ。
でも、すごく盛り上がった。
爆音の演奏のため、
歌詞は聞き取れなかったが、
オレには刺激が強かったぜ~。
四組目、
『YOUR-WINGS! (ユア・ウイングス!)』。
最後はオレの大事な
友達のスペシャルバンド、
『YOUR-WINGS!』。
ここでバンドのメンバーを紹介するぜ!
ボーカル、ギター、
作詞作曲の陽呼子!
陽呼子ちゃんは柔らかくて
芸術性が爆発しているバンドのリーダー。
陽呼子ちゃんが
他のバンドメンバーを誘って
バンド活動が始まったのだ!
ベースの佳夏!
佳夏ちゃんは元気いっぱいで
明るいバンドのアイドル的存在。
テクニカルなベースの魔術師だ。
よくオレの話を聞いてくれる
最高な友達でもある!
ドラムの希菜子!
希菜子ちゃんはたくましくて
おもしろいイチゴ大福が
大好きなドラマーだ。
希菜子ちゃんの前で
イチゴ大福を食べていたら怒られた。
なぜか、
きなこもちだと怒られないのに!
ライブの時の演奏は
クジラがジャンプして
大きな波しぶきがあがるみたいな
力強いドラムだ!
キーボードの瑠々華!
瑠々華ちゃんは
リボンがトレードマーク。
心を込めた繊細な演奏が
涙を誘うキーボード担当!
イルカが大好きで
イルカのぬいぐるみを
集めているらしい!
クレーンゲームで獲れた
イルカのぬいぐるみ、
あげようかな?
そんな愉快な
仲間たちのバンドである!!
一曲目は『小鳥のさえずり』。
希菜子ちゃんの合図から始まった。
スピード感のあるロックチューンで
恋人の言葉を
鳥のさえずりに喩えている歌だ!
陽呼子ちゃんが作詞作曲!
バンドメンバーの息があった演奏で
会場は大盛り上がり!
いつも笑い合っている仲間が
こんな天才だったなんて!
感激だ!
オレが注目した歌はこれだ!
『藁人形と釘』
陽呼子ちゃんがつくった歌の中でも
怖い雰囲気の歌!
歌詞はこんな感じだ。
「私の心を嘲笑う
どれだけ苦しんだと思う?
あなたの心は藁人形
笑う顔に釘を刺す」
初めて聞いたとき、びっくりした。
怖い感じのメロディーにのせて、
いつも話している陽呼子ちゃんとは
違う感じの皮肉を込めた声で
叫ぶように歌う呪いの歌である!
この歌を歌う時は空気が変わる。
言葉では表せないような
空気になるのだ。
その空気こそ、
このバンドのメッセージ性だと思う。
陽呼子ちゃんの中にある
暴れる巨大な鮫のような心を
バンドメンバーとの力で音楽にして、
会場にいる魚たちを飲み込んでいるんだ!
飲み込まれたオレらは
その音楽の世界から
離れることはできない!
その他にもストーリー性がある
『歩道橋の星』、
新曲の夏っぽい歌
『夏のサンダル』などが披露された。
陽呼子ちゃんは夢について話し、
佳夏ちゃんは楽しそうに
会場のファンに手拍子を煽る。
希菜子ちゃんは会場全体を
振動させるようなリズムを奏でて、
瑠々華ちゃんは
まるで歌っているようにキーボードを奏でる。
4人の息が揃った演奏は
まるで海流のようで、
オレの心の海流と激しくぶつかった。
その海流と海流がぶつかるところでは
感動という名のプランクトンが育ち、
希望や幸福感、応援したい気持ち、
負けたくない気持ちなどの
いろんな感情の魚を集めた。
その魚たちが成長し
オレの人生の大海を泳いでいく。
そしてオレの未来を
変えるかもしれないとまで思わせた!
そんな演奏だった!
そうしてライブは終了した。
みんな、素晴らしかった!
オレは満足した。
会場の魚たちは
耳に残った音楽の波に乗って
それぞれの海へ帰っていた。
オレも会場を出た。
空には月がポテトチップスのように
おいしそうに輝いていた。
ありがとう。最高にロックだったぜ!
(おしまい)
読んでくださり、ありがとうございます!!




