47 お茶会お出迎え
朝からお出迎えの為に、玄関ロビーで待機。
使用人に呼ばれたら一同で出迎えるシステムだ。
殆どの招待客が、一同の中に王妃様がいる事に驚かれる。
そんな中、我らがイケメン男爵は一味違う。
颯爽と登場し、威風堂々と王妃様に対面する。
「これは王妃様、お久しぶりですね。」
「つまらないわ。男爵には筒抜けの様ね。」
「私は男爵ですから、王妃様に何かあっては困ります。情報を把握しておくのは当然でしょう。」
「物は言いようね。」
これが貴族のやり取りかっ、やっぱイケメン男爵はかっけえええ。
一通りの挨拶が終わるとイケメン男爵は、俺の頭をポンポンってしてから、お茶会会場に向かった。
出迎えの挨拶が終われば、俺のお仕事は終了だ。
今回は、お菓子類は事前に全て購入済みだし、お茶会の最中に何か追加という事もない。
参加者が30人以上いるから、何か作ってと言われたとしても不可能だ。
ということで、いつもの場所でマーカスと駄弁る。
「貴様、ヴァレン男爵と親しいのだな。」
「マーカスは?やる気のない次男と友達なんでしょ?」
「スレイだ。息子と仲がいいからといって母親とも仲がいいわけじゃあない。ヴァレン男爵には型とかを見てもらった程度だ。スレイが男爵を避けるから余計にな。」
「ふーん。そういえばマーカスのスキルって何なん?」
「私のは、ありきたりのスキルだな。身体強化だ。」
「えっ、めっちゃいいんでは?」
「まあ悪くはないな。やる気のないスレイに勝てる程度にはな。」
「マーカスのくせに・・・。」
「マーカスのくせにって言うんじゃない。そういえば貴様、王都に行くようだな。」
「そうなんだよ。」
「王都には兄上がいるからな、手紙を書いておこう。」
「おー、僕の事を宜しく書いておいてね。」
「ついでにな。」
「ついでって何だよ。」
「叔母上も当然、王都に行かれるんだよな?」
「まあそうだね。」
「兄上に伝えるべき最重要事項だ。」
「そういえば兄上は、うちの母上が苦手なんだよね。」
「ちょっと待て、貴様がなぜ、兄上を兄上呼びなのだ?」
「従兄の兄ちゃんだから、いいじゃん。」
「私はっ!」
「ははは、マーカスはマーカスだよ。おかしい事を言うなあ。」
「おかしくないわっ。」
「まあまあ、コーラ飲む?」
「うむ、いただこう。」
やっぱりマーカスは、マーカスだった。




